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JohnLobbのWilliam92レビュー!【歴史、見た目、履き心地、すべて大満足!!】

人生3ウィリアム目です。ばかだなぁ……

2足目のジョンロブもウィリアム!

昨日の開封記事で「ジョンロブの1足目はWilliamだよね!」ということに触れました。

で、2足目もウィリアムだよね!というところまで来ました。

大丈夫ですか?ついて来れてますか?ちょっと難しかったですかね??

1足目もウィリアムを買うべきだと思うなら、2足目もウィリアムだっておかしくない、ということを言っています。

もでぃふぁいど は基本的に頭はあまりよろしくないということで大丈夫です。気楽にいこうぜ。

John Lobb William92!!

タイトルで既にネタバレしていますが、このウィリアムは2021年発売の限定モデルです。2021年はウィリアムの販売75周年ということで、

  • 0015ラストを使用したWilliam
  • コテージラインをイメージしたWilliam92
  • 実はホールカット&パティーヌのWilliam75

の3モデルが展開されました。

で、これはWilliam92なので1990年代前半〜2004年くらいまでジョンロブで展開されていたカジュアルなライン、コテージラインのウィリアム ノルウィージャンを現在の解釈で復刻したモデルです。

ん?どっかで聞いたことがあるな?その話?

パラブーツで良いじゃん!

そう思ったアナタは正しく革靴好きです。ジョンロブのコテージラインはパラブーツやエシュンと言ったフランスのメーカーに製造委託されていました。

2010年からはParabootによってコテージライン版ウィリアム(ウィリアム ノルウィージャン)が復刻され、現在でも人気の1足です。というか超良いですこの靴。

そもそもパラブーツなら新品の価格で比べたら2分の1以下ですからね。超お得です。

なので、もでぃふぁいど もWilliam92の存在を知ったときは「パラブーツのウィリアムを知らない人、もしくはジョンロブが熱狂的に好きな人が買う靴だな」と思ったもんです。

靴好きはパラブーツで買った方がお得なことを知ってるじゃん?誰が買うのよこのWilliam92!!

はい、私です。私でした。

Why William92?

そこまで知っててなんで買っているのよ?という話になると思います。ここはほぼ妻に対する言い訳とイコールのものを書く欄です。

も「いやだって、同じ靴あるよね?」

も「全然違う靴だよ!!!」

も「同じだよね?」

も「……同じです」

と自分でもなりそうなところ、買った当時に考えた言い訳をつらつらと並べていきます。

これがアガリの1足だから!

ウッソだぁ〜と思った方、その通りです。まぁでも聞いてってください。

ParabootのWilliamを履くにつれて、この1足はめちゃくちゃ便利だなということが年々実感されるわけです。

先に挙げた記事にも書いたとおり、

  • 履き心地が良く長距離歩けて
  • 何にでも合わせやすく
  • 雨にも強い

というのは、実用靴としては最高なわけですよ。悩んだらWilliam。とりあえずWilliam。そうやってウィリアムを履いてって後悔したことなど1度もありませんでした。

そう、パラブーツのウィリアムは最高なんです。1足いかがです?梅雨時にも重宝しますよ?この靴5万切ったら世界一コスパ良い靴だと本気で思いますよ?


無垢な革靴好きをウィリアム中毒に誘ったところで続きを書きます。

ただひとつ、ウィリアムで納得できなかったのはサイズ感と素材感です。2つでした。

サイズ感は半ば諦めてもいたのですが、足との相性もあり、ビルケンシュトックのインソール入れたりNew Balanceのインソールを入れてみたりとやりたい放題の状況でした。笑

って写らないように撮ってやがる

素材感は良し悪しが気になるようなレベルではなく、実用はもちろん磨いてても楽しい良い革が使われています。

が、より高価格帯の靴と比べると若干革が薄い感じがします。だからこそ足馴染みも良いわけですが、なんか物足りない気もありつつ、ということで良し悪しではないという書きかたをしています。

そりゃこの価格でやってんだから高価格帯と比べりゃそりゃそうよ!!という話です。これも半ば諦めていたのですが、そんなところに現れたのがこのWilliam92でした。

  • ラストはジョンロブ版ウィリアムのスタンダードである9795
  • ジョンロブらしい上質で肉厚な革

9795ラストは特筆すべき特徴はないものの素直な履き心地のラストです。ガッシリ足を包み込むクラシックな木型とも言えるでしょう。パラブーツ版に比べてドレス寄りな木型ですが、それも上品で良いかと。

肉厚な革……は結果的にはそうだったものの購入段階では断言できず。しかし天下のエルメス傘下であるジョンロブがレザーで妥協するとは思えません。(ここはブランドバリュー/ロイヤルティですね。)

この項だけで妻は「もう好きにしたら」という感じでしたが、皆様も同じ感想かと思います。

ので、好きにしました。

まぁ要は世界最高と思っていた靴の上位互換があり、ゲーという感じの価格なんだけど、基本的にアガリの靴棚の一角を占めるのは間違いない1足と判断したということです。

ちなみに小見出しを作ってこの項書き始めたものの、William92を買う理由としてはこれが全てです。

続いては外観レビューです!

ダブルモンクストラップシューズ!

John Lobbのウィリアムと言えばダブルモンクストラップシューズの元祖です。それをカジュアルダウンしたアウトドアユースの「ウィリアム ノルウィージャン」(製造はパラブーツ)をジョンロブが復刻・再現したのがこのWilliam92になります。

上から見ると普通のウィリアムとあまり変わりません。ラストも同じなので。

バックル!!!

デザイン的にもアクセントとなるバックルはポリッシュされてピカピカです。

William 92のバックル

パラブーツのウィリアムはここがマットな風合いなのでちょっとした差異になっています。

Paraboot Williamのバックル

William92は無骨な雰囲気ながら、キラリと光るこのバックルの輝きが上品さを醸し出して奇跡的にバランスしています。

パラブーツはこのあたりいい感じにまとまっていて悪目立ちしないので、履くシチュエーション次第でしょうか。どちらも好きです。

ちなみにジョンロブ版ウィリアムもバックルは革で固定されているタイプ(エラスティックではない)なので、脱ぎ履きの際にはしっかりベルトの着脱が必要です。

アイボリーのステッチ!

William92のアイコンのひとつ、アイボリーのステッチ。

これはコテージラインのウィリアムノルウィージャン〜Paraboot版ウィリアムまで綿々と受け継がれる意匠ですね。

Paraboot版ではダークブラウンのリスレザーモデルにこの仕様が残っています。正直この靴を検討していましたハイ。


これは機能的なものではなく、完全にデザインですね。一抹の清涼感というか、ヌケ感がいい感じです。重厚な靴だけにこうしたディテールが効いていると思います。

茶色のクリーム塗ったら終わりですが、、、笑

ストームウェルト!!

さて、ジョンロブがウィリアムノルウィージャンを再現するにあたり1番の壁となったのはこの部分では?

コテージライン/Paraboot版ウィリアムの最もアイコニックなディテールと言えば、このノルウィージャンウェルトです。

が、ウィリアム92は装飾の入ったストームウェルトになっています。

技術的に難しかったのか(そもそもノルウィージャンウェルトを縫えるミシンがなかった?)、敢えて仕様を変えて上品にしたのかは謎ですが、デザイン上、大きな差異になっています。

再現しようと思えばオールデンの990などのように予め縫った(プリステッチ)ウェルトにすることはできたのでは?と思うので、これは敢えてですかね。

オールデンのプリスティッチドウェルト

このストームウェルトは横からの耐水性でノルウィージャンウェルトに劣ると思うのですが、そもそもソールの分厚さが半端ないのでそんなに問題にならなそうな気もします。

カントリーカーフ!

アッパーはカントリーカーフのダークブラウンです。

フランスのデュプイ社の革ですね。

柔らかく、オイリーな表面で、セミアニリンフィニッシュによるサテンのような鈍いツヤ、靴に最適!という革のようです。

https://www.groupehcp.com/en/product/country-105-161/

セミアニリンフィニッシュというのは、顔料を薄く吹き付けたのちにアニリンと呼ばれる染料で色付けしたもの。

純粋なアニリンフィニッシュよりは革表面の透明感が劣りますが、耐水性はこちらのほうが上です。タフな用途の靴なので適材適所でしょう。

一方、靴になってみるとそんなにオイリーな感じはしませんが、これはポリッシュの仕上げ次第なのかもしれません。

パラブーツのグレインレザーと比べてみましょう。パラブーツはこんな感じです。

ウィリアム92はこんな感じ。

パラブーツは購入から散々磨いてきた後なので純粋な比較とは言い難いのですが、ウィリアム92のカントリーカーフの方がシボが深く、ハリがあり、分厚く丈夫な感じがします。

一方馴染みやすさという面ではパラブーツに軍配が上がりそうです。

革については価格相応にアップグレードされている、或いはジョンロブとして相応しいクオリティのレザーを奢っていると言えそうです。少なくとも本人は満足したようで。

これから磨いていくのが楽しみです!!

ライトウェイトウォーキングソール!

さて、このウィリアム92が普通のジョンロブ版ウィリアムと最も違うのがこのソール、ライトウェイトウォーキングソールです。

なーんじゃこりゃ!!

まぁお世辞にもカッコいいソールとは言えませんわな。タコの足?マシュマロ?皆さんには何に見えます?

パラブーツのウィリアムにはマルシェ2ソールがつきます。こっちのがカッコいいですね。(写真は別の靴ですが、ソールはコレです)

パラブーツのソールは門外不出の自社製なので、たとえ昔OEMを委託していた縁があろうと、ジョンロブという絶対的王者ブランドであろうと使うことはできません。

で、代わりについたのがライトウェイトウォーキングソールと。今まで横方向からの写真は意図的に避けてきましたが、このボリューム感です。まぁ、印象は裏面から見たときよりおとなしいかもしれません。

が、このソール、ジョンロブという高飛車なブランドにあるまじき機能全振りのソールです。笑

まず、その名の通り、軽い!!!

例えばコルクが入っていないパラブーツChimeyで片足642.2g。

対するウィリアム92は片足509g。

差は133g、21%くらい軽いです。機能を保ちつつ21%の軽量化を図るのって結構大変なことじゃないです??たしかにライトウェイトだ!!

(そもそも靴が重い方が良いのか、軽い方が良いのかという話はありますが、同じ距離歩くなら同じカロリー必要じゃん?と、もでぃふぁいど は思っています、、、笑)

そしてこのソールは「ウォーキング」という名も冠していますので、クッション性も高いです。これはマシュマロっぽい見た目通りかもしれません。

パラブーツのソールは長距離歩行に向く素晴らしいソールですが、ライトウェイトウォーキングソールも遜色ないクッション性です。いや、クッション性はむしろライトウェイトウォーキングのが上か?

ともかく、同様にたくさん歩けるソールなので歩行距離が長い方にはオススメです。伊勢丹さんにこのソールがついたジョンロブが10万くらいで売ってて買い足すかマジで悩みました。それくらい良いソールです。(財布的に無理だった)

9795ラスト!

ウィリアム92の木型もジョンロブ版ウィリアムでお馴染み、9795ラストです。1995年にお目見えして以来、ウィリアムといえばこのラストがスタンダードになっています。

前から見るとこんな感じ。構造上、履き口にかけて都合革が3枚重なっているのですが、そうは思えない絞られかたです。

背景邪魔なんでモノクロです

また、無骨なソールながらクビレはしっかり。ストームウェルトがありながらもしっかり内側が縫われています。このあたりの技術力は感服眼福です。

鋭角のエグれがカッコいい!

専用シューツリー!!

限定モノにつきもの(笑)な専用シューツリーも付属しています。コレに弱いんすよ。

モデル名入りで大満足!!!

シューツリーにモデル名刻印するサービスとかあったらめちゃめちゃ良くないですか?第三者がやっちゃうと商標的にアウトな感じありますが……

それはともかく、ジョンロブにはそもそも9795ラストのウィリアム専用シューツリーをラインナップしていたくらいなのでこれもしっかりラステッドツリーです。

やっぱり純正かな?高いな?市販でいくか?靴に合うのか?とか考えるのは楽しいですが、使い続けるうちに「これカカトとか踏まずあってる?」とか気になりだすタチなので、ラステッドツリー付属は煩悩がなくて良いです。

ウィリアムの9795ラスト用ツリーは先に触れたように廃番なので、公式サイトにはもうありません。在庫限りなので煩悩を抱えている方は早めの確保をおすすめします。

まぁ結局削った奴もいるようですが、Eウィズはきっと大丈夫。たぶん。


というわけで見てきましたウィリアム92。パラブーツ版ウィリアムとは全然違いましたよね、そうですよね。

とは言うものの履いて2-3m遠くから見たら大して変わりありません、たぶん。笑

遠くから見れば緑のタグで見分けられるかもしれませんが、靴マニア以外は気に留めないでしょう。

良いんです、自分だけが知っていれば!

ジョンロブ ウィリアム92の履き心地!

もうフワッフワです。ジョンロブ捕まえて言うことじゃない気がしますがスニーカーみたいです。靴好きに通ずるように言うならパラブーツ。

というかそれを狙ってるモデルなので当たり前っちゃ当たり前なのですが……

恐るべしライトウェイトウォーキングソール……!!なんかこんな……イボイボなのに!!!悔しい!!!

パラブーツで言うならRPでおなじみのTEXソールより、マルシェ2の方が近いです。こう……薄目で見ればパターンが似ている気も……

両者、ソールの厚みがあるので決して返りは良くないと思うのですが、歩いていてそれを全く感じさせないのは底面のパターンが地面に対し丸みを帯びているからと思われます。

しばらく履いて歩いてみましたが10kmは余裕のやつですね。もでぃふぁいど の普段歩く距離的には全然OKなやつです。

少なくともバックルを止めてなくてもカカトを上げればついてくるくらいの返りです。

そしてまぁ相変わらずのジーンズOK、チノパンOK、スラックスOKの万能さは上の写真からも感じとってください。お願いします。

便利すぎる1足です。

カントリーカーフの履きシワ!

そこそこ履いた気がしますが(20kmは歩いたはず)、この穏やかなシワ。シワも紳士です。

このモコっとしたシワは肉厚な革ならではですね。ここは価格相応にパラブーツのグレインレザーとは違う部分かもしれません。

うーんこのシワに挟まれたい。毎日挟まれながら眠りにつきたい。

このまるでコードバンのようなモコっとしたシワですが、アッパーの革の厚さとライニングの質が影響しているように思います。

ジョンロブの靴のライニングってすごくないですか?フワフワモチモチの革はさすがエルメス傘下の王者。ずっと触っていたくなります。

ライニングなんて安いもん使ってもぱっと見はわからないもんで、コストダウンとなれば真っ先に安いものにしちゃいそうですが、さすがこのあたりはジョンロブだなと思います。副資材まで手を抜かない。

ちなみにモコシワですが、専用のツリーを入れるとまっさらに。満足度高し!!!!

William92まとめ

というわけで色々見てきたWilliam92。見た目は完全にパラブーツのそっくりさんというか、言ってしまえば似非パラブーツなんですけど、そこはジョンロブの価格帯なりにもろもろアップデートされている1足です。(ノルウィージャンウェルトはストームウェルトになっていますが…)

パラブーツのウィリアムより、フィッティングもより本格的な紳士靴に近い……というか本来のウィリアムのラスト9795をそのまま使っているので、ガッシリ分厚い革で包まれるクラシックな紳士靴の履き心地はそのままに、フワフワなソールの快適な歩き心地を味わうことができます。パラブーツは誤解を恐れず言えばスニーカーライクです。

なのでパラブーツはなんか緩いんだよなぁ、でもあの履き心地が欲しい!!という方にはオススメできる1足です。Williamをレザーソールで買い、そのうちライトウェイトウォーキングソールに変えるような運用もありかも。純正修理ならできるのかな。

あらためて一連の記事を書くにあたり「この写真なんか良くね?」というのを掲載して締めくくりたいと思います。

無骨なステッチと輝くバックルのコントラスト。

モデル名も誇らしげです。

さぁ、ここ数年忘れていた夏の日へもう一度。

おしまい!

今日のモディファイ!

カントリーカーフのシワに挟まれて寝たい。むしろジョンロブのライニングに包まれたい!!!

4件のコメント

  1. コメント失礼いたします!
    Williamは若干サイズが大きいと聞いたことがあるのですが、サイズ感は如何でしょうか?
    他のジョンロブと比べても同じサイズで履いていらっしゃいますか?

    1. たろ4598さま
      コメントありがとうございます!
      私は8695もこのウィリアム(9795)も7Eです。たしかに8695より捨て寸も余裕がある感じはしますが、ハーフサイズ下げるほどデカくはないという印象です。(7000ラストは最近履いてないのでたしかなことが言えません、すみません……)
      パラブーツの7よりは確実にフィット感良い(タイト目)です。
      参考になれば幸いです!

  2. ありがとうございます(^^)
    ちなみにですが、William92はスーツ等の会社服にも合わせられてますか?

    1. たろ4598さま

      いえいえ!
      この靴はスーツには合わせないですね……ジャケパン的な格好の時は履いていくことがあります。スーツのときには、バリバリのドレスシューズを履かないとドレスシューズ履く機会がなくなっちゃうので……笑

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