初代Vチップのシワ入れを振り返ります
100日後に履かれるオールデン!
ついに、ついにいよいよ履き下ろしまであと少し!!
もしこれを読んでいる方で、「履き下ろしたいんだけどなかなかタイミングがなぁ」という靴をお持ちの方がいたら、ご一緒にいかがでしょう!
多分こんな企画は二度とやらないので(笑)最初で最後のチャンス!!
これを言うのも泣いても笑ってもあとちょっと!
待ってろ世界!待ってろオールデン!
もう折れたくねぇ、俺。
前回目指すべきシワはウネウネ〜なコードバンらしいシワ!という結論を出しましたが、じゃあなんで1代目Vチップは折れシワ万歳な感じになってしまったのかを改めて過去を振り返り、今回のシワ入れへの教訓としたいと思います。
◇
時は2016年6月。
ついにVチップを買ってきた。早速……早速履き下ろしたい!!
しかしな?前回ナチュラルボーンだ、ありのままの姿だ、とシワ入れしなかった結果、エライコッチャなことになってしまった。
賢者は過去から学ぶ。
今回はシワ入れをしよう。
さてどうやって?
しなるペンが良いらしい。なるほど。
思いきり強く押さえつけて、ペンのしなりも利用する!!
なるほど。
喰らえ!ありったけの想いとありったけの重み!ペンが折れようと、俺の心は折れない!!見ててください……これが俺の!!
渾身の!!!シワ!!入れ!!!
グニャっ!
◇
という結果がこの写真。当時はブログをやろうだなんて微塵も考えていなかったので、とっ散らかった写真ですんません。
暗くてよくわからんのですが、当時は「なかなかイケてるシワが入ったんじゃねえの??」と思っていました。
が、後日履き下ろして帰ってくるとこんな感じに。
右足の親指部分や、左足1本目のシワの凹部に小ジワが、、、、というか、ウネウネというより、明らかに段差のような、折れたようなシワになってない?
いやぁ〜これはもうガックリでした。
ペンは剣よりも強いという話も聞きますし、もでぃふぁいど は、この1本で オールデン界の全てを握ったつもりでいたのです。
全てのシワは俺の思い通り。思いのままにシワは顕現し、この世に遍く存在する全てのオールデンはすべからく俺好みの靴になる……!!
しかし、「バベルの塔」が示すように驕れる人間には必ず手痛いしっぺ返しが待っています。
コードバンという自然の産物、いわば自然の力の前にもでぃふぁいど はなす術なくくず折れました。
見てごらんなさい、モカの左右外側にまで広がる深いシワを。力任せにペンで押さえつけたのが見て取れます。深く刻まれたシワはもう戻りません。
見てごらんなさい、この小ジワを。無理に「俺好み」のシワを力任せに入れても、自然の力には勝てないのです。シワには入るべくして入る場所があるのです。
もでぃふぁいど は悟ります。
そうか。オールデンは大事な人と同じなんだ……。
相手はパートナーでも子どもでも良いのですが、力任せにその人間を俺好みに変えてしまおう、だなんて、完全にヤバイ人です。上手くいくはずがありませんし、そもそも暴力はアカン。ラブ&ピース。
もし、その対象が変わりたいと思っていて、それが正しい方向であれば、そっと背中を押してやる。ときに導き、ときに逆に教えられ、共に歩んでいく。
オールデンともそう付きあわねばなるまい。
シワ入れシワ入れと言っていますが、実際にはシワを入れるのではありません。そもそも、シワは入りたがっているものです。
全ての靴は履かれるために生まれたのであれば、シワは入るべくして入ります。靴だってシワだってそう望んでる。
我々にできることは力任せにシワの背中を押すことではなく、シワが入りたがっている位置にきちんとたどり着けるよう、ペンをもってサポートしてやること。
そして、そのための準備を怠らないこと。
……なんの話してたんですっけ?
ともかく、力任せにペンでシワを入れるのは今回はやめておこうという話でしたね。
明日はVチップを80日眺めて気づいたVチップならではのシワ入れの勘どころ!!です!!!
今日のモディファイ!
昔からこういうサンボマスターみたいなMCすると、「冗談なのか本気なのかわからなくてイジリづらい」という指摘を受けていたことを思い出しました。真面目なこと言うためには人格も大事なんですね。(教訓)