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100日後に履かれるAlden〜81日目:Vチップのシワ入れが難しいたった一つの理由

たしかにここにある理由とは!?

100日後に履かれるオールデン!

ついに、ついにいよいよ履き下ろしまであと少し!!

もしこれを読んでいる方で、「履き下ろしたいんだけどなかなかタイミングがなぁ」という靴をお持ちの方がいたら、ご一緒にいかがでしょう!

多分こんな企画は二度とやらないので(笑)最初で最後のチャンス!!

これを言うのも泣いても笑ってもあとちょっと!

待ってろ世界!待ってろオールデン!

Vチップのシワ入れ、難しくないですか?

AldenといえばのVチップ。しかしこの靴は実はオールデンの中でも屈指のシワ入れが難しい靴でもあります。

難易度とは別に度胸が必要なのはプレーントゥやチャッカブーツですね。このまっさらなコードバンにシワを入れるのなんて恐れ多い!!

逆にUチップは簡単

VチップならぬUチップはカンタンなんですよね。

モカではなく、ハンドステッチでUチップを表現しているオールデンはもちろん、

その他のブランドのモカが乗っているUチップも、シワはほぼ平行に入り、バッチリ決まりやすい印象があります。J.M.WESTONの180もそうだし、

その他Uチップもまぁ、無難なシワが入ります。

EDWARD GREENのドーバーもそう。

このU字型のモカが、こう、良い感じにシワを入れるときの応力を分散させるのだと思っています。知らんけど。

Vチップのシワ入れが難しいただ一つの理由

ここでVチップに戻ります。Vチップのシワ入れは難しい。なぜか。これまでのUチップに似た形なのにVチップだけなぜ?

比べてみるとその答えは自ずと出てきました。

Vチップのシワ入れが難しいのはモカとサイドの革が重なっている面積が大きいからです。

お持ちの方は見ていただければわかりやすいと思うのですが、写真で見るとこちらの部分。左と右は同じ写真ですが、赤線で囲った帯状のエリアはサイドとモカのコードバン同士が重なっている部分です。

赤線のない左側でも、なんとなくアタリみたいな感じで凹凸があるのがわかると思います。ジーンズならいいアタリ出ますよこれ。

オールデンはアッパーの縫製が苦手というウワサもあるくらいでして、この部分は先に接着剤などで仮止めしてから縫っていると思われます。

たしかに言われてみれば、Vチップ以外は縫製が少ないプレーンのパターンでハンドステッチやマシンステッチを入れるデザインが多いです。縫製が多いのは他にはロングウイングくらいでしょうか?

また、コードバンは皮革の繊維の構造上あまり薄く漉くことができません。(刃が負けてガタガタになってしまい、均一な厚みが出ないんだそうな)

なので、仕方なしにこの部分は他の部分より厚みもあり、接着剤も乗っているということで必然他の部分より固くなっています。

なるほど、分厚く硬いゾーンがあると。

で、硬いものを曲げるとどうなるか?

曲がらずに折れます。

こうして折れシワができるってスンポーだぁ!!

このモカ両端が折れてしまえば、必然他も折れるようにシワが入りますからね。

というわけで、今回ウネウネとしたシワを入れるにあたってクリティカルな部分は、この1cm少しのV字状の帯であることが判明しました。

今日のモディファイ!

次回以降、コイツをなんとかしていきたいと思います!続く!!

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