さて、今日はこの企画でいきたいと思います。
本日から値上げとなったこのブランド、エドワードグリーンです!!!
いや、笑いごとじゃないのよ?
どんだけ強気に値段上げるねん。。。
代理店が吊り上げているのか、ブランド自体が吊り上げているのか、でも違いますけどね。それでも買ってしまう日本人は、エドワードグリーン社に上顧客(とかいてカモ)として見られているんじゃなかろうか。笑
それでもネギ背負って行ってしまうのが靴バカなわけですが、、、
でもEPA発給したので関税なくなったらチャンスでしょうか?絶対許すな便乗値上げ!
1.エドワードグリーンとは!!
そういえば、エドワードグリーン、まだご紹介していませんでしたね。記事、書こう。
1890年創業の靴ファクトリーです。そこからOEM時代、自社ブランド化、経営危機、買収劇、奇跡の大復活という語り出したら社歴だけですごい長いブランドです。笑
一言で言えば、クラシカルなのにコンフォート!!そして丁寧な作りとフィット感!!!っという靴を作らせたら世界一なファクトリーです。
2.前評判!!
革質で語られる靴ファクトリーと言えば、John Lobb(ジョンロブ)とJ.M.WESTON(ジェイエムウエストン)があります。ジョンロブは革の王者、エルメスの傘下ですので、世界でも最高ランクの革を使うことができます。
ウェストンは、エルメスの取引先だった革なめし業者の雄、デュ・プイ社を傘下に収めていたことがあり、これまた最高品質の革を優先的に使うことができていたのです。そして、今も強いコネクションを持っています。(デュ・プイ社は2019年現在、エルメスの傘下です。)
エドワードグリーンにはそういう話はありません。生き物の皮が原材料となる革は、品質が安定しづらいため、そのときどきによって最高の革を使う、ということが語られるのみです。
そしてお値段はウエストン以上ジョンロブと同等、くらいの価格帯に位置するために、
「革質で選ぶならウエストン」「グリーン買うならいっそジョンロブ」
と言われてしまうこともあります。
でも実際どうなんでしょうか?検索すると、グリーンは10年でクラックが入りましたが、ジョンロブは平気!なんていうサイトも出てきましたが、履く頻度とか、手入れの頻度によるところも大きいのではないでしょうか?
事実、中古のグリーンの靴を見ても、クラックが多い感じはしません。
3.もでぃふぁいど の考え
革質、革質と言いますが、一つの基準で測るものではないので、一概にグリーンの革が微妙か、というのは難しいです。
ファクトリーによっても何をもって「最高」とするかは異なります。
ジョンロブはなんと言ってもキメの細かさ。新品の靴でも、もう光り方が他の靴とは明らかに違います。
一方ウエストンは「花」と呼ぶ、革表面のテキスチャーを重視しています。キメが細かいことは細かいのですが、表面が粒立っているというか、、、
表面が滑らかな革だと、その分シワが目立ちやすいですが、「花」が重視されたウエストンの靴は履きこんでもシワが目立ちにくく、エレガントです。エスプリ、これがエスプリなんだ!(多分)
で、グリーンはどうなの?というところですが。
どちらかというとウエストン寄りの革を選んでいるように見えます。履きこんでもアジとして捉えられる革。ただ、時期によって革を変えてしまう、というのも評価が安定しない一因でしょう。もでぃふぁいど も今手持ちのものでしか比べることができません。
ソックシートのロゴが現行のものなので、割と最近のものだと思うのですが。。。
さぁ、前置きが長くなりましたが、、、
写真比較いってみましょう!
ちなみに、ブラックカーフのドーヴァーで見ていきたいと思います。
4.写真比較!!!!
VSジャランスリワヤ!!(デュプイ)
前哨戦です。定価にして5倍は開きがあろうかという。。。
革靴コスパ界の王者、ジャランスリワヤも(ランクは違うだろうけれど)デュ・プイの革を使っています。
うん、でも、やっぱり比べると表面のキメの細かさ、ふっくら感が違います。厚みも違うかな。ただ、趣味の範囲の話になるので、実用性としてはジャランスリワヤでじゅうぶん!むしろ値段の差ほど、革の質の差は感じられない、というのが正直なところです。
すごいぞジャランスリワヤ!!!(あれ?)
VS SHETLAND FOX(REGAL)
シェットランドフォックスはリーガル傘下ブランドです。
リーガル自体が、出自からしてアメリカンな雰囲気の靴が多いのに比して、こちらはイギリスやイタリアの靴の雰囲気に近い、細身でスタイリッシュ、履き心地も良い靴がラインナップされています。
革の質に関しては、日本一の靴ブランドとしてかなりのバイイングパワーを持つために高品質なものが入ってきています。
手持ちのKensingtonⅡ(ケンジントン2)はそんなシェットランドフォックスのフラッグシップモデル。でもチャーチより安いじゃん!!と、初期の方に買った靴です。笑
KⅡカーフとしてタンナー(なめし業者)や革の名前は伏せられていますが、、、
個人的にはキメも細かく、一押しの革です。先に述べたジョンロブのような、キメの細かく、表面が滑らかな革です。
それではいざ!!
うん、方向性が違いますので一概には言いづらいですね。
キメの細かさはケンジントン2に軍配が上がります。
シワの目立たなさ、履きこんでいった際のアジの出方は、ドーヴァーがよさそうです。個人的な感想ですが。。。
ケンジントンがジョンロブ的、もしくはイタリアに寄せたドレッシーな靴なのに対して、グリーンのドーヴァーはカントリーな要素を持つ靴だから、というのもあるかもしれません。
そんなん、ただのイメージやないか。
VS J.M.WESTON(ロシアンカーフ)!!
先ほどから出てきているウエストンさんです。
こちらのロシアンカーフはどちらかと言えばワイルドな革です。仕上げ時に油分を入れ、耐水性や耐久性を高めたという。
それではいざ!!
これはキメの細かさはグリーンですね。ロシアンカーフはそういう革でないので当たり前なんですけど。シワもグリーンの方が目立ちにくいです。ただし、どちらも、味として捉えられるエイジングだと思いまっす!!どっちも良い!!どっちも良いぞおおおおおおお!!!!特にウエストンは離れてみると良さが増します。不思議。
VS J.M.WESTON(ボックスカーフ・ヴォカルーカーフ)!!!
ロシアンカーフに比べればドレッシーな2種類の革です。
ヴァンプ部分(甲)がアノネイ社のヴォカルーカーフ、サドル(穴が空いたベルトの部分)がデュ・プイ社のボックスカーフです。
ボックスカーフのオーシャンという色味、最高です。
話がそれましたが、いざ!!!
最初から(実は)そういう企画のつもりでやってないんで当たり前なんですが、、、
こりゃもう、まったく優劣つけられないですね。
どれも、良い革だ。
良い表情をしている。
全部良い。
全部良いからどんどん欲しくなるわけですね。
もでぃふぁいど 、ちょっと真理がわかりました。
まとめ!!
……ジョンロブは持っていないのでこれでオシマイです。
気になる方は売り場で見比べてみてください、、、笑
ただねぇ、最初からもう明らかに光り方ちがうんですよ。
磨きがいがありそうだなぁと思う一方、履きこんだ際のシワが気になりそうだなぁとも思ったり、、、
いや、買い(え)ませんよ?
ともかく、エドワードグリーンの革は言われるほど微妙な革ではない!!!と断言できます。
グリーンを買わない理由が「革の質が微妙」というのであれば、実物を見て、確かめるのが良いと思います!!!
たぶん、その買わない理由は霧散することでしょう。
(値段が理由なら、、、そりゃそうだわな、、、と思いますが、、、もでぃふぁいど もセールでしか買えない人間なんで、、、)
今日のモディファイ!!!
エドワードグリーンの革質は微妙じゃない!!むしろ良い!!皆違って皆良い!!!!むしろその靴の用途、性格に合った革かどうかで考えれば最高!!!!!!