今日こそは、やったりますよ。やってやるとも、もでぃふぁいど です。
今日はポリッシュドバインダーカーフのエイジングに興味がある方に向けて。
0.ポリッシュドバインダーカーフとは!
ポリッシュドバインダーカーフは、しなやかなカーフの上に樹脂のコーティングをうすーく施すことでツヤと耐水性を得た革です。
もともと、雨の多いイギリスにおいて紳士の手を煩わせないために生まれた革(ブックバインダーカーフ)を人に優しく、環境に優しく改良した革となっています。
特徴はなんといってもツヤ感!!
そしていわゆるガラス革なのに、素材の品質が高いのでとてもしなやかなこと!!!
1.ポリッシュドバインダーカーフの誤解!!
いわゆるガラス革はエイジングがつまらない、という声も聞かれますが、、、
持ってたらそんなこと言えないっすよ!!!!
ビフォー!!
磨く前はこんな感じです。普通のカーフの靴と比べて、すでにつやつやなのがわかります。
ここに、乾燥させたパレードグロスをヌリヌリ、、、
(フタちゃんと閉まってなくて乾いちゃっただけなんですけどね。笑)
1層目は豚毛ブラシで馴染ませて~
ちょっと時間を置きます。もうワックスもカッチカチなんで、もう片足に塗ってるくらいの時間でじゅうぶんです。
2層目からはフタに水を少しためておいて、布を湿らせます。絞って水が滴るようだと多すぎです。
そこにワックスを馴染ませて~
そして円を描くように軽く塗り込む!!
もでぃふぁいど はあんまりここで力を入れずに軽いタッチでやっています。
そもそもワックスで靴が光るのは革表面の凹凸を埋めることで、均一に光を反射ようになり、光っています。まさに鏡面です。
1層目をぶ厚めに塗り、豚毛ブラシで馴染ませて大まかに凹凸を埋めます。
2層目以降は、豚毛ブラシの跡を消すイメージです。ここで力を入れると1層目まで壊してしまいますからね。
というわけで、まぁ3層くらいで満足です。笑
あんまり光りすぎてても気負ってしまって日常使いしにくいんで、、、
アフター!!!
光ってますねぇ~
、、、わかんないですよね。アップがこちら!
これがポリッシュドバインダーカーフのエイジングだ!!!
先日靴のエイジング考を書いたのですが、靴におけるエイジングの要素は2つ+1だと思います。
これに照らしてポリッシュドバインダーのエイジングを見ていくと……
1.クリームやワックスのロウ分の蓄積
この要素で見れば、ポリッシュドバインダーカーフも間違いなくエイジングする革です。
これが購入直後シャノン。
これが今のシャノン。
磨いたから当たり前なんですが、つやつやです。笑
つやつやするのはロウ分が蓄積し、革の表面を埋めることで均一に光を反射するようになるからです。
靴クリームにもロウ分は含まれていますから、長年塗り続けることで表面に蓄積し、表面を均一にならしていくのですね。
たとえポリッシュドバインダーであっても、磨くことでツヤ感は増していきます。
コードバンの靴も磨くとツヤがでて、いい感じに光るようになりますよね?
ポリッシュドバインダーも輝きのエイジングはコードバンにすごく似ていると思います。
2.革のヤレ感
ですが、これはもう、型崩れと表裏一体です。笑
どの段階を美しいとするかは、人によって違うかと思いますが、、、
シャノンはトコトン頑丈な靴ですから、そうヤレ感は出ません。笑
とは言っても、新品時からするとシワも入って良い表情です!
3.染料・顔料の蓄積
これは今回のシャノンのような黒い靴ではわかりにくいですね。
ウエストンの店員さんにはその昔、「黒い靴は2回無色クリームで磨いて、3回目は黒のクリームで」と教えていただいたものですが……
最早クレム1925でしか磨いていない……。笑
だって、耐水性も上がるし、光やすいし、最高ですもん。
今日のモディファイ!!!
っというわけで、ポリッシュドバインダーカーフであっても、「ロウ分の蓄積」によって輝きは大いに増し、「革のヤレ感」も履いていれば増してきますので、エイジングはします!!!磨き甲斐もあります!!!!雨にも強いです!!!!最高!!!シャノン最高!!!!!!!
最高なのになんでか6万円台……英国の良心か、、、
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