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手っ取り早くエイジングの裏技!?革靴エイジング考!!!


エイジング、経年変化って本格靴のだいご味だと思っている、もでぃふぁいど です。

今日は革靴のエイジングを手っ取り早くさせたい!とか、そもそもエイジングってなんだろう?という方に向けて。

革靴のエイジングについて考えてみた

靴におけるエイジングの要素は2+1つだと思います。

1.ロウ分の蓄積

2.革のヤレ感

(3.染料や顔料の蓄積)

1.クリームやワックスのロウ分の蓄積

カッコいいエイジングをした靴って、大抵つやつやです。手をかけて長年磨いてきたことでツヤツヤになっています。つやつやがゲシュタルト崩壊してきましたね。ともかく、光っていてカッコいい。

つやつやするのはロウ分が蓄積し、革の表面を埋めることで均一に光を反射するようになった結果です。文字通り鏡面、ですね。

靴クリームにもロウ分は含まれていますから、長年ケアの際に塗り続けることで表面にロウ分が蓄積し、表面が均一になっていくのですね。

つまり、カッコいいエイジングをしている靴はすべからく、ロウ分が蓄積しているのではないか?

そして靴のワックスは靴クリームのロウ分をすごーく高めたもの、です。

つまり、、、?

全体にワックスをごく軽くかければ、「ロウ分の蓄積」というエイジングは再現できるのでは??

ということで、ヴァンプまで薄くワックスをかけてみたドーヴァーがこちらです。

うーん、買って1年目にしては、なんかいい感じなんじゃなかろうか?

ただし、革に適度な油分と水分がない状態でやってしまうと、革がカラッカラになってしまいますから、クラック等の原因となりえます。

事前にしっかりレノベイタークリーム等で保革してからやりましょう。レノベイター、つまり革を復活させるクリームですから、その辺は使ってて最強だなぁと思います。


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むしろきちんと保革してから塗れば、蒸発を防ぐフタもできて良いのではないでしょうか。

手っ取り早くエイジングさせたければ軽くワックスをかけよう!ただし保革後に!!

薄く塗りやすいので、パレードグロス、この用途なら最高です。700円ですし。


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2.革のヤレ感!!!

paraboot william

これはもう、型崩れと表裏一体です。笑

どの段階を美しいとするかは、人によって違います。

底の返りがじゅうぶんつき、ある程度シワが入った状態で一人前、そこからは革が伸び、、、ヤレ感が出てきます。もでぃふぁいど は一人前の状態をできるだけ保つ、そして履きこむうちに出てくるヤレ感を味として捉えていますので、敢えて靴をヤレさせようとは思わないです。

再現したければ、「シューツリーを入れない」という方法でかなり加速させることが可能です。ただし、履きシワからクラックが起こる原因にもなりますので、やりすぎには注意です。基本、シューツリーは入れておいたほうが靴が長持ちします。

あとは、革を伸ばすためにレースアップシューズなら(紐靴)着用時にきつーく紐を縛るとか、、、ただし無理は禁物です。

もでぃふぁいど はここの点については、のんびり履きこめばいいと思っているので、基本的にシューツリーは入れています。

が!

ドーヴァーはスペードソール、実質ダブルソールなので、いきなりつま先が反り返って履きシワが深くなってクラック、という心配はなさそうです。なので、たまに入れません。

シューツリー入れてると、返りもなかなかつかないような。。。

シューツリーを入れないという荒療治によるエイジングも可能!!ただしやりすぎ注意!自己責任で!!

1.3染料・顔料の蓄積(アンティーク化)

ここがカッコつきなのは、黒い靴ではわかりにくいからです。

茶靴、こういう靴だとわかりやすいかもしれません。

ダークオーク「アンティーク」カーフ

このようにつま先とかかとだけ色が濃くなっている靴です。この写真ではつま先しかわかりませんが、実際にはかかとも色が濃いです。

いわゆる、アンティーク仕上げ、というのは顔料や染料が蓄積して色が変化した状態を再現したものです。ですのでとりあえず、この項では局所的に色を濃くすることをアンティーク化としたいと思います。笑

その昔、靴のワックスは靴墨と言われていました、、、

つまり、文字通り黒しかなかったと言われています。

茶靴でも気にせず靴墨、つまり黒のワックスをつま先やかかとに塗り込んでいく。

そうすると、その部分のみ色が濃くなっていく、、、こうしてアンティークのような風合いの靴が生まれる、というわけです。

実際、製造時におけるアンティーク仕上げは、イタリアにおけるパティーヌと同じように、刷毛で染料を塗り込んでいます。ワックスによる仕上げではありませんので、比較的色が落ちにくくはなっています。

一方、エイジングにおけるアンティーク化は気長に靴クリームやワックスを革に乗せて色を濃くしていくものです。

クリームに含まれる色素には顔料タイプと染料タイプがあります。詳しい説明は省きますが、顔料は後から取り去ることが可能で、染料は一度染めたら戻すのは難しいという特徴があります。

お手製でアンティークを目指すのであれば、顔料をメインにしたアーティストパレットシリーズがオススメです。失敗しても、ステインリムーバーで取り去れます。ただ、これ販路を限定しているのでネットでは手に入らない……

一方でのんびり、じっくり、色が変わっていくのを楽しみたい!というあなたにはサフィールのクレム1925がダンゼンお勧めです!


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染料タイプでじっくりと色が変わっていきます。一気に塗りまくると、ムラができたり、思ったより濃くなってしまったりと色々懸念されるので(体験談)、少しずつ、気長にやるのが良いと思います。経年変化ですからね。

もでぃふぁいど は今のところ素材の味を大事にしたい派(笑)なのであまりやっていないですが、、、そろそろ少しくらい味付けをしても良いのでは?という気はしてきています。

この部分でエイジング加速させたければ、それはもう、塗るべし塗るべし、ということになります。ただし、過度のクリーム塗布は、油分過多による靴の型崩れの元にもなりますから、ワックスでやるのがいいかもしれませんね。

アンティーク化、手っ取り早くやるならワックスがオススメ!!



っというわけで、ここまで革靴のエイジングについて3つの要素に分解して考えてきました!!

当たり前ですが、手っ取り早くエイジングさせるということは、ある意味寿命に近づける行為でもあります。ご利用は計画的に!!!

ただ、お化粧、と言える範囲のワックスやクリームなんかはすごく良いんじゃないかなぁ。靴にはそれぞれ、1番魅力的な表情になる化粧がありますもんね。

(恐らく)次回の主役!

今日のモディファイ!!!

エイジングは諸刃の剣!!!ほどほどにやろう!というかやっぱり気長にやろう!!!それでもというあなたはパレードグロスを買おう!!!無色と濃色!!!!

ちなみにドーヴァーにやった結果は大変満足です。笑


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