万力締めは克服した感のある、もでぃふぁいど です。
J.M.WESTONラヴァーを永遠に悩ませるサイズ選びについて。
J.M.Westonとは!
J.M.Weston。ジェイエムウェストン。1891年、エドワード・ブランシャールが創業した、フランスはリモージュの靴メーカーです。とにかく高品質な素材と丁寧な作り、そしてそのフィット感に特長があるブランドです。
詳しくはこんな記事も書きました。
そしてその代表作と言えば(日本では)180シグネチャーローファーと、この641GOLFの2つでしょう。
しかしこのブランド、やたらとキツいサイズの靴を勧められ、その履き慣らしが苦痛に、、、もはや万力締め、、、というのがよく語られています。
修行とまで言われる慣らしの先には至上の履き心地が待っている、、、ということなのですが。。。
履き慣らすために、クリームを塗り込みまくったり、店員さんを恨めしく思ったり、屈伸をしてみたり、室内でとりあえず履き続けてみたり、果ては靴を履いたまま風呂に入る猛者までいたとか。
前置き
その一方で慣らしの途中で手放してしまう方も多いのではないかと思うのです。
なぜか、もでぃふぁいど は一発で正解のサイズにたどり着くことができました。今や確かに至上の履き心地です。その履き心地は他ブランドの靴、例えばエドワードグリーンやチャーチ、オールデンにはないフィット感なのです。そして高品質なライニングレザーの感触が靴下越しにもすべすべで気持ちがいい。
諦めてしまった人にはぜひ再チャレンジしてみてほしいです。
今、辛い思いをしている方。
諦めないでください。きっとたどり着けます。「ああ、ライニングの感触最高だよね。」という同志をもっと作りたい!
今日はそんな悩めるJ.M.Westonラバーにエールを。そしてサイズ選びの一助になれば。
サイズ選びのポイント!!!
ズバリ、そのポイントはただひとつ!!!
「店員さんを信じよう!!!」
これ言ってしまうとおしまいかな、とも思うのですが、店員さんを信じましょう。
そして至上の履き心地になるまで信じ抜きましょう。ですから、直営店で買うのがオススメです。もでぃふぁいど は青山店で買いました。
ゴルフのサイズ表記の謎
紳士靴ラバーなら、自分の足のサイズは知り尽くしているぜ!とおっしゃる方もいるでしょう。確かにそうかもしれません。
しかし次の画像を見ていただきたい。
ゴルフの箱側面のサイズ表記です。
UK 7C、シールで隠れてますがUS 7/D、そして右側の6/D。ウエストンでは、/がハーフサイズを示しますので、サイズ6.5、ウィズ(幅)Dのゴルフということになります。
6.5DのゴルフはUKサイズ相当で7C、USサイズ相当で7.5D、とここで表示されているわけです。
肝心のサイズ感!
もでぃふぁいど の足の大きさは左25.2cm 右25.4cm、幅はEです。
例えば、
・一般的な英国靴では7E-7.5E、
・オールデン(バリー8.0D)
・モディファイド7.5D-8.0D
です。
UKサイズでCウィズなんて入るわけない。
しかも普通UK→USサイズ表記の場合はウィズが下がることが多いですが、ここでは逆にUKがCウィズ、USがDウィズ。。。
GOLF「OXFORD」??
そもそも、GOLF OXFORD???オックスフォードと言えば、普通は内羽根式のこういう靴を指します。
紐を通す穴の付いているパーツが、シュータン、つまりベロの部分に覆い被さる形で縫われています。
対してGOLFのような外羽根式の靴は、羽根はシュータンに縫い付けられず覆いかぶさっています。
普通はこういう靴をダービー(derby)と呼びます。
[blogcard url=”https://www.jmweston.com/jp/derby-golf-641-cuir-veau-box-noir″]
ほら。公式サイトでもダービーのくくりに。もう大混乱です。
なので、ここで俺の足のサイズはUK7Eだから6.5Dなんて履けないぜ!もっと広いウィズを!とかやると、もうしっちゃかめっちゃかです。
こんな感じで、我々が自分の足を知りつくしていたとしても、相手となるゴルフの正体がいまいち掴みにくい。
そこで、毎日お客様の足にウエストンの靴を合わせていらっしゃる店員さんを信じるのが良いわけです。特に本店で試着もせず中古を買うのは非常に危険だと思われます。。。
でも高くない??
確かに、まともに買うと結構な買い物ではあるのですが、
⒈愛着を持って長く使えるものの上代
⒉長い時を完璧なフィッティングで過ごせるコンサルティング料
⒊丁寧で気持ち良い接客
この3つを合わせた料金だと思えば、もでぃふぁいど は十分納得できます。
特に接客については革靴を買いに行った中では最高のものだったと断言できます。
当時もでぃふぁいど は靴にハマり始めたばかりだったので、正直「本格靴を買いにいく靴がない」状態で、サイズの合っていないボロボロの靴を履いて行ってしまいました。
「ゴルフが欲しいがサイズが正直わからない」という旨を店員さんに伝えると「それでは測ってみましょう。準備いたしますので、おかけいただいてお飲み物をお飲みになってお待ち下さい」と、飲み物のサービス。感動です。(庶民なんで、、、)
その後も
「実際に合わせる厚さの靴下をお貸ししましょうか?」
「ゴルフは色によって革の種類が違いますので革自体の厚さが変わり、馴染みやすさやフィット感が違うのでウィズを変えてもいいと思います」
…….などなど、丁寧なサービスと、ネット上には転がっていないあんな話こんな話がポンポン飛び出します。
ちなみに、ダークブラウンのノボカーフ(NOVO CALF)はハリが強いためフィット感はキツ目(6/Dもキツそう)。
ゴールド(明るい茶)のシボ革、カントリーカーフは揉み革なのでフィット感弱め(もでぃふぁいど は6/Cいけそうでした)。
1番頑丈なのをください、と出してもらったロシアンカーフ(当時タンとブラックの展開)はその中間でしょうか。
ロシアンカーフは革が厚く、オイルも入れてあるので丈夫、とのことでした。現在は供給が安定しないため廃盤となり、現在はボックスカーフのものが後継として出ていますが…果たして。
あのー、よく試着だけしに行って中古で買うとか、最近よくあると思うんです。家電を量販店に見に行ってアマゾンで買っちゃうとかも。
でも、店員さんたちにも暮らしがあります。
店員さんたちのお給料は、会社から支払われるわけですから、サービスの対価はその会社に払わないと店員さんには落ちないわけです。
いくら頑張っても報われなければ、店員さんたちのモチベーションや接客の質を保つことは難しいですし、会社自体も経営が傾いてしまいます。
そうなれば、もう欲しかったあの靴が新品で手に入ることは、なくなってしまうのです。2足目、3足目と買うこともできなくなってしまいます。
それらをジャストフィットで買いたい!という欲求を叶えるのも難しくなるでしょう。中古の靴ってサイズ違いの履き比べもできないし、正直バクチなところがあるじゃないですか。
革の色、ひいては革の種類によってフィッティングが変わってしまうなんてノウハウも失われてしまうわけです。
まとめ〜ウエストンラバーへのエール
そんなわけで、ウエストンに関しては、もでぃふぁいど は個人的にすごく応援したいのです。
豊富なサイズ/ウィズ展開でフィッティングに特にこだわるこのブランドの強みを生かすためには店員さんのフィッティング/接客スキルが絶対に必要だからです。
ちなみに取り扱いのあるセレクトショップに買いに行った際は、「身長とのバランスを考えるとワンサイズ上げてもいいと思います」と、また別方面からのアドバイスをもらったことがありました。
でも、そこ気にしたら別の靴履けばいいと思うので、やっぱりフィッティングにこだわるなら直営店がいいと思います。
もでぃふぁいど がバカスカ買えればいいのですが、お財布事情的にも限界があります、、、(でも300か310欲しいなぁ…)
ぜひ、フィッティングに迷われている方は直営店に行ってみてください。
もし、事情があってその時には中古を買うのだとしても、いつかは新品を始めから馴染ませようか、ここでこの店員さんから買ってあげたい!と思えると思います。
店員さんに帰り際、「結構きついと思うんで最初は15分くらいからだんだん時間延ばしていって馴染ませたほうがいいですよ」なんて言われて帰ったあの頃、、、
歩いて3分のドラッグストアーに履いていこうとして激痛で途中で諦めビッコ引いて帰宅したあの日、、、
焼肉食いに行くのにエイヤと履いて行ってビール飲んだら足むくんで激痛でビッコ引いて歩いたあの日、、、
それがこんなにもたくましくなって新婚旅行のタヒチまでお供できるようになるなんて、、、、ちょっとしたレストランにも行けるし、歩けるので重宝したのです。
南国まで行って何の写真撮ってんだ、とは自分でも思いますし、妻にも友人にも言われました。笑
着陸後に履こうとしたら日常ではありえないくらい足むくんでいたらしく、ぜんっぜん靴に足が入らなくて笑えます。ゴルフラバーは是非体験して欲しいところです!
ただし、替えの靴を忘れずに!
ともかく、「J.M.Westonの靴は頑丈すぎて買う頻度が少なくて儲からない」「試し履きする人は多いんですけれど…」なんて話と、「サイズ選びが難しすぎる!!!」という話を各所で見聞きしたので、愛を叫んでみる次第です。
頑張れウエストン !!頑張れ店員さん!!!
そして全てのウエストンラバーの足下に幸あれ!!!
ちなみにサイズがわかれば安く買う方法も!?
お店で試着して、店員さんのアドバイスをもらって買うのが安心ではありますが、近場に取扱店がない、そもそも行くまで待てない(もでぃふぁいど はこのパターン)、安いに越したことはない、という方には通販という手もあります。並行輸入品なら、価格改定を重ねる前、5-6年前の価格で手に入れることも可能です!
さすがにこの記事書いてた2018年から、価格が上がりすぎて消費者にはツライですね、、、でも並行輸入品は僕らを受け入れてくれる!
また、お店によるので要確認ですが、サイズ交換や返品が可能だったりもするので、以前より通販で靴を買うハードルは下がったかなと。店員さんを待たせるのを気にすることもなく、自宅でゆっくり現物を履いて検討できるのも嬉しいところ。コーデとかも確認できちゃいますし。
ゴルフ、税込10.9万は2015年に買ったころより安くて愕然……!!
ローファーは人気のブラックでもこの価格。2024年定価の半額近いのでは!?そうそう、この価格だよな、という方も多いはず。2016年で9.5万とかでしたからね。。。
ぱっと見、黒ですが、青ならなんと7万円台ですよ奥さん!!!ルモックじゃなくて180が!!この価格!!!……もう一足チャレンジしようかな……。
ハーフハントだって10万切っちゃいます!切っちゃうのかよ!!!!並行輸入品やっぱすごいな!!!
今日のモディファイ!!!
J.M.Weston 641 GOLFは是非直営店で買おう!店員さんを信じて本来の、至高の履き心地を手に入れよう!!!
J.M.WESTON純正クリームと中身は同じ!ウエストンをケアするならクレム1925!
こんな記事もあります。
ゴルフを買うとここまでこじらせる、という記事はこちらをどうぞ。笑