※この記事にはプロモーションが含まれています。

100日後に履かれるAlden〜99日目:もでぃふぁいど の靴棚〜54321Vチップseason2

靴棚ファンの方、お待たせいたしました。新作ですよ。

100日後に履かれるオールデン!

ついに、ついに99日目。完走まで本当にあと一歩のところまでやってきました。

もしこれを読んでいる方で、「履き下ろしたいんだけどなかなかタイミングがなぁ」という靴をお持ちの方がいたら、ご一緒にいかがでしょう!

多分こんな企画は二度とやらないので(笑)最初で最後のチャンス!!

嬉しいことに、お便りいただいたOchameGGさんも履き下ろし企画に便乗いただけるとのこと!

https://ameblo.jp/ochamegg/

なにか履き下ろされた方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。ともに分かち合いましょう。

modifiedjp@gmail.com

までぜひお写真を!9月19日を履き下ろし記念日にしちゃいましょう!!

まぁ雨っぽいので、履き下ろすんだ!という靴の写真送っていただくのでも結構です。。。

あとはウイニングラン。いや、ウィニングウォークを残すのみ!!ゴールテープのその先へ!

これを言うのも今日で最後。それではご一緒に!

待ってろ世界!待ってろオールデン!

満を持しての迷シリーズ

明日はついに履き下ろしの記事か。。。

満を持してのフィナーレ、そのカタルシスたるや……

だって、この99日目の記事を書き終わったら履き下ろして良いんでしょ??だのに、このテンションの上がらなさは何?まだ実感がほとんど湧かないから??

そう考えると実質コレがラストの記事なのですが、どんな記事にしようか、というのは最初から決まっていました。

世の中に資することが一切なく、無意味に気持ち悪い情熱を傾けてきた記事といえば……あの記事しかないな!

ということで、ポエム(笑)こと「もでぃふぁいど の靴棚 54321 season2」をお送りします!!

読まなくてもぜんっぜん良いのですが1にあたるのはこちら。

彼女と会わなくなってから、2,3年が経つ。

そこに深い理由はなく、お互いバタバタしているうちになんとなく連絡が減っていき、結果、自然と会う機会がなくなったのだった。よくあることだ。

夕暮れ時、電車に揺られる人々は一様に手元の画面を見ている。

今じゃ取ろうと思えば、いろんな手段で簡単に連絡が取れる。目の前の画面を何回かタップするだけだ。

しかし何を今さら彼女と話せば良いのだろう?

「最近どう?」なんて、なんだか白々しい。

「あなたはどう?」なんて、もし逆に聞かれることがあったらどうだろうか?僕の日常は、平坦で色が薄く、まるで湯気のようなものだ。取り立てて話すべきことなどない。一方でこの2,3年、彼女はどんな日々を送ってきたのだろう。

「今日はね、今日はね……」

席の向かいで、子どもが母親に今日あった出来事を、一生懸命に身振り手振りで話している。子どもの体感時間が長いのは、日々の多くのできごとがそれぞれ新鮮に感じられるからだそうだ。

あんなふうに他愛ない話を僕らもしていたのだろうか?いったい2人で会って何を話していたのか、今となってはさっぱり思い出せない。

彼女と出かけた先だって、年々忘れていっているのだ。

もはや僕は老いた。

彼女と過ごした日々を、もう終わった出来事として大事に大事に仕舞い込んでいるのだ。たまにこうして取り出しては「そういう時代もあった」と懐かしみ、気が済んだらまたそっと仕舞い込む。

こうしてこの先もやっていくのだろう。喪失こそが人を老けさせるのかもしれない。

いったん思考を打ち切る。

こんなふうに気分が沈むのは、たいてい疲れている時だ。暇つぶしに読んでいただけの、大して頭にも入ってこないネットの記事を画面外に追いやって、目を閉じる。最寄りの駅までまだ時間はある。

この曲は……。イヤホンから流れる音楽が意識を引き戻す。普段、プレイリストはここまでいかないはずだ。

嫌な予感がして目を開けると、案の定、降りるべき駅はとうに過ぎていた。

まったく、深酒したわけでもあるまいに……。

ただ幸いにして明日は休日だ。この際だから多少遅くなってしまっても、次の駅で降りて夕飯くらいは食べて帰ることにしよう。

そうほぞを固めたころ、電車は徐々にスピードを緩めていき、人もまばらなホームに滑り込んだ。

改札を抜けると都心よりだいぶ小さなバスターミナルがあり、道の先には閑静な住宅街が広がっているらしい。

とうに陽は落ちて深い藍の中、人々は黙々と家路を急ぐ。行くあてもない僕は、往来に突っ立っているだけでなんとなく居心地が悪い。

自分だけ向かうべき場所がない、というのは心もとないものだ。停滞している自らの人生と現状とを重ね合わせたくなる思考を止め、僕もひとまず歩き出した。

電柱から投げかけられる無機質なLEDの光に目を伏せながら歩いていると、ふと温かな光を感じた。目をやれば、小洒落た洋食屋の看板がポツンと佇んでいる。白熱球に照らされた手書きのメニューはどれも数日前にチョークで書かれたのだろう、どれも掠れていた。

大して調べもせずに電車を降りてしまった以上、今日の夕飯はここに決めよう。

店は半地下になっている。階段を下り、ドアを開けるとチリチリとベルが鳴った。店内はこじんまりとしていて、アンティークらしい木製のテーブルと椅子が数席あるのみだ。暖色の照明に重厚なツヤが映えている。

手近なテーブルについて、店員を呼ぶ。この手の店に入ったら、頼むものはいつも同じだ。オーダーは上の看板で既に決めてあった。

「ハンバーグとライス、あとハウスワインの赤を」

「はい、かしこまりました」

店員が戻ってしまうと彼女とのやりとりが頭をよぎった。

「あなたって、いっつもハンバーグよね。子どもなんだから。」

「でも子どもにワインはダメだ」

「そういうところも含めて、まったく子どもなのか、大人なのか。変な人。」

あのとき僕はなんて返したっけ。

物思いに耽っていると、早速グラスが運ばれてくる。

ガーネットのような少し青みを帯びた濃い紫色。いわゆるダークバーガンディ。少し口に含むと樽の香りがフワッと満ちて、次第に濃い果実味が広がってゆく。樽のトースト香が強く、パワフルな果実味……彼女はこういうアメリカンな赤ワインを好んで飲んでいた。

僕の好みは樽の主張が強くなく、爽やかな酸の果実味を感じられるブルゴーニュだったから、彼女と食い違う好みのせいで、店選びは毎回難しかったなぁと懐かしむ。

なんだか今日は彼女のことを思い出してばかりだ。今は目の前の食事に集中しよう。

運ばれてきたハンバーグにはしっかり焼き目がつけられており、その見た目が食欲をそそるばかりではなく、香ばしさや溢れ出てくる肉汁の旨味と、パワフルな赤ワインとのマリアージュは見事だった。こういうワインも悪くないと素直に思う。

思い返すに、そもそもブルゴーニュとか言っていたのも、「ワインの本場はフランス」みたいな先入観……いわばミーハー心もあってのことだったと、今では思う。彼女の前で「ワインを知っている」という背伸びもしたかったんだろう。

でも実際にはどうだ?あれから色んなワインを飲んできたけれども、結局好みは、わかりやすく味が濃くって樽香のパンチが効いている、ちょうどこんなワインなのではないか?

自分の舌はソムリエのように繊細な味を解釈できるわけでもなく、結局子どものようにわかりやすい味のものが好きなのだ、ということをいい加減認めるべきなのだろう。

アメリカのワインを改めて開拓してみようか。

そしてそれは1人ではなく、たとえば隣に、もしくは向かいに、彼女がいてくれたならもっと楽しいのかもしれない……自然とそう考えている自分に驚くことは、もうなかった。

自分の感情を誤魔化し続けるのにも、そろそろ無理がある頃だな、と1人ごちる。

帰りの電車でじっと画面を睨む。

今じゃ取ろうと思えば、いろんな手段で簡単に連絡が取れる。画面を何回かタップするだけだ。

しかしその手段が電話になり、メールになり、SNSになったとしても、多くの人にとってそのハードルの越えがたさは変わらないのだろう。

それでも、と目を閉じてもう一度考える。

湯気のような日々の中で、行先も見えない自分が、本当に望むこと。

美味しいハンバーグを出す店を見つけたこと。ツウぶるのもやめて、アメリカの赤ワインを飲んでみようと思っていること。

こういう他愛もない話を彼女にしてみたいと、少し酔いが回った頭は考えている。

必要なのは、ほんの少しのきっかけと、たったひとかけらの勇気、そして勢いだ。

そこには大層な理由も、大げさな想いもきっと必要ない。

目を上げれば、せわしなく過ぎ去る車窓の中で、上弦の月だけが静かに輝いていた。

という感じですかね。

このあとは「実は、私もあれからフランスのワイン結構飲むようになって(アナトミカとかエミスフェール的に)」「え?マジで?そうなの?」みたいなやりとりをしたりすると思ったのですが、まだ履き下ろしてないからなんとも言えませんでした。いや、今日ずっと靴の話してますよね?一度もブレてないですよね??

まぁ、少なくとも買えているので、会うことはできたんじゃないでしょうかね。しらんけど。Don’t think! feel.

もでぃふぁいど がVチップを一度手放してから再び買いに行った理由なんかをここから存分に感ずるべし!!!

ちなみにこの手のポエムがお好きな方は、カテゴリ「もでぃふぁいど の靴棚(読み物)」というところにいくつか眠ってますよ。読まなくて良いですが。

100記事終了!!!!

いやぁ書き終わった書き終わった!!

0日目から始めているので、これで100記事なわけですが最後がコレで本当にいいのでしょうか??

100日経たずに力尽きて履いちゃうケースは想定していましたが……。100記事書いたらもっとスッキリ履き下ろせるかと思ってたんですけどね。

まぁでも履き下ろし前は、この記事でフィニッシュと決めていましたし。毎日更新がただの習慣になってしまったから感動が少ないんですかね。明日からも普通に続いていきそうな気がしています。ありとあらゆる隙間時間でブログを書く、ただそれだけなんだぜ。

感謝の諸々は履き下ろしてから書きたいですし、そしたら他にもう言いたいこともないですし、これで履き下ろしていいんでしょうかね?

やっちまうか?

やっちまえばカタルシスも達成感もあとからついてくるってじっちゃも言ってたかもしんない。

ついに、履き下ろす、その日

さて、履き下ろすにあたって、そんな当日の天候は!?ここまでやってきたんだから、靴の神様も最高の履き下ろし日和を恵んでくださるはず……!!どれ、天気予報は

うーん最低!!!

前日に書いているので明日表示になっていますが

コードバンの靴を履き下ろすのに、これ以上悪いコンディションあります???

アレすかね。

健やかなるときも、雨のときも、喜びのときも、雷のときも、富めるときも、雪のときも、このVチップを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くす的な。

ひとまずレザーディフェンダー2回塗って、Goしようと思いやす。

なんとかなるか?

なるのか??

なってくれ???

待たれよ次回!!

100日後に履かれるAlden〜100日目:

「100日後に履かれるAlden」!!

今日のモディファイ!

こんな企画やってなきゃ、絶対こんな天気の日に履き下ろさないと思います。マジで。

でも天の気分なんかに負けません。100日分の沼々しい記事と、読んでくださった方々、応援してくださった皆さんのなんか色々を背負って行ってきます!こいつがラスボスだ!

待ってろ世界(天気)!待ってろオールデン!

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください