アバディーンやっぱいいんです(2回目)
100日後に履かれるオールデン!
いやいい加減このくだりももういいですかね。倦怠期ですよね。
これだけ言って本編に入りたいと思います。
待ってろ世界!待ってろオールデン!
アバディーンラスト!
数年履き込んでみての感想を綴るこのシリーズ。今回はアバディーンラストです。
アバディーンラストといえば……細身、キツイ、サイズを上げるのがマスト……みたいなイメージのラストでしょうか。
その一方で、オールデンが元祖であるタッセルローファーにはこの木型が使われている他、日本では取り扱いがないですが本国ではレギュラーである2210NSTなんかもアバディーンラストです。
本国でのアバディーンラストは、結構メジャーなラストの気がします。少なくとも日本よりは。
もでぃふぁいど はアバディーンは8.5D、バリーは8Dや8.5Cを履いているので、セオリー通りハーフサイズ上げて履いている、ということで良いかと思います。
細い、キツイと言われるアバディーンですが、ハーフサイズ上げて履き込んだらどうなるの?というのを書いていきます。
というわけでアバディーンラストですが、これは
父さんがくれた熱い想い
ですね。
バリーラストは「母さんがくれた優しい眼差し」という話は昨日しましたが、ハーフサイズあげたアバディーンは対となる「父さんがくれた熱い想い」です。
味噌汁?はて?靴の話ですよね?
ちゃんと説明すると、バリーラストは優しさにパラメータを全振りした大らかな木型、モディファイドラストはじゃじゃ馬なお転婆娘だとしたら、ハーフ上げたアバディーンは「厳格ながらも父性を感じさせる頼りになる背中と寛容さ」って感じです。
さらにさらにちゃんと説明すると、ドレッシーな見た目ながらも優しく足を包むラスト、ということです。
先代オールデンの社長が好きだったゴルフ場の名前がついている、というあたりも想いというか、思い入れを感じます。
数年履いてみてですが、キツイと言われるアバディーンもハーフサイズ上げてしまえば、どうということはありません。時と場合を選ばず履ける優秀な木型だと感じます。
モディファイドラストのように明確に「今日アバディーン履きたい!!」となることはありませんが、むしろ「今日はタッセル履きたい!」「シングルモンクを履きたい!」「NST履きたい!」という思いで履く感じでしょうか。
バリーラストよりドレッシーなので、お仕事では安心感あるのではないかと。脱ぎ履きしやすいタッセルローファーやシングルモンクもありますし。
実際、履いてしまえばあとはストレスフリーなので、バリーラストと同じように安心感もあります。
タッセルローファーは履き口が広いので、冬場の足が浮腫んでいないときに薄い靴下だと若干踵が抜ける感じもありますが、メインシーズンである春〜秋にかけては無問題です。むしろスポッと履けて超気楽。
親父と飲みに行く、みたいなもんですかね。昔は厳格だった親父も、ずいぶん丸くなったもんだ。
結果的に、もでぃふぁいど はモディファイドラスト8.5D、アバディーン8.5Dで同サイズになっていますが、アバディーンの方がタイトなのは間違いないのでバリーラストのハーフサイズ上、というのが1番安心なサイズではないかな、と思います。
今日のモディファイ!
丸くなった親父と小料理屋に冷酒を飲みに行く、そんなアバディーンラスト1足いかがですか?