J.M.WESTON598ハーフハントがやってきたのでレビューする!!!

舌の根も乾かぬうちに

J.M.WESTONとは!

いつもご覧になっている読者は百も承知でしょうが、ざっとおさらいします。

J.M.WESTON(ジェイエムウエストン)は1891年創業のフランスの靴ブランドです。今でもフランスリモージュのファクトリーで生産しています。(一部モデルを除く)

代表的なモデルとしては180シグネチャーローファーや

641ゴルフが有名です。

靴以外の業界においては人件費の安い国に生産拠点を移してしまうこともよくある中、J.M.WESTONは2022年現在もフランス国内での生産にこだわっている(一部モデルを除く)姿勢は職人気質な感じがします。また、職人の技術の継承にも力を入れており、日本のスコッチグレインと技術交流を行うなど職人と技術へのリスペクトが感じられるブランドです。好き。

ちなみにリモージュ生産かどうかはインソールのロゴを見ればわかります。

Made In France

より詳しい記事もありますが、ブログ始めたころに書いたイキった記事なのでそろそろ新しく書き直したいですハイ。普通でええんよ。

あれから数年履き込んだ今思うJ.M.WESTONの魅力は

  • 履いて磨いて大満足の高品質なレザー
  • 質実剛健なのに履くだけでなんかオシャレ
  • 自社で所有するレザーソール専用タンナー”バスタン”による超高品質オークバークレザーソール
  • 紳士靴随一の豊富なサイズ展開とこだわりのフィッティング

あたりでしょうか。革靴にハマってしばらく経ちますが、履き心地も良く、オンにオフに履き回しが効いてオシャレなのにタフな靴として、年々ジワジワ履き主の評価が上がり続ける、いぶし銀のブランドです。

J.M.WESTON598ハーフハント!!

そんなわけでやってきました598ハーフハント!!

少し前まではスプリットトゥダービーという名前で展開していましたが、今はハーフハントという名前に統一されました。もともと本国ではそういう意味のDemi Chasseというモデル名で展開していたと思うのでそちらに合わせた感じですね。

モカ縫い!!

特徴的なモカ縫いはマシンステッチ。ミシン縫いです。ステッチの外に革の接ぎ目がきているのでモカ割れしないやつです。

とはいえよく見てみると、意外と凝っているこのステッチ。3連になっていますが真ん中だけピッチが違います。真ん中も同じステッチ幅で作るより強度はあるはずです。(工作の切り取り線と同様にステッチが細かすぎると強度が落ちます)

それを意図したかどうかはわからんのですが、こういうふとしたデザインが見ていて飽きないというか、フランスのこだわりなのだと勝手に思っています。こう見ると全然気づかないレベルかもしれませんが。

スプリットトゥ!

もともとスプリットトウダービーと言われていたくらいなので、この靴を最も特徴づけるのがこのディテールと言っても過言ではありません。トゥの縫い合わせです。特にスキンステッチということもなくミシン縫い。そのあたりはハントの領分と言うことで。

一般的な英国靴のUチップに比べるとかなりスプリット部分が長いです。好みがわかれる部分というか、もでぃふぁいど も初めて見たときはケツアゴが割れているようにしか見えなかったのが、数ヶ月見てるとすんごくカッコよく見えてくるんだから不思議ですよね。不思議です。そして数年見ていれば完全にスタンダードです。

昔はこのデザインの靴も多かったのかもしれませんが、現代においてこのスプリット長めのUチップと言えばこの598ハーフハントかパラブーツのAVIGNONでしょう。

カントリーカーフ!!

この靴を購入する決め手になったのはズバリこのカントリーカーフ。シボの模様がありながらもあまりゴツゴツしていないこの素材は、ゴルフ色ち買いの衝動に駆られていたころから変わらず個人的に魅力的でした。

トウのあたりはテンションがかかってさらにシボが平滑になります。磨くの楽しい。絶対楽しい。

上の通りカントリーカーフのゴルフは気になっていましたが、しかし今からゴルフ買うなら他の靴も気になる……と思っていたところに彗星の如く現れるハーフハント。

磨きたくてたまんない。そしてマイサイズ廃番モデル。沼の住民に選択肢などなかったです、ハイ。

カントリーカーフ自体は、ボックスカーフより柔らかいです。というのもこれはグレインレザーでも型押しではなく揉み革と呼ばれるものだから。(店員さんも揉み革とおっしゃっていました)

革を作る工程の中で、ドラムに入れて回したり、専用の道具を使ったりしてシワをつけることでこの模様ができています。

文字通り揉んで揉まれてこの模様になるわけなので、普通のカーフより柔らかいのが特徴です。

型押しのグレインレザーであれば熱と圧を加えるので表面が引き締まって水も染みにくくなるのですが、揉み革はむしろ染みやすそうな気もします。オイルも加えるユタカーフのような揉み革なら話は別ですが、果たしてこの革はどうなんでしょう?

耐水性に優れるというよりは水に濡れてもシミが目立ちにくい(模様に沿って雫が流れやすい)、くらいのものかもしれません。

まぁこの色なので気にせず履いてエイジングに期待、という感じで捉えています。レザーソールなのでなんだかんだ大雨時には履かなそうですが、曇りなら降水確率見ずに履ける感じ。

22ラスト!!

さてこのハーフハントは22ラストです。

一方で今メインで作られている598ハーフハントで、21ラストを使っています。21ラストは下の画像の通り22ラストよりスマートな木型です。

あとで述べる696の廃番と言いハントとの差別化の意味もあるのかもしれません。現在の21ラスト版598ハーフハントの立ち位置は「ドレッシーでスマート、でもタフなUチップ」というもので、ゴルフやハントよりだいぶドレッシーな位置付けです。スーツも余裕な表情ですもんね。

一方で22ラストは現在でも590トリプルソールフルブローグダービーにも使われているラストです。

よく「598は履き慣らしがゴルフやローファーよりもツラい」と言われていて、特にカカトがしんどいという話が記憶に残っています。590のトリプルソールなら履き慣らしが大変なのは当然でしょう。カカトがついてこず、カカトがやられるのはなんとなく想像つきます。

この598においてもストームウェルト+屈強なダブルレザーソールで初期の返りが悪い靴だという印象です。加えてカカトも絞られているとは言えません。

ウエストンの靴全般(ハント除く)はそうですが、ゴルフと同程度のカカトの緩さと考えて差し支えないかと。「履き慣らしもして、しっかり靴紐締めればカカトもついてくるでしょ?」のタイプ。こりゃカカトやられるわ。サイズによりますが。

21ラストの現行ハーフハントは実は履いたことないのでわかりません。すみません。

あまりこの角度の598を見ないので意外と言ったらなんですが、履き口あたりもギュギュッと絞られているのがわかります。

キツいかどうかはサイズ次第と書きましたが、今回キツいウエストンをやめました。修行はしないということです。履き心地のところで後述します。

ダブルレザーソール!!

ソールはダブルレザーソールです。自社で所有するタナリーバスタンの門外不出のオークバークのレザーソール専用革!!(特別にスコッチグレインにだけは一部モデル向けに提供しています)

靴自体が古く、ソールも油分が抜けて硬化しているのかもしれませんが以前新品で買ったローファーに比べてソールがカチカチな感じ。ストームウェルトも相まって、かったい靴だなぁという感想です。

また、トゥには最初からヴィンテージスチールが打たれています。やっぱり硬いからでしょうか。

仕様違いがたくさん!!

余談ですが、このハーフハントは仕様違いがものすごくたくさんあります。

  • ラスト(21or22)
  • ソール(ダブルレザーorラバー)
  • ストームウェルトの有無

この他、アッパーのレザーも廃番となったロシアンカーフ(Russia finished calf)、現行のボックスカーフ、シーズンで復活したスエードや廃番のカントリーカーフなどのグレインレザーまで様々なレザーで作られています。

もはや全容をつかむことは不可能では?というハーフハント沼。皆さんも好みの1足に出逢ったら迷わずGoです。

ロジェなのか?

今ではゴルフのヨット以外の通称は公式では聞かなくなりました。(他はハント=ドゴールくらい?)

で、598ですがこれは、ロジェではありません。

ロジェと呼ばれていたモデルは696のスプリットトゥダービーです。アイレットは4つ、裏ハトメにストームウェルトが特徴です。

696ロジェは今回の598と同じ22ラストですが、太めでワイルドなモカのステッチやストームウェルトも装飾入りで、より677ハントダービーに近い感じ。特に現行の598とは結構印象が違います。

個人的にはフォルムも好きなので廃盤にするこたぁないだろ、という気もするのですが、ハントと差別化するのが難しくハントとカニバってたのかもしれません。邪推の域を出ませんが。

また、ロジェⅡという呼称もよく見かけるのですがこれは何を指してロジェⅡなのか、イマイチ定まってなさそうです。その人がロジェと思えばロジェ、「私のハーフハントこそがロジェなのよ」ってんで、それで良いのかもしれません。

でも、もでぃふぁいど はハーフハントでいこうと思います。

J.M.WESTON旧598ハーフハント(22ラスト)のサイズ感

今回サイズを選べる状況でもなかったので、あるがままに7Eをチョイスしました。22ラストの表記はウエストン表記でもUK表記でも変わらないので、ウエストン7E=UK7E。至極普通です。そしてもでぃふぁいど は普段他のブランドでは基本UK7Eを履いています。(実測は25.2/25.4cmです。)

7Eの男が7Eの靴を履く、普通のことですね。

結果、最初から厚めの靴下で履いて長時間歩いてもどこも痛くならないというストレスフリーな履き心地に。

一方で薄めのソックスで履いても、紐をきっちり縛ってぎりぎり羽根が閉じるか閉じないかという具合。いい感じです。文脈全く無視しますが、この写真、公式みたいでめっちゃイカしてないです??(自画自賛

足元だけならフランスの伊達男。501とコレあればええやん。

そこそこ歩いてコレなのでインソールの沈み込みも含めてこんなもんでしょう。改めて記事にもしますが、修行しないウエストン、あると思います。無理はしなくても良いと。これまで無理しすぎていた可能性もありますが。

たしかに紐をしっかり縛らないとカカトがついてこず、すぐ脱げそうになってしまいますが、今のところツライ目には一切あってません。靴自体はまだ硬いですが痛くないという意味では快適そのものです。靴下や足のコンディションを顧みなくてもOK、いつでも履けるのも良いところだと思います!!

すごいことに気づいてしまった

というところで見つけちゃったんですよねぇ。6年前にゴルフを買ってから価格改定3回くらい入ってたと思いますが、当時より安くゴルフ買えちゃうなんてどうなってるの、、、(並行輸入なだけなので商品やショップには問題ないはずです。問題あるのはこちらの財布です。)

給料日に年度末、忙しい自分にご褒美。あると思います!!!

実は598もあるんすよ。ウィズDで6〜8.5まで全て在庫あり……だと……。


おや?

おやおやおや??

いやいや試してみるだけだから……

今日のモディファイ!

ハント買う時点で嫁から「似たような靴(EGのユタカーフDover)持ってない?」とクリティカルな一言をもらっていたのに、さらにほぼ同じ色のシボ革Uチップを買い足した男。

ぜーんぜん別の靴ですもんね?

ね???

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。