検索からやってきた皆様初めまして。もでぃふぁいど と申します。
いつも読んでくださっている方、ありがとうございます。
このページでは、オールデンのバリーラスト、モディファイドラスト、アバディーンラストをそれぞれ2年以上履きこんだ結果わかった特徴やサイズ感をまとめています。
その他のラストを求めてこられた方にはごめんなさい。あとはミリタリー379Xを試し履きしたくらいなもので……。
どんな人が履いた感想?

もでぃふぁいど の足は
左:25.2cm 右:25.4cm
甲は比較的薄めですが、履き口近くは甲高です。
普段はUK7くらいの靴を履きます。幅は普段はEウィズ。オールデンならDウィズです。ただ、幅は割とどうにでもなってしまいますので……。
J.M.WESTONの靴をお店できちんとフィッティングしてもらってからというもの、割とタイトなフィッティングが好きになってしまいました。
ラスト(木型)とは
ラスト(木型)というのは、靴の製造時に使われる道具の一つです。平らな革は、足なりに削った木型に沿わせて張って馴染ませることで、立体的な靴の形になっていきます。
製造の際に使われる木型こそが靴の形を決定づけ、履き心地に直結するのです。
オールデンは快適に履くことができるラストを追及しているファクトリーです。
さて、では各ラスト行ってみましょう!!!
項目は、
快適さ:履いていて疲れにくいか、フィット感は良いか
対応力:足が浮腫んだり、厚めのソックスを履いたりしても足が痛くならないか
ドレス度:木型の形のみから感じるドレス度
それぞれ☆1~☆5で判断します。
バリーラスト!!!
(もでぃふぁいど サイズ:8D)
快 適 さ:☆☆☆☆
対 応 力:☆☆☆☆
ドレス度:☆☆☆

バリーと言えば、990。異論はたくさん認めます。しかも、お前が持っているのは9903だろがい!という。(ソールがプランテーションクレープソールです。)
それくらいオールデンの基本となっているラストですね。基本だけに、あまり言及されていない気もするのですが……。
快適さの秘密はフィッティングにあります!バリーラストは履き口で締める靴なので、履き口以外は割とリラックスフィットです。
対応力で見ても、履き口、つまり靴ひもでフィッティングを調整するので、様々な足の状態にすんなり対応できます。
飲んだ翌日のむくんだ足でもオッケー!頼もしいラストです。
ドレス度ですが、これはオールデンのラストの中では普通と言えるでしょう。少しポッテリ気味で、クラシカルなアメリカンドレスシューズって感じです。というかそのものです。
あとは靴のデザインによって☆1つぶん、増えたり減ったりってところです。975ロングウイング♯8のようにジャケパンの方が合わせやすいかな?というドレス度☆2.5つの靴もあれば、9901プレーントゥブラックコードバンのような☆4つの靴もあります。
(言うまでもなく星の数は独断と偏見ですので、ご参考までに!)
その一方、時おり展開するアンラインド(ライニングレザーなしの1枚革)のモデルなんか見ると、意外とスマートな靴だな、という印象を持つ方も多いことでしょう。デザインによって印象を大きく変える優秀な汎用ラストなのですね。
モディファイドラスト
(もでぃふぁいど サイズ7.5D-8D)

快 適 さ:☆☆☆☆☆
対 応 力:☆☆☆☆☆
ドレス度:☆☆
日本でオールデンと言えばコレ、モディファイドラストですね。アメリカではカーフのモデルしか置いてありません。多分本国ではそこまでメジャーではない?ような……。
とにかく快適さに重きをおいたラストです。
その快適さの秘密はフィッティング!というかそれが全て!!!
甲と土踏まずで挟むように固定する独特のフィッティングにより、快適さは半端ではないです。逆にかかとや指先には結構余裕を持たせてあります。似たフィッティングのコードバンシューズと言えば日本のメイカーズさんですかね。明らかに狙っています。笑
対応力もこのフィッティングのおかげでばっちり。紐を緩めて甲を広げれば浮腫んだ足にも対応できます。一般的な「指の付け根の幅が広いところ」(ボールジョイント)で固定する靴は、むくみに対応できず、キツくなって足が痛みます。
ただし。ドレス度のところはどうしても犠牲になっているなぁと思います。変な形ですからねぇ。正統派とは言い難いです。
もちろん、仕事に履いて行くには黒ならまず問題なし、#8は色味と合わせ方次第かと思います。ただ、もっと他に履いて行くべき靴はないのか?と問われれば「いくらでもある」という感じです。笑
56251パンチドキャップトゥブラックコードバンなんかは仕事でもばっちりな感じですね。もでぃふぁいど の54321Vチップ#8コードバンはだんだん色が薄くなってきてしまって、仕事での登板回数は減りがちです。
むしろカジュアルで活躍する感じに育ってきました。

いっそ茶色になれば履きやすくなるのでは?とレアカラ―化の実験もしています。
もともと負傷兵でも履けるように、とかハイアーチ(偏平足の反対です)と言われる症状の方向け、とか言われる木型ですから、たとえブラックコードバンを使っていてもサービスシューズ、軍靴みたいな雰囲気の靴になりがちかな?と思います。外羽根しかないですし。
アバディーンラスト
(もでぃふぁいど サイズ:8.5D)
快 適 さ:☆☆☆☆
対 応 力:☆☆
ドレス度:☆☆☆☆☆

アバディーンラストは数あるオールデンのラストの中でも特にドレッシーに振ったモデルです。ポッテリしててボリューミー、それでいて履きやすい……というオールデンのイメージを大きく覆すラストです。その形はスラっとしていてドレッシー。文句なしにカッコいい木型です。モンクですが。
当ブログの記事にも「アバディーン きつい」「アバディーン 小さい」といった検索流入が多いことからもなんとなく、その傾向が読み取れます。笑
でも実は、そこはやっぱりオールデン。快適なんです、このラスト。もでぃふぁいど はチキンなのでアバディーンは8.5Dとバリーよりハーフサイズ上げましたが8Dでも馴染ませながら履けたんじゃないかなぁ。
手持ちのアバディーンラストのモデルは1655シングルモンクブラックコードバンなので、スリッポンとして気軽に履くには良いサイズ感なんですけどね。
また、あまり触れられないですが足裏へのフィット感はオールデン随一では?まさに足裏が吸い付くような、抜群のフィット感です。これはぜひ味わっていただきたい。
フィッティングはオーソドックスに、指の付け根の幅が一番広いところ(ボールジョイント)と甲で固定する感じです。足の前半分で固定するのですね。
バリーと同サイズなら、足に全体的にフィットすることでしょう。
この通りオーソドックスなフィッティングの木型なので、足のサイズ変化への許容範囲は少なめです。バリーよりハーフサイズ上げていれば大丈夫ですが、同サイズだとキッツキツになることでしょう。
ハーフサイズ上げていても飲み会の後なんかは、「おお?すんごいフィットするぞ?」ってなってます。笑
そしてドレス度は文句なしの☆5つ!
キャップトゥのモデルなら文句なしに冠婚葬祭こなせます。2210のようなノルウェイジャンスプリットトゥ(NST)でも武骨になりすぎず、絶妙なバランス!!
2210、友人氏がサンフランシスコで購入していましたが、めっちゃカッコイイんですよね……。
でも、もでぃふぁいど は「いつかはタンカーブーツ」と決めているので……。
まとめ!!
改めて3ラスト見てきましたが、どれも違ってどれも良い……。どういった用途で履くか、というところで使い分けるのが良いですね。
万能ラスト、バリー!!
よく歩く方はモディファイド!!
バッチリ決めたい方はアバディーン!!
しかし、そのどれもに共通するのは、「歩くためのギアたれ」というフィロソフィー!!
どれを買っても歩きづらいなんてことにはなりません。
ああ~どれも欲しい~……。買い足したい~。
他のラストも履いてみたいものですけれど、靴棚と財力に(大いに)限界があります故……。ミリタリーとかプラザとか、試したいところです。
今日のモディファイ!!!
三者三様のラスト!!その中を流れるはオールデン永遠のフィロソフィー!!「靴は歩くために履くものである」。そりゃそうだ、と思ったらオールデンを買おう!!週末はラコタハウスへゴー!!!
こんな記事もあります。
そして当ブログ肝煎りのサフィール。老舗の安定感半端ないっす。

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