起源にして頂点!!Alden 539カーフVチップ!!

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でもこのオールデン、B級だぜ!!

Alden539!!!

というわけで新しく入手したオールデンは539です!!

539の概要はこんな感じ。

model:539
last:modified
material:calf
sole:single leather
style:algonquin(V-tip)

エラそうに書きましたが、まぁあれです。

普通のカーフのVチップと考えていただいて問題ないかと思います。笑

一応各部見ていきたいと思いますよ。

Vチップ!!!

エライ人は言いました。モディファイドラストと言えばVチップ。Vチップといえばモディファイドラスト。

(でもエライ人はVチップならバリーも好きだし、最近展開してるブーツもアツいし、ミリタリーやトゥルーバランスもたまんねぇ!!と考えているようです。)

つまり、Vチップは良い。

もでぃふぁいど(2021.1.31)

今日1番大事なとこなので覚えておいてください。

なんせ、モディファイドラスト言えば、丸い。

トゥの丸くてポッコリした感じは愛嬌があり、カジュアルに履きやすい一方で、なんか締まらないんだよなぁという形でもあります。

しかし、そこにきてのVチップです。

Vチップと言えば、このモカの先端、この部分をシャープにしたために、通常のUチップよりシャープに見えるのです。

つまり木型が丸くポッコリしているぶん、デザインがシュッとしていると。

この絶妙なシャープさがモディファイドラストの丸みにベストマッチ!!!

間違いなく1番汎用性が高いスタイルだと思います。おまえがオールデンの完成形。ぃよっ世界一!!!

つまり、Vチップは良いのです。

そもそもVチップ自体、オールデンがモディファイドラストをスマートに見せるために考案した(元祖ではないと思いますが)デザインです。合って当然!出会いは必然!突然散財万歳!!

カーフ!!!

オールデン539の素材はカーフです。コードバン高いので…

カーフといえばいつでもどこでも履ける汎用性が最高です。……と言いつつ他の英国靴等カーフの靴も積極的に雨の日履いていこうと思わないからな……

ただ、このカーフ、他の高級革靴と比べると質は微妙かもしれません。笑

オールデンやラコタハウスさんは高品質なドレスカーフ!!と称しますが、やはり革質にこだわっている英国靴や某フランスのローファーが有名なブランドに比べれば、それなりの質と言わざるを得ません。

なんせシワはドカーン!!と入ります。

ほかの靴と比べてみてもこんな感じ。

カーフでも国内定価で10万円弱でしょ?シワの入り方の好みだけで言えば、正直言ってクロケットのメインラインどころか、チーニーよりも格下な感じあります。笑

そもそもオールデンもそんなに気にしていないと言うか、「柔らかくて履きやすいのを選んどいたよ」くらいの雰囲気を感じるので、シワとか気にするならコードバンのモデルを選べや!!!ということかもしれません。

カジュアルに履くならこのくらいシワが入るほうがフォーマル過ぎなくて良いかも!と前向きに捉えておきましょう。

あと、よく光ると言う点では磨きやすくて良い革です。

あと触れるところがないのでここに書いておきますが、ライニングはフルレザーです。コットンキャンバスではありません。

シングルレザー&アーコヒール!

モディファイドラストと言えばこれ!!!!

シングルレザーソール&アーコヒールは鉄板です。

オールデンのシングルレザーソールはとにかく柔らかくて馴染みやすいのが最高です。そのぶん削れも早い気もしましたが、意外と穴が開いてオールソールにはなかなかならない。不思議。オールデンマジック。

というかCウィズのクビレやばくないです????エッッr……(自主規制)

さて、そして特徴的なのがこのフットバランス社製のアーコヒール。

このヒールのパーツは足の内側が若干踏まず側へ伸びている……という言い方でいいのかな……。このラインがカーブしてて、丸つけたとんがっている部分がミソです。

もともとアーチのサポートがすんごいモディファイドラストですが、足を踏み出して重心が前移っていくその時!!!!ここのでっぱりがあることで、踏まず部分にググググッッ!!!とサポートが入る感じがします。ここ実は超重要ポイントです。

完全に好みの世界ですが、もしお持ちのモディファイドラストがアーコヒールでなければ、一度はお試しいただきたい。ラコタハウスさんでの純正修理のほか、ユニオンワークスさんでも同型のオリジナルヒールの取り扱いがあります。

またあんまり触れられないですが、ラバーのヒールなので普通のレザーの積み上げヒールよりグリップ力があります。これも個人的にうれしいポイントです。

モディファイドラストCウィズ!!!

というわけでこの靴のサイズは8.5Cです。初Cウィズオールデンです。(オールデンではDウィズが標準幅です)

表記としては下の通り8 1/2 A/C。

でもそんなにシャープ!!!という感じもしませんね。これはやはりモディファイドラストだからでしょうか。

DウィズVS Cウィズ!!!

さっき挙げたデザインの差、ウィズ(幅)の差、そして素材の差もあって結構趣が異なるように見えます。でも細さはほぼ同じ??

左:Cウィズ 右:Dウィズ

シャープに履きたいときはVチップ、カジュアルに履きたいときはパンチドキャップ、みたいに履き分ける……と考えていたのですが、今はただただ毎日交互に履いてます。笑

また履き心地は記事にしますが、どっちも違ってどっちもいい!!!

味噌汁も豚汁も好きみたいな。人生でもうどちらかしか食えないと言われたら参りませんか?もでぃふぁいど は参ります。

相変わらず写真で表現するのは難しいですがくびれ部分も載っけておきます。

ほっそ!!!

リジェクト品!!!

マニアな方は見逃していないかと思いますが(笑)、このオールデンはリジェクト品、つまりB品です。

通常、ソールのこのロゴが入っている部分が削られて、Rスタンプが押してあります。

このリジェクト品についてはShogoさんのブログに詳しいですが、個人的にはあんまりオススメしづらいかなぁ……。(2足も買っといてアレですが)

というのもこのリジェクト品、どこが不良個所なのかはわからない状態で買わねばなりません。

そして、オールデンのリジェクト品はそんじょそこらのB品とは一線を画すレベルのB品もあります。笑

具体的に教えていただいたお話だとアッパーのコードバンが裂けているものもあったとか。

現物が気に入らなければ返品も可能ですが、関税等の還付手続きはめちゃくちゃ面倒な上、そもそも国際送料もかかるのでなかなか現実的ではありません。

もし届いた靴のアッパーが裂けてて縫い直してあったとしても、もでぃふぁいど の 心は間違いなく粉砕され枕をしとどに濡らすことになるでしょう。そして思うのです。二度と革靴なんか買うものかと。

このサイトは皆さんに革靴をもっともっと買ってもらうために存在しているので、皆さんにこんな目にあってもらっては困ります。まだまだ買っていただかないと。もでぃふぁいど はいつだって沼でお待ちしております。

で、なんでそんな賭けに手を出したかって、これが快感今回は履き心地にフォーカスして買うこと、そして黒い靴なので不良箇所も遠目なら分かりづらいかな?というのもありました。あとは自分の運を信じただけです。まぁそのぶん?もっとひどい目にあっている気もしますが!!!!

ちゅーわけでこの靴の不良個所はここです。

履き口にパッチ。履き口が切れちゃったとか、そういう類でしょうか。リジェクト品には良くあるものです。リジェクトあるある。いや、これが初ですが。

これは許せる人と、許せない人と分かれそうだなぁとも思います。もでぃふぁいど 的には限りなくグレーに近い白です。笑

リジェクト品とはいえ、こんなふうに一応問題の修正を試みたものもあるわけですが、

雑!!!雑だよ!!!

直してやっただけありがたく思え、というオールデンの声が聞こえてくるような気もするので、履き心地には問題ないですし、まぁこんなもんだな、ということで。

ちなみにもっとわかりづらい不良としては、革に小さい傷が入っているとか、そういうレベル感のものもあるみたいです。当たリジェクト。

起源にして頂点!!

さて、この539。いったい何者なのかと。あまり日本では見慣れない品番です。

だって今黒カーフのVチップといえば、54411。ラコタハウスさんでも売っています。

539と54411で何が違うの?と言われても、ぶっちゃけ紐くらいでは?(539は丸紐、54411はコットン平紐)という気もしますが、この539はAldenの歴史でも重要なモデルなのです。

その歴史をちょっとひも解いてみましょう。

Alden539物語!!

時は1980年代前半。

後にアナトミカを立ち上げることになるピエールフルニエ氏とその前身となるエミスフェールというショップのオーナーだったジャンセバスチャン氏はパリのアンティークマーケットにて見たことのない靴を発見します。

この靴にビビッと来た2人は、インソールに書いてある”JACOBSEN”のブランド名を手がかりにこの靴の正体を探り始めました。

これを俗にファーストインパクトと呼びます。(当然ながら当ブログだけです。)

どうやらこのJACOBSEN(ジェイコブセン、ジャコブソン、ヤコブセン)というのは、ニューヨークにあるショップらしい……。

ピエールとジャンは早速渡米し、件のJACOBSENを訪ねます。結果、このJACOBSENは医療用の矯正靴(オーソペディックシューズ)を取り扱うショップであり、探していた靴はALDENで製造されていることがわかりました。

もともと足が細めでフィッティングに難儀していたジャンセバスチャン氏の足にもピッタリくるこの靴に同氏は確信します。

この靴こそ、エミスフェールで取り扱うべき靴だと!!!

そうしてエミスフェールがオールデンに別注したVチップのインソールにはALDEN/Hemisphere、そして起源にリスペクトを表しBY JACOBSENの名も入っています。

アンティークマーケットに並んでいた靴、JACOBSONで取り扱っていた靴、そしてエミスフェールが別注した靴……

そう、まさにこの靴がAlden539なのです!!!

そして日本には1985年、モディファイドラストのAldenが上陸します。発売したのはエミスフェールと、兄弟店舗であるHARRIS。もちろんモデルはこの539

その後ピエール氏はエミスフェールを閉店し、アナトミカをパリで立ち上げます。そして今でもアナトミカでは539を取り扱っています。

そして日本にモディファイドラストのオールデンが上陸したころ。

当時すでに伝説のショップとして世界中から注目を集めていたエミスフェールが別注したこの靴も当然脚光を浴びます。

なんだこの靴は!?!?

世界中のセレクトショップを襲うセカンドインパクト。(当然ながら以下略

日本のセレクトショップの雄、Beamsもそのひとつです。

早速Beamsさんも別注をかけようとしますが、そもそもオールデンのカタログに載ってない。そもそも矯正用の靴ということもあり、レギュラーラインではなかったのです。(フットバランスラインだったそうな)

そして取り寄せた矯正靴のカタログを見ると、今度はモディファイドラストにも数種類あることがわかります。さて、エミスフェールのはどれだ?と首を傾げたのが、鴨志田氏(ユナイテッドアローズ創業メンバー)、松山氏(Beamsのカリスマバイヤー)、そして中村氏(現Beamsクリエイティブディレクター)の御三方。

その果てにオーダーしたVチップがついに入荷……!!しかし、早速確かめてみるとエミスフェールのVチップとは何か違い、大人しめのものになってしまった……という笑い話もあったようです。

そしてその後、雑誌BIGINによってオールデンが広まっていくと、Vチップはオールデンを代表するモデルとして日本に浸透していきました。

今ではVチップといえば54321(♯8コードバン)や

54331(ブラックコードバン)などのコードバンシューズがメジャーです。カーフのモデルは雨でも履ける!として若干格下扱いですが、実は539というカーフのVチップこそが今日のモディファイドラスト人気の源流にあるのです。モディファイドラストの始祖と言ってよいでしょう。

参考:BEAMS中村氏ブログArchstyle寺本氏のアーカイブ

どちらもVチップファン、モディファイドラストファン必見の内容です。ぜひ。

物語の続きはぜひ皆さまで!!

というようなVチップの歴史に思いを馳せつつ、皆さまも今年は1足いかがでしょうか。

カーフのVチップ、あると思います!!!

でもこんなのもあるそうで。8D!!


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ちなみに前回手に入れた8.5「D」のお話はこちら。

今日のモディファイ!

今さらながらにこのブログ名にしてこの沼、という感じで非常によろしい感じがします。最近。

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