シワが入ったあとに言われても遅いんですけど
革靴のシワとサイズの関係
革靴とシワの相関については、以前オールデンを100日かけて履き下ろす企画の中で考えました。
ざっとおさらいすると、緩い=甲にスキマがあいている靴ではベコんと大きく凹むようなシワ。
適度にフィットさせると2本のシワ、という感じでした。
しかしJ.M.WESTONにおいてはその先、「タイトフィット」があります。一体どんなシワになるのか。
ということはつまり、このあたりがぱっと見でわかるようになると、革靴の皺を見ればその人がどういうサイズ感を好んで靴を履いているかがわかる……!!
で、この能力何に役に立つんでしたっけ??
ことJ.M.WESTONの靴においては、自分がどれだけフィッティングを攻めたのかが、客観的にわかると思います。
俺、頑張りすぎじゃね?とか、
実はもう少しイケるのか?というご参考になれば幸いです。
おかわりする際のご参考にどうぞ。(沼)
スーパーセールも始まりますからね!!喰らえ!!
(言わずもがな個人の感想なので、人によって最適、快適なフィット感は異なりますのでご参考までに!)
ややリラックスめフィットの180にできるシワ
これです。オールデンと同じタイプのシワ。山が1本モコッとするやつ。
経験上、ある程度、足の甲と靴の間に隙間がないと、このシワはできません。それこそハーフサイズ大きめで履いているオールデンと同じシワですから、まぁリラックス目のフィットと見て良いかと思います。
いやでもこれで脱げなきゃ良いんですよ。と、最近は思っています。ボールジョイントをいじめるのも大概にしなければなりません。快適に履けるのが1番!
また、脱いだときにシワが目立ちにくいのも、このタイプのシワです。たぶん。履き込み感がなかなか出ないのを良しとするか悪しとするか次第で評価が割れそうです。
さすがに上に出てきたシャノンのようなべコーンと凹むシワになったらサイズがデカすぎだと思いますが、さすがにこうなった180は今のところ見たことありません。
そういうサイズになると、そもそもカカトが抜けてしまって履けないのかもしれません。
ジャストフィットの180ででできるシワ
今度は先ほどより少しタイト目なフィット感のときにできるシワ。山が2本になり……ました?なりかけている?
足の甲と靴の間に隙間が少なければ少ないほど、山(谷もですが)の本数は増えていくのは間違いなさそうです。というよりは、シワとシワの間隔が狭くなってきます。
180はこのシワができるくらいが、個人的には程よいフィット感なのかなと。
そして書いていて思いましたが、これは甲のスキマによって変わってくるっぽいので適正な幅を見るのに役に立ちそう。(買ってシワが入ってからじゃ遅いのですが)
即ち、もでぃふぁいど は両足6.5Dにすると、左は1本シワ、右は2本シワになったので、左足は6.5Cでもよかったのかもしれません。実現するにはパーソナライズエディションしかないのがツラいとこですが、あれはあれで楽しいからな……。
タイトフィットの180でできるシワ
というわけで、タイトフィットな180でできるシワがこれ!!!もうシワの間隔はめっちゃ短いです。もはや3本になりかけています。2本になりかけのシワはややとっちらかっていましたが、こちらはクリーンですね。
まぁ、キツいんですが、、、
先ほどの1本山のシワより、靴を脱いだ際のシワ感も目立ちます。
こういうシワの間隔が狭い180を見ると「うわぁこの人めっちゃ修行してる!!」と勝手に思っています。
撤退の2文字はあり得ないのかもしれませんが、健闘を祈ります。。。
夏は靴下が薄めになる一方、水分を多く取るので足が浮腫んで足がデカくなり、180がキツくなりがち。意外と秋冬にドレスソックス履いたらすんなり履ける、というケースもあります。
秋冬に替えの靴を持ち歩きつつ、来年の春夏を夢見つつ慣らしていくのもアリだと思います!!
実はそれよりも重要な1本目のシワの位置!?
シワの本数は、足の厚さ(甲の高さ)と靴の大きさ(特に幅)次第っぽいですが、長さ方向の攻め具合がわかるのは1本目のシワの位置っぽいです。
すなわち、最も甲に近い側に入るシワ。これは、靴に対して足がデカければ屈曲部が靴前方にズレるので、この1本目のシワがサドル(ベルト)から離れていれば離れているほど、キツい靴なのでは???
実際に、6Dと6.5Dで比べてみるとこんな感じ。6Dのネイビーの方が1本目のシワ、特に親指側の山が高い側に顕著ですが、前に出てきています。
長さ方向は指が当たったらほぼ詰みなのでそんなに攻める必要はないですが、ウエストン表記によって180は攻めているように見えてしまう罠(6DでUK7D相当)。何度も書いていますが「ウエストンで6D入るなら、他ブランドでもUK6にしちゃお!」とかやると足が爆発四散しますので気をつけましょう。(かろうじて命を取り留めたひと
さて、こんだけ長々と語ってきましたが、このことが役に立つタイミングってあるでしょうか?最適なサイズって、試着のシワが入っていないときにこそ知りたいですよね。
シワが入ってから「もう少し攻められたかな」なんて情報あっても、サイズ変えて買い直したくなるだけで沼ですよね。
沼です。
(なお、完全な私見なので責任は持ちません。そんなことあるかもしれないな?くらいでお願いします!!)
もでぃふぁいど は180の写真が上がっているのを見るたび「ああツラそう……」とか思えるようになったのですが、特に思うだけでなんもないですし、カカトが抜けない範囲で楽しても良いんじゃないかとさえ思っています。
もでぃふぁいど ももう少しカカトがデカければ楽できそうなんですけどね……。
今日のモディファイ!
修行はほどほどに。誰が褒めてくれるもんでもなく、足が変形しようもんなら戻りませんので(経験談)
サイズ変えて沼っちゃおうかな、もうすぐ春だしローファーもいいな、と思ったら楽天だと10万切ったりします。そして迫る楽天スーパーセール……!!
ウエストンブラウンことタンブラウンも。明るい色でも彩度が低いので合わせやすく、買っておいて後悔のない色でした。スーパーセール期間中は10%オフですってよ。
いつも楽しく読ませていただいております。
シワとサイズについての考察、大変おもしろかったです。シワは自然に任せている方なのですが、やはり綺麗に揃ったシワがいいなと思う時もあったりと正解がありませんね。
スーパーセールでグレインレザーなゴルフを喰らってしまったので、シワ入れの際の参考にさせていただきます。
ちなみに、グレインレザーは揉革ではなく、型押しカーフのようでした。革の種類を示す番号も652ではなくCWCという表記となっていたので、揉み革は廃盤になってしまったのかもしれません。
揉み革のゴルフだったらいいなと思っていたので、少し残念に思います。
長々と失礼しました。今後も楽しみにしております。
ひろ坊さま
コメント&嬉しいお言葉をありがとうございます!!楽しんでいただけて嬉しいです。
おっしゃる通りで、シワは気分によっても良い悪いが変わりますよね。(靴毎にも)
まぁ、一度入ってしまったシワはずっと付き合っていくしかないのですが……笑
ゴルフの揉み革の情報もありがとうございます!もしかすると、型押しCWCの革は昨年秋ごろにリリースされた限定モノかもしれません。
直営店ではサイズによってすぐ売り切れた、みたいな話も聞いたような気がしますし、だとすればレアなモデルですね!
個人的にもタフなゴルフ本来の用途に合う、良い素材と思います!