威力がすごい……
『靴の向くまま』!!
今日のテーマはこちら、『靴の向くまま』!!
「いい靴はいい場所に連れていってくれる」――靴職人だった亡き母に教わった言葉を胸に、工房を継いだ歩純結彩。“履き主がいい場所に行けるように”とおまじないをかけながら作られる結彩の靴は、今日も誰かの一歩をやさしく包んでいく――。まだ未熟、されどあたたかい靴職人の物語。
Google Booksより
2月23日に第1巻が出たばかりのこちら。コタツに置いておいたところ、妻には「靴萌えマンガ!!」と言われましたが、ところがどっこい、こちら、ただの靴萌えマンガではないのです。
なにせ1話目1ページ目の1コマ目からすくい縫いの絵面。笑
某バンドをテーマとしたゆるふわ系漫画は流行ったときにチラリと読んで、「メンバーが楽器屋の娘なのでよしみでレスポールもらえる」みたいな流れに我慢できず読むのを辞めた(自分はドギツイ冷蔵庫配送のバイトとかしてギター買ったので……)のですが、こちらは靴好きとして買って読んで、なんだかええもん読ませてもろたな、なんならめっちゃビスポークしたいな、という気持ちになりました。なります。あぶないです。そして2巻以降も気になる……!!
先のすくい縫いの絵面に始まり、その後もシワからサイズが大きすぎることを判断する描写とか、
土踏まずの位置etcの個人差とか、
1巻から飛ばし過ぎでは??靴バカ大喜びです。
あとがきを見て知りましたが、作者の方も靴作りの教室に通い、自身で靴を作りながら、こちらの漫画を描かれているとのこと。どうりで、むやみやたらと各所の威力が高いわけだ。ああ、靴って良いなって。そうなると欲しいなって。
いや、なんならいよいよ作り始めるのも良いかなと思い、サルワカフットウェアカレッジのHPをボーッと見ていたら、なんと自分がお願いした靴が載っているのを見つけたりしました。笑
氏の代表作とも言えるであろう写真として掲載いただけるのは大変光栄なことです。今度トップリフトの交換とフィッティングの調整をお願いする予定ですので、それはまた改めて!
作るまでいかなくても(というか到底どんな既製靴にも適う気がしない)、自分でアウトソール張替えとかできたら楽しいかなと。
しかしそれにしても、主人公の母(靴職人)が遺したこちらの靴。
父親ではない足形から作られている、ということは明言されていますが、一体誰のものなのか……続きがめっちゃ気になります!!!気になりますよね?かっこいいですよねこの靴???
多くの漫画では靴って適当に描かれていることが多いのですが、『靴の向くまま』は、なんならこの絵面だけでも大満足ですよね。母が遺した1足が、ここぞとばかりに気合の入ったスキンステッチが走る逸品。(モデルとなった靴は、このブログを読んでいるような方ならピンとくるでしょうが、靴好きのツボを押さえてますよね……)
この1足、実は、もでぃふぁいど のための1足だったのさ!!
というのは当たり前ながらそんなわけないのですが、うん、間違いなく良い靴です。この形でビスポークでしょう??この漫画を読んだら「俺にも作ってくれ!!」となる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか??
靴の向くままは、下記からWebである程度読むこともできるのですが、もでぃふぁいど は「こりゃ紙で読むべき本だわ、なんなら妻も読んで、より革靴沼の深みにハマるやも」という目論見であっちゅーまに買ったところ、それが発売日だったらしいという。ディステニー感じます。
「靴は良いものだ、だから俺は靴を買うんだ、しかたないんだ」と家族にそれとなく伝えたい方、下記から本買って、家族の目につくところに置いておくと良いと思います。靴クリームより安く、効果も抜群ですよ!
たぶん。
今日のモディファイ!
今このマンガがアツい!2023 革靴漫画部門 もでぃふぁいど の部 は『靴の向くまま』に決定!