書き終えてみれば最もファッション要素がない記事に……
無理やり革靴旅行記!
いま改めて昔の旅行の写真を見返しつつ、旅のあれこれや突然イケおじを褒め倒す企画です。革靴に触れられれば御の字。
前回ヴェネツィアでインコテックスを華麗にスルーしましたが、今回はツェルマット〜フランクフルトでお送りします。
ツェルマットへ!
水の都、ヴェネツィアはよかった、、、からの気を取り直して電車に乗ってスイスに向かいます。
イタリア北部からそのまま電車でスイスへ。そもそも陸路で国境を越えるという感覚が島国の民にはよくわかりません。
ものものしい警備員のパスポートのチェックなんかもあった気がしますが、日本のパスポートは最強なので特に問題ありませんでした。
それよりも、途中駅で乗り換えたツェルマット行きの電車は私鉄なので、ユーレイルパスが使えないことのほうがヤバかったです。
なんと言っても、スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つ。
それぞれの国境に近い言語がなんとなーく優先みたいな雰囲気だったと思うのですが、英語はあまり通じんのですよ。
最初にドイツ語で説明されるも「?」という顔をしていたら、ひたすら「プライヴェート!」と連呼され、いや、めっちゃプライヴェートな旅してるで?と思っていたところで、「私鉄(プライヴェート)だからお前の持ってるユーレイルパスではこの電車に乗れない」ということに思い至ってその場でお金を払って解決しました。スイスフランも現金で持っておいて良かった、、、。
考えてみればそりゃそうなのですが、スイスはEU未加盟なのでユーロが使えません。スイスフランだいじです。
で、山間の町、ツェルマットへ。ここは標高1,600m。ヴェネツィアは海抜0mなのでだいぶ1日で登りました。見ての通りですがイタリアではさっきまで半袖短パン天国だったのに、ここではコートにストールです。
ベストドレッサー・オブ・ツェルマットはこちらのご婦人!!カラフルなマウンテンパーカーを羽織る方が多い中、シックなロングコートに差し色ニット、夏らしい色のストールで防寒バッチリながら重くなりすぎない印象に。足元も革靴では??旦那様も赤色の差し色ニットがステキ。足元も、バーウッドみたいなコロンとしたシューズがクラシカルで良いですねぇ。
ショーウィンドウにはダウンジャケットが並んでいました。オシャレがうんぬんとか言っているもでぃふぁいど はウルトラライトダウンを着ての越境です。バックパッカーなんで……。しかし9月でこの服装か。ここ、冬にはどうなっちゃうんでしょう。
ツェルマットではガソリン車が規制されているので、当時既にEVばかりです。
宿はめっちゃオシャレで感動して写真撮ったのだと思います。Booking.comは当時から安かった。
印象的だったのは、このホテル、海外には珍しく大浴場があったのですが意気揚々と向かうと”ぬーでぃすと ぞーん”との表示が。
いや、たしかに、まぁ、そうなのだけれど、なんとなく入口をくぐるのを躊躇してしまってそのまま諦めた思ひで。
あとスイスらしく朝食にはチーズが大変充実していましたが、ヤギの乳を使った激臭チーズがあって1日指から臭いが取れませんでした。
ツェルマットについてここまで語って、マッターホルンについて触れていないなんてなんて中身のない……ここはマッターホルンの麓の街なのです。
標高1,600mのツェルマットの街から、ゴンドラを乗り継ぐとグレッシャー(氷河)パラダイスに行くことができます。9月の景色に見えません。
ここの標高は3,820m。なんと富士山より高いところまでゴンドラだけで行けてしまうという。心なしか空気も薄くて呼吸があがりやすかったことと、小便器の位置がすんごい高くて欧米人の足の長さをまざまざと見せつけられたことが記憶に残っています。
一度ツェルマットに戻り、今度は麓からゴルナーグラート鉄道で標高3,100mのゴルナーグラートに向かいます。運賃は時期によって往復11,000円……そんなに高かったかしら……貧乏旅で唯一奮発したところかもしれません。
こんな感じで揺られつつ40分。
周りはあっという間に雪景色です。こんな話ばかりで恐縮ですが、先のゴンドラでも、この鉄道でも、屁をこくことが大事です。急激に気圧が変化するので、ポテチの袋が飛行機で膨らむのと同じように、屁を我慢していると空気が膨張してお腹にダメージがきます。(経験談)
終着駅であるゴルナーグラートには天文台/展望台があります。
で、ここは3100クルムホテルという宿にもなっていますので宿泊ができます。標高3,100mというと山小屋みたいのを想像しますが、めっちゃキレイなホテルです。
運賃あれだけかけるのであれば、いっそ泊まっちゃった方が良い気がします。天候次第ですが、幸いこの日はマッターホルンの夕景と朝焼けを眺めることができました。ここで一生分の晴れ男消費したのかもしれません。
ただしめっちゃ寒いので夏でも防寒着必須かと。
ここは人生で1番オススメしたい場所かもしれませんので落ち着いたら是非!!!
グリンデルワルドへ!
次はグリンデルワルドへ。
ここはアイガー北壁が有名な麓の町。ここにはギリ半袖の人もいますね。
いやしかし、この企画で触れたい革靴を履いたような方がまるでおらんです。格好も登山しまーす!という格好の方ばかりですし。当然ですが。
しかしまぁ、イタリアとスイスの国境はアルプスで隔てられており、このアルプスを踏破するための靴としてマルモラーダを始めとした……いやもっと最近はハイテクな登山用ブーツいっぱいあるわけですが、イタリア北部で発達したわけですね。今でも登山用ブーツはイタリア勢強いです。
コマンドソールやノルベジェーゼの出自なんかもこのあたりなわけです。次回はそのあたり考慮しつつ靴を選びたいところ。
当時はABCマートで買ったコールハーンのパクリのような、スエードのロングウィングにスニーカーソールがついた靴を履いていきました。ハイテクスニーカーすら知らんかったわけですなぁ。逆にオシャレだったかもしれん。
で、ここにはヨーロッパ最高地点に位置する駅、ユングフラウヨッホ駅があります。海抜は3,454m。クライネ・シャイデック駅で乗り換えを挟みますが、例によってここも電車に乗っていれば行けます。当時はハイジの日本語アナウンスがありました。標高3,454mの駅……というと絶景が思い浮かびますが、地下駅なので映えるものはありません。よって写真もなし。
で、エレベーターやらなんやらで外に出るとこうなっているわけです。
いやもうほんとよく鉄道通した。何ひとつ疲れていませんが登り切った感はすごいです。
そんなこんなで帰りも鉄道で下山し、次回はビールとエドワードマイヤーの町、ミュンヘンに向かいます。当時エドワードマイヤー 知りませんでしたが。
今日のモディファイ!
いやマジでスイス、山の方しか行かなかったのでアウトドアテイストが強すぎて革靴や服装に触れるところがありませんでした……。が、良いところなので超絶オススメです。