正確にはロシアンフィニッシュカーフです
J.M.WESTONのロシアンカーフとは?
J.M.WESTONで呼ばれるロシアンカーフ、正式にはRussia Finished Calfは、沈没船から引き揚げられる製法不明の幻の革であるロシアンカーフとは異なります。
あくまでも、そのロシアンカーフに似せた、という認識で良いでしょう。油分が通常より多く含まれており、雨にも強いタフな革とされています。詳細は以下どうぞ。
ロシアンカーフにはハッキリと菱形の型押しがあるので、いわゆるロシアンカーフレプリカの革は菱形の型押しが施されますが、ウエストンのロシアンカーフは型押しではありません。あくまで機能にフォーカスしたということでしょうか。
ロシアンカーフは2022年現在ヨットかハントにのみ使われています。(以前はゴルフやロジェにも使われていました)
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当時はボックスカーフのゴルフは展開していませんでした。なのでロシアンカーフのモデルを買った後に180ローファーが欲しくなったもんです。やっぱりあのきめ細かさとツヤは良いよなって。
そんなことを思って暮らしていたら、ついに足元に同じ色のロシアンカーフとボックスカーフが揃ってしまいました。今回は改めて色味やシワの感じなど比べていきたいと思います!!
ロシアンカーフVSボックスカーフ!
VSとか銘打っておいて申し訳ないんですけど、この時点で「最高だな」としか思いません。いやだって……最高ですよね?思いますよね?
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角度を変えてみればきっと何か見えてくるはず。だってオールデンだけで100記事も書いたんだもん。何か見えるさ。
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いや〜最高ですね!
色味はほぼ同じ!
強いていうのであれば、誰が呼んだともしれないウエストンブラウンことこのタンブラウン、色味はボックスカーフだろうがロシアンカーフだろうがほぼ同じです。
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ロシアンカーフの方が薄いようなイメージもありましたが、こうして比べるとほぼ同じかなと。
使うクリーム次第でこのあたりはあっという間に印象変わるでしょう。ハントにはBrift HのThe CREAMのキャラメルブラウン、180は今のところ無色のクリームでケアしていますがこんな感じ。
その意味ではThe CREAMのキャラメルブラウンはウエストンブラウンの色味をあまり変えずに使い続けられそうです。
シワに違いあり!?
シワには少し違いがありそうです。(もちろん個体差もあります)
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ハントにはシューツリーが入っていない、かつ180はデビューしたてというのもありますが、シワはロシアンカーフの方が大ぶりです。
シワが細かくシューツリーを入れるとほぼ見えなくなる180のボックスカーフに対し、ハントのロシアンカーフはガッツリ太めのシワが入っています。
ここまで太いシワが入ったロシアンカーフってあまり見ないんですけど、可能性としてはこういうシワが入ってもおかしくないということで。
最初は定価のわりにマジで!?と思ったこともありますが、ハントってとにかくタフを突き詰めた靴なので、革も厚めなのかもしれません。
ちなみにロシアンカーフのゴルフもこんな感じなのでロシアンカーフのがシワが粗いのは傾向として間違っていないと思います。
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まぁ履いてしまえば、余り気にならないというのもわかってきたので最近は気に入っています。
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一方でボックスカーフはシワもきめ細やかで、、、いやこの角度だと結構目立つな??
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もう全然わからなくなってきました。もう同じでも良いのでは???何を思ってこの記事書こうと思ったんだっけ??
製法が違うであろう革の色味をここまで合わせてくるのは、社内のフィニッシュの基準もそうですが、タンナーへの要求もめちゃめちゃキツいのではないかなとも思うのです。笑
そしてそれに応えるタンナーもすごいなと。
このタンブラウンって比較的明るい色ではあるんですけど、赤みが強くない茶色なので比較的なんでも合わせやすくて最高です。何を合わせてもオシャレになれる。これがウエストンブラウン最大の魅力かもしれません。
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この何に合わせてもオシャレに見えるって、オシャレじゃないもでぃふぁいど にはマジで助かるんですよね、、、、
今日のモディファイ!
ちょくちょく購入された方からもコメントいただいていましたが、今年4月に受注していたコードバンのタンブラウン、いよいよ納期の12月まであと少しですね!
いやぁ並べられるもんなら並べてみたかった……というかその気持ちだけでこの180を買ったのかもしれません。今思い返せば。