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【徹底レビュー!】Rolis Rosenmüller Gilles Gelände【ギレス・ゲレンデ】〜ロリス最強の靴はやっぱり最高で最強だった!

一家に2足(以上)、ロリスローゼンミュラー!

Rolis Rosenmüller(ロリスローゼンミュラー)とは?

Rolis Rosenmüller(ロリス・ローゼンミュラー)とはギルド系アトリエであるドイツの靴工房、Gerhard Gillesberger(ギレスベルガー)が製作する靴ブランド(正確には靴を製作するプロジェクト)です。

オンラインスタジオであるGießbach Schuhgildeのプロジェクト特設サイトでのみ取扱いがあります。(https://rolis-rosenmuller.com)

そもそもどんなプロジェクトなのか?というコンセプト等はこちらをご覧ください!

Gilles Gelände【ギレス・ゲレンデ】とは!

ロリス・ローゼンミュラーのフラッグシップ、展開されている3モデル中、もっともタフな靴がこちら、Gilles Gelände(ギレス・ゲレンデ)です!!

か〜〜〜ッッくい〜〜!!!!!

シボ革マニアであるところの もでぃふぁいど からすると、もう既に垂涎モノ!!!

当然、詳しい説明は公式サイトのカタログにあるわけですので、下記もご覧になってみてください!こんなブログに戻ってこれないレベルの濃密なコンテンツがたくさん用意されています。笑

https://rolis-rosenmuller.com/order/GLS/

また、ラスト設計やインソック/ライニングなどが超魅力的なお話は、仕様が共通するNovalis Gelände(ノヴァーリス・ゲレンデ)のレビュー記事にありますのでこちらもどうぞ!!

よって、以下ではノヴァーリスと明確に違う部分についてレビューしていきます!!

果たして

旅に持っていける靴は一足しかない。その靴は、何日間も連続で履かれても、どんなストレスを受けても、一切動じてはならない。

” もし、一足を選んで、旅に出るなら? “

ギレス・ゲレンデは、ギレスベルガーで最も強い靴として、そのアンサーになる。

https://rolis-rosenmuller.com/order/GLS より

とまで言われるその靴の正体とは!?

もちフワ、でもタフ!?ナチュラルシュリンクウォーターバッファロー!!

まず特筆すべきはコレ!!!ギレス・ゲレンデのアッパーに使われているウォーターバッファローレザーです!!!

振り返ってみれば、ノヴァーリス・ゲレンデは型押しレザーだったので、触った感じは硬めでサラリとした質感でした。そりゃタフだわなと納得の質感なのです。

ノヴァーリス・ゲレンデの型押しレザー

こちらは1年履いてもっちりし始め、シワもこんな感じに。

良い感じに波打ってきた……!!

しかし、一方でギレスのこのレザーよ!!!これ、モチモチなんですよ!!!!わかります??わかって!!!

こちらはウォーターバッファロー、つまり水牛の革です。

公式から引用すれば、

ローゼンミュラー氏とギレスベルガー氏は、その靴のためのレザーとして、ウォーターバッファローのシュリンクレザーに注力してきた。

ギレスベルガーの傘下のタンナーは、外部のビスポークメーカーにもレザーを供給している。この対外売上高が最も高いレザーが、黒のボックスカーフとウォーターバッファローだ。

彼らのウォーターバッファローは、黒のボックスカーフよりも単価が高い。にもかかわらず、それなり需要があるため、同等の売上高がある。

ビスポークの高級靴が採用するレザーには、相応の美観・足馴染みの良さが求められる。ギレスベルガーのウォーターバッファローは、その条件を満たしつつ、頭二つ抜き出た圧倒的な強度を持っている。

これを代替できるレザーは存在しない。したがって、単価が高くても需要を確保できるのだ。

https://rolis-rosenmuller.com/order/GLS

こんな感じ。

水牛は水ってつくくらいだし水辺を好む動物なんで、水に強いんじゃないですかね?ほら、サバンナの川に群れでいて、ライオンに襲われているイメージ……。

……というのではどうにも納得できなかったので調べてみました!!

ウォーターバッファローとは?

ググってわかったのが、まず、ウォーターバッファローはアフリカにいません。英名:Water buffaloこと水牛は アジアスイギュウやインドスイギュウのことを指し、野生種は主に東南アジアに生息しています。

https://www.britannica.com/animal/water-buffaloより

家畜化もされており、そういえば沖縄の竹富島なんかで水牛車を引いてるのが有名ですね。沼地に適応しており、古くから水田での労働力として活用されてきました。

そして水牛はいわゆる家畜のウシとは全く別の種であり、牛を食べないヒンドゥー教でも水牛肉はOK。

……革の話に戻りましょうか。

一般的なバッファローレザーの特徴

ウシとは別種というウォーターバッファロー。基本的に革は家畜のものが使われているようです。アメリカの野生種はアメリカバイソンと呼ばれ、いわゆるバイソンレザーとして使われています。

その特徴は牛革と比べて

  • ギン面が強靭で分厚い!
  • でもしなやか!
  • 耐水性、耐久性に優れる!

といったかんじ。一般的な家畜革、つまり牛、羊、山羊、豚、水牛の中で、水牛の革はダントツのギン面強度を誇るそうな。すでに最強レザーの風格……!!

まず普通のウォーターバッファロー革の時点で、牛革をしのぐ強度を持つと。

ギレスのウォーターバッファローレザーを他のバッファローレザーと比較!!

んで、やっとこさ戻ってきましたが、ギレスのナチュラルシュリンクウォーターバッファローレザーはモチモチなんですよ!!

しなやか、というのは触ればすぐにわかります。このしなやかさが将来にわたって割れにくいタフさにも繋がるのでしょう。

ノヴァーリスもそうでしたが、型押しレザーは熱して圧をかけるので硬質な触感になります。

ギレスのウォーターバッファローレザーは、型押しではなくナチュラルシュリンクとあるので、ノヴァーリスと質感が違うのは当たり前といえば当たり前。

ロリスのラインナップでもっともタフな靴ということで勝手に硬質な革と予想していたので、触って履いてその柔らかさにビックリです。

ナチュラルシュリンクの具体的な方法は明らかにされていませんが、この感じは揉み革でしょうか?(手作業だからナチュラルってこと?)

たしかに薬品でシュリンクさせた革として有名なペリンガー社のシュランケンカーフとは、またちょっと違う表情です。こちらは牛革ですが。(某高級メゾンHでも使われているとされる革ですね)

ペリンガー社のシュランケンカーフ

ジョンロブのバッファローレザーはもう少し控えめなシボですね。

またバッファローレザーは部位によってもシボの入りかたが異なるようです。

引用:株式会社三昌HPより(https://www.sansho-co-ltd.co.jp/item/bf0087)
引用:株式会社三昌HPより(https://www.sansho-co-ltd.co.jp/item/bf0087)

こうした一般的なシュリンクレザーやバッファローレザーとも違う質感、これがギレスのウォーターバッファローです。いやぁこの大きめシボのワイルドさ、良いですよね……!!

シボ革マニア大満足のレザーです。

元も子もないことを言えば、バッファローレザーにはそもそもシボが入っているので、そのまま、という意味でナチュラルという可能性もあります。笑

最強レザーに最強のフィニッシュ!?ベルンシュタインフィニッシュで耐水性アップ!

シボ革って傷が目立ちにくいですし、雨に濡れても靴クリームが水玉状に浮き出てまだらになりにくいです。雨の日に履いても手入れが楽なのはありがたい……!!

さらに、こちらのウォーターバッファローレザーには、仕上げに琥珀ニスを塗ることで耐水性を高めるベルンシュタインフィニッシュが施されています。

ぱっと見でわかる何かがあるわけではないのですが、その耐水性能はノヴァーリスを1年履いたことでよく実感してきました。

こいつ……弾くぞ!!

もはや手持ちの全部の靴に施したいベルンシュタインフィニッシュ。もうベルンシュタインフィニッシュ職人になって全国の高級革靴ラバーを救いたい……!!

こちらのギレスはノヴァーリスよりレザーが柔らかいぶん、シワの定着などのエイジングが早そうなので履き下ろすのが楽しみです!

その他の仕様はノヴァーリス・ゲレンデのレビューを参照のこと!

アッパーレザー以外の仕様、たとえば木型、ライニングの素材、ラバーソール、シューレースなどはノヴァーリスと同じようです。

よって、そのあたりの共通仕様やサイズ感は以下記事をご覧ください!!

存在感バッチリのトリプルウェルトに

まっさらなD.D.D.Sのオリジナルラバーソール……!!

象徴的なヒールのエンブレム。

うーん、各所それぞれ、好きがあふれてきます。

ギレス・ゲレンデのサイズ感

こちらのギレス・ゲレンデのサイズ感はちょっとノヴァーリスより小さいですが、個体差の範囲でしょう。モデル(レザー)毎にサイズを変える必要はなさそうです。

(以前お持ちの方にユリウスも履かせていただきましたが、同じサイズでOKでした!)

不安があれば公式LINE等での問い合わせをオススメしますが、ご参考までに、もでぃふぁいど は実測足長左25.2cm/右25.4cmで6.5を履いています。

キツさは感じず、それでいて脱げる気は全くしないフィット感。最高です!

ノヴァーリスだけでじゅうぶんだけど……じゅうぶんじゃない!!(ヒト側の都合で

そもそもロリス・ローゼンミュラーの靴はラインナップの3足どれも連続着用バッチこーいなタフな靴です。

ノヴァーリス・ゲレンデの時点で、全天候型、ウン十年でも履き込んじゃってくださいな1足でした。

じゃあ、なんで今回2足目買ったん?やっぱりタフさに不安があった?と問われれば、

答えはNoだ!!!!

旅行や悪天候含めて1年ノヴァーリスを履いてきましたが、この靴は間違いなく大変タフでとても頼りになる1足です。ノヴァーリスに非はありません。

ではなぜ増えたのか。

だって、茶靴も最高だけれども、黒い靴を履きたい日もあるじゃないですか。雨だけど黒い靴履きたいな、タフな黒い靴だと、なおのこと良いなっていう日も人生にはままあるじゃないですか。

つまり、こういう気分の日もあれば、

こういう気分の日もあると。

カーキのチノはどちらにも使えて便利ですね!!!(それぞれ違うボトムスです)

ボトムスがこんな色で、どちらの靴を履くかは、トップスの色次第でしょうか。モノトーンなら間違いなく黒、その他の場合は……気分ですかね。。。

このあたり感覚なのでたしかなものはないですが、ギレスを買ってる方はノヴァーリスも買うべきですし、もでぃふぁいど のようにノヴァーリスをお持ちの方はギレスもマジでオススメですよ。

え?まだこれから1足目?

何十年と履ける靴、履き込む前に寿命が来ると悔しいので、早めに手に入れて履き込むのが良いと本気で思いますよ!

購入はロリスローゼンミュラーの公式サイトからどうぞ!!(https://rolis-rosenmuller.com)

ギレス・ゲレンデにシワ入れを!!

しました!!!

シワ入れの早さだけは定評がある、もでぃふぁいど です。飾ってる場合じゃない、

履かねば。

しかしもう白状しますが、もでぃふぁいど はシワ入れ、めっっっっちゃ苦手です。

ただ、経験を重ねる中でひとつ、理想のシワを入れる……というか変なシワが入らないようにするためには、レザーの柔らかさが大事そうだということがわかってきました。

乾燥していればクリームを入れる、温める、揉み込む……そうしたレザーを柔らかくする下準備こそがシワ入れには大事なのだと。

ベルンシュタインフィニッシュが熱に対してどう反応するかわからないので、今回革を柔らかくするための秘策ホットタオルはやめました。また、発送前にプレケアもしていただいている(このプレケア、サービスなのです!)ので、できることといえば、あらためて革を揉み込むのと人肌まで温めるくらい。

結果、いい感じのシワが入りました。少なくとも失敗ではない、成功に限りなく近く、自然に見える……個人的には会心のシワ入れだったと評しても良いでしょう。まぁ、ただの好みですけどね。

あとは実際に歩行して、シワが深くなり〜というようなエイジングに期待ですね。

ギレス・ゲレンデがあれば、ドレスシューズが必要な冠婚葬祭以外、どこへだって行くことができるでしょう。

これからどんなところにこの靴といけるのか、もでぃふぁいど も楽しみです!

それではそろそろ、もでぃふぁいど はギレスを履いて出かけてきますので、このあたりで失礼します!

ギレス・ゲレンデで歩いてきた!

と、以上で終わるつもりだったのですが、更新までにちょこちょこ履いて考えたことも出てきたので追記をば。

ノヴァーリス・ゲレンデとの履き心地の違い

ノヴァーリス・ゲレンデとギレス・ゲレンデはラストが(少なくともほぼ)同じなので、基本的な履き心地は同じです。

なので、フィーリングの違いはアッパーレザーの違いに因るのですが、ギレス・ゲレンデはより「ブーツ的フィーリング」が味わえています!

たとえば、シワの入りかた。ナチュラルシュリンクウォーターバッファローは説明通り、たしかに分厚く、シワはワイルドなものが入りました。ワークブーツに使われるタフな成牛の革のようなニュアンス。

この点、きめ細かいシワが入り1年経って波打つようなシワに変化してきたノヴァーリスとは対照的ですね。

また、このナチュラルシュリンクウォーターバッファローの厚さは歩いたときのフィーリングにも影響しており、ワークブーツのような分厚い革の弾性、剛性が存分に感じられます。

ロリス・ローゼンミュラーはそもそも「ロリス・ブーツ」という19世紀に実在したブーツの思想に共感するアトリエの共作プロジェクトです。

その意味で、このギレス・ゲレンデはブーツのフィーリングが感じられ、もっとも原点であるロリス・ブーツに近い、言うなればロリス・ローゼンミュラーのコンセプトを最も体現する1足と感じました!!!

さすがロリス・ローゼンミュラーのフラッグシップ!!

ノヴァーリス・ゲレンデのフォロー!笑

じゃあノヴァーリスの立ち位置はと言えば。

こちらは履きシワの美しさなど、一般に高級靴と言われるような商品群に近いコンセプトを感じます。

HPのノヴァーリス・ゲレンデのページには「ギレス・ゲレンデが採用するウォーターバッファローレザーのアウトドア耐性に加えて、アート性を実現することを意図した特注した(レザー)」と記載があります。

つまり、アウトドア耐性に全振りしたのがギレス。エイジングの可能性や革自体の美しさも追求したのがノヴァーリスということでしょうかね!!

その意味でノヴァーリスもしっかりロリス・ブーツのコンセプトに連なるプロダクトであると再認識しました。ギレスと比べればって話であって、ノヴァーリスもホントに頼りになりますからね。

というか、既にノヴァーリスの時点で頼りになるの天井すぎて、これ以上って何?って感じです。

ギレスのようなワイルドなシワは、一種ワークブーツ的で、いわゆる高級靴に入るシワとはちょっと違うかもなぁという方、モコシワがいいなぁ、みたいな方にはノヴァーリスオススメです!!

まぁ、ほら、どうせ両方欲しくなっちゃうから順番の問題ですよ。こうなると残る1つ、ユリウスも怖いね。怖い。

さぁロリスローゼンミュラー、買うぞ、気になるぞ!という方が探さなくて良いように、ここにも公式HPへのリンクをおいておきます!!

購入はロリスローゼンミュラーの公式サイトからどうぞ!!

https://rolis-rosenmuller.com

今日のモディファイ!

カジュアルな革靴が好きで、アッパーの素材とかちょっとこだわりがあって、木型やフィッティングにこだわりがあって、いつでも履ける全天候型の靴が欲しい!そんな方は一緒に育て始めましょう、ロリスローゼンミュラーを!!!

4件のコメント

  1. もでぃふぁいど様

    いつも楽しくブログを拝見しております。
    もでぃふぁいど様のブログ記事も参考にしながら先日ノヴァーリス・ゲレンデをオーダーして、完成と到着を待ち侘びているところでのギレス・ゲレンデの紹介記事でしたので、大変楽しく読ませていただきました。
    それと同時に、まだノヴァーリスも届いていないのに、記事に物欲が刺激されてギレスも良いなあと思ってしまったりもしてます笑

    これからもブログ記事を楽しみにしています。
    追伸。LAST26号買いました!もでぃふぁいど様のインタビュー記事とても面白かったです!!

    1. Piyoさま
      コメントありがとうございます!!
      ノヴァーリス着弾待ちなのですね……!!
      1年着用しましたが、既製のカジュアル靴としては間違いなく最高峰と思っています

      のでギレスも是非おすすめします!!笑

      私もノヴァーリス1足で事足りると考えていましたが、甘かったようです。。。

      関係者の皆さんの努力あってのことかと思いますが、価格も現在のEGくらいはしてもおかしくないクオリティ、履き心地と感じています。
      価格は上がることはあれど、下がることはなかなかないご時世かと思いますので、いつだって今が買いどきです!

      LASTのインタビューについても嬉しいお言葉をいただきありがとうございます。あのすごいメンツの中でそう言っていただけると大変に心強いです……!!

    2. さすがです

      私もちょうどこの2足を購入したんですが、皺の入り方の違いがまさに気になってたんですよね〜

      非常に勉強になりました!

    3. こりこりおさま

      いつもありがとうございます!
      良くも悪くも見た目違いの2足ですが、履いたときのフィーリングは意外と違いますよね。
      となると、残るユリウスもまた違う楽しみを我々に与えてくれるのか……!?ロリス、恐るべしです。笑

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