【購入レビュー】J.M.WESTON 180 Signature Loafer90足以上革靴買ってきた男の外観レビュー!【2022ver】

というわけで外観レビューです!!

180買いました!

先日の記事の通り、J.M.WESTONを買ってきました。……というのは5月末の話だったわけです。

8月の連休にローファー記事を毎日ドドドッと更新!とか思っていたのですが、その前に100日連続更新をキメる羽目になったので、しばらくお蔵入りしていました。

まぁあちらの履き下ろしは長らくお預けでしたが、こちらはこちらで室内でよーく慣らしてからのデビューですね。

そんなわけで、J.M.WESTONの180 Signature Loafer(シグニチャーローファー)を買ってきました。いや、本当欲しかったですこれ。

どれもそう言って買っていますが

J.M.WESTONとは!

いつもご覧になっている皆さまは百も承知でしょうが、ざっとおさらいします。

J.M.WESTON(ジェイエムウエストン)は1891年創業のフランスの靴ブランドです。今でもフランスのリモージュのファクトリーで生産しています。(一部モデルを除く)

代表的なモデルとしては180シグネチャーローファーや

641ゴルフが有名です。

靴以外の業界では人件費の安い国に生産拠点を移してしまうこともよくある中、J.M.WESTONは2022年現在もフランス国内での生産にこだわっている(一部モデルを除く)姿勢は職人気質な感じがします。また、職人の技術の継承にも力を入れており、日本のスコッチグレインと技術交流を行うなど職人と技術へのリスペクトが感じられるブランドです。好き。

ちなみにリモージュ生産かどうかはインソールのロゴを見ればわかります。

Made In France

90足以上の革靴を買ってきた身として、今思うJ.M.WESTONの魅力は

  • 履いて磨いて大満足の高品質なレザー
  • 質実剛健なのに履くだけでなんかオシャレ
  • 自社で所有するレザーソール専用タンナー”バスタン”による超高品質オークバークレザーソール
  • 紳士靴随一の豊富なサイズ展開とこだわりのフィッティング

あたりでしょうか。革靴にハマってしばらく経ちますが、履き心地も良く、オンにオフに履き回しが効いてオシャレなのにタフな靴として、年々ジワジワと評価が上がり続けています。総じていぶし銀のブランドです。

履いていて、今日の自分、なんかオシャレじゃない?って気分になれるブランドNo.1!(個人の感想です)

180シグニチャーローファー外観レビュー!

ペニーローファー!

180 Signature Loaferは、まさに「ローファー」と言われて皆んなが思い浮かべるあの形をしています。ペニーローファーとか、コインローファーとか呼ばれる形です。

奇を衒う意匠はありません。ただひたすらに、普通のローファー。

なんなら高校生が履いているローファーと何が違うの???と言われても仕方がありません。(靴マニアからすると違うんですよね)

J.M.WESTON180の歴史!

そもそもローファーという履き物自体の起源は諸説あり、イギリスの宮廷で過ごすような上流階級の人のための室内靴として生まれた説と、ノルウェーの伝統的な靴を発展させたという説があります。

このあたりハッキリしないのですが、ことペニーローファー/コインローファーと呼ばれるサドルがついているタイプのローファーの起源はハッキリしています。

サドル

1936年(もしくは1934年とも)にこの世に初めて生まれたコインローファー。そう、それこそが……BassのWeejunsですね。このサドルの窓に1セント硬貨を挟むのが当時の流行になりました。


この流れでなんですが、ウエストンではありません。そしてローファーはまずアメリカで大ヒットします。

ウエストンで200以上の試作を経て180シグネチャーローファーが現在の形になったのは1946年、第二次大戦後のことでした。Bass社のWeejunsが世に出て12年後です。

そもそもJ.M.WESTONは創業者の息子さんであるユージーン・ブランシャール氏が1904年にアメリカに渡ってグッドイヤーウェルト製法を学んできた……というルーツがあります。アメリカで流行している靴をフランス流に昇華する、というのは自然な流れだったのかもしれません。

で、その後1966年ごろのフランスでは、父親の180を素足で履いてドラッグストア前にたむろする若者「ドラッグストアギャング」が現れました。

1966年には誰もがウエストンの<モックス>を履いてた。 ドラックストアにたむろする反抗的な若者たちが始めた大流行があるとしたら、これだ。

フランソワ・アルマネ https://jmweston.jp/history

という言葉が残るくらいには流行ったようです。

どこまでもクラシックな見た目に反抗的な履きかた。こういった対照的な対比こそがクラシックに新しいエスプリを加えるブランドの手法であると、ウエストンの歴史のページに書いてありました。

すまん、もでぃふぁいど にはあまりピンと来てません。

ちなみにやっている人はとんと見ないですが、本家に倣ってウエストンの180シグニチャーローファーも、ちゃんとコインを挟むことができます。できるんだ!!って思いましたもん、この公式のinstagram。

ビットローファーほどではないにせよ、メタリックな輝きがアクセントになるかも??

ただ、日本でやるとなると1円玉じゃあ心もとないんですよね…。1セント硬貨だったのは両足で2セントあれば当時は電話がかけられたから、という説もあるそうで。

となると10円?銅色じゃイマイチ映えない?じゃあ100円?200円も靴に詰めてたら自販機でペットボトル買っちゃいそう。

Bass社のWeejunsは代理店のGMTさんのお店で85周年を記念して限定のコインをノベルティとして配布していて、めっちゃ良いなそれ、と思ったのでJ.M.WESTONさんもいかがです?(キルトみたいに買うんでもいいんで、、、)

というわけでここからは各部見ていきたいと思います!

サドル&カモメ型の窓!

サドルというのはこの甲部分のベルトのこと。ウエストンの180はここにカモメ型の窓があるのがアイデンティティです。

紐がないコインローファーでは、ここがフィッティングの要になっています。なのでここの端はかなり頑丈に縫われています。他社では極太のステッチでボンレスハムのように力強く縫い付けるビーフロールと呼ばれるアメリカンな意匠もありますが、ウエストンの180は採用しておらず、サラリと上品です。

サラリと上品に見えても、実際はガチガチに頑丈に縫われているのが触るとわかります。

モカ!

このU字状のモカも言わずもがなこのローファーのアイデンティティです。モカ関係ないですが、甲の競り上がるライン、めっちゃ綺麗じゃないです??

イギリスやイタリアのローファーはU字がもっと内側に入り込むものが多いですが、こちらはアメリカ風にほぼつま先までU字がせり出しており、サイドウォールはほぼ垂直です。

ローファーのモカは、傾向としてU字が内側に入り込んだものほどドレッシーな感じがしますが、180はそんなことないのになんか上品、でも親しみやすいという絶妙なバランスです。

このモカは拝みモカです。モカ部分の革とサイドの革を薄く漉いて合わせてあります。

別の180ですが、これだとわかりやすいですかね。サイドがグレインレザーなので横から見るとモカもグレインレザー。

一方で上から見るとヴァンプの革なので同じ箇所でもスムースレザーに見えます。

色抜け補色したいけど糸は白いまま保ちた〜い

履き込むとモカが屈曲するシワ部分は合わせがズレてきたりはしますが、これもエイジングだと思っています。モカ割れっちゃあモカ割れなのでしょうか?

ヒール!

意外と左右対称で複雑な形状のヒール。

掴むとも掴まないともつかない絶妙な履き心地はまた次回!

フレンチバインディング!

履き口のトップラインを細い革の帯で覆うフレンチバインディング仕様です。

フレンチっちゅーくらいなので、そりゃもうJ.M.WESTONのお家芸なのだろうと思ったら、この仕様の靴はウエストンの中でも結構レアですし、なんならオールデンだってフレンチバインディング仕様です。

履き口のアタリが柔らかくなるような気がして好きな仕様です。それでも足に当たるケースではしっかり靴擦れしますが……

Tan Brown Box Calf!

先ほどから敢えて日が当たる場所や室内、日陰などさまざまな写真を撮ってきましたが、陰に物憂げに沈むタンブラウンも、

陽にあたってキラキラ輝くタンブラウンも好きです。誰が呼んだかウエストンブラウンとも呼ばれる色。ライトブラウンなのに落ち着いていて、合わせられる服装が多いという絶妙な色です。

ウエストンのボックスカーフは同じくフランスのデュ・プイ社のものです。デュ・プイ社は現在エルメス傘下。過去にはウエストン傘下だったこともありました。(2015年ごろに売却したそうな)

ヴィンテージは……旧ロゴは……売却以前は……革質がうんぬんと言いたいところですが、結局こういうのって甘受するしかないもんなんで、と最近は思っています。

一般的にも革の品質の基準とされるトラや血筋の跡が入っていることはありませんし、素晴らしい革です。

新品とヴィンテージを比べたら柔らかさもそりゃ違いますし、キメの細かさなどに差異はあるのかもしれませんが、それは年代の差なのか個体差なのかはわかりません。

いずれも傾向としては、という話になるのでしょう。

ただ、エルメスの売却後からしばらく経ったあとのデュプイ社へのインタビュー記事では、

  • J.M.WESTONからの要求事項は厳しく、昔と変わらず難しい顧客であること

を苦笑いで話していたのが印象的でした。

ウエストンからデュプイ社への要求のひとつとして挙げられていたのは、革表面の粒だった「花」。これがあるからシワが目立ちにくいんだよねぇ、的なお話でした。そんな粒だったテクスチャながら、この透明感はやっぱりすごいって。

インタビュー記事探してみたんですが、出てこず……見つけた方、教えてください!

あと、服は染料のせいで濃い色の方が生地が硬いですが、革だとどうなんでしょ?タンブラウン、柔らかくなるかしら。

41ラスト!

木型は41ラスト。この靴、サイドウォールが立った箱型の靴に見えるのですが、正面から見るとちゃんと足なりの複雑な形をしています。

タンは吊り込まないので膨らんでますが、それ以外はよく吊り込まれてしっかり木型の形をトレースしています。

シューツリーの品番「041」もこの木型のことです。

そう言われてみれば、ツリーのサイドもちゃんと切り立っています。

現在、クラシックラインのシューツリーはコレが汎用のものになっていますが、031(ゴルフ)と021(ハーフハント)が出たら必ず買う自信があります。廃番のハーフハント21ラスト(現在のハーフハントは22ラスト)は無理にしても、ゴルフ31ラストは需要あると思うんですが……いかがです?

シューツリーも仕様が新しくなっているので、また旧ツリーとは比べてみたいと思います。

タナリーバスタンのレザーソール!

こちらは正真正銘、ウエストンの所有する革なめし業者(タンナー)であるバスタン社のレザーソール。

おっ?と思われた方は往年のウエストンファンかもしれません。少なくとも3つ、仕様の変更があります。そのあたりもまたおいおい。

いやぁとにかくこのソールは美しくて、多分舐めても美味しいのでは?と思うくらいなんですが、履くと削れちゃうんですよねぇ。履きますが。

新ロゴ!

そしてややこしい新ロゴ。笑

うーんと……modele protegeの文字がないので、旧旧旧ロゴと同じ?に戻りました。

物によってはmade in franceもないはずなので、そうすると……旧旧旧旧ロゴと同じ?

ロゴで年代判別する場合は、製造番号の記載にも注意ですね。

外観レビューまとめ

J.M.WESTONの180シグネチャーローファーは、ぱっと見で変哲のないローファーでありながら、各部を、詳しく見て行けば、厳選された素材と卓越した職人技のオンパレード!!

普通なのになんだかエレガントなのはmade inフランスだから……だけではなく、こういうディテールが効いている結果……!!

全ては美しさと耐久性、そして極上のフィッティングのために!200以上の試作の結果たどり着いた形はタイムレスなマスターピース!!

今日のモディファイ!

しばらくは最近書けていなかった雑記なんかも交えつつ、このローファーについても記事が続いていく予定です。

履き心地レビュー/Cウィズとの比較/どのくらい馴染むのか/箱比較/ロゴ比較/ソール比較/シワとサイズなどなど書いていきますのでお楽しみに!!

ちなみにサイズに絶対の自信があれば並行輸入品はお得です。


在庫7Dだけですが、ラバーソールならこの価格も。ハーフラバー派で、深みのあるネイビーの7Dのローファーを探していた方。あなたに言っています。


そんな感じでまた次回!

3件のコメント

  1. ウエストンの公式だと、ラスト別のシューツリー (ゴルフ用、ハント用も)も分かれているように見えます。。!
    新しくなって分かれたんですかね。。
    私もタンの180を(釣られて)買い足したので、今ゴルフに使ってるのを180に回して、ゴルフ用を買ってみようなんて思ってます。
    https://jmweston.jp/shoetree-m641.html

    1. ひーさま

      コメント&情報ありがとうございます!!
      たしかに分かれていますね!!
      私もちょっと気になります……。
      が、見比べると180用と641用のツリーは同じようにも見えます。笑
      サイズ表記が異なる木型の靴でも、オンラインで買いやすいようにという配慮にも見えますが、今度お店に行ったら聞いてみようと思います!!

    2. そんな気もしますねー。
      ただ、ヨットと180は同じはずなのに、在庫が違ったり。。とかで淡い期待をしてます。
      もしも別れてたら、ぜひ記事に!

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