アイランドエディションって名前だけで買っちゃうよね。
3度目のJutta Neumann!!
1足目、アリスを履いたときから、こうなる予感はしていましたが、ユッタニューマンの履き心地、そして見た目、そして素材、全てドツボです。つまり、最高なのです。
日本在住の革靴好きには1人1人説いて回りたいくらい良いです。みんなユッタニューマンで幸せになりましょう。
そんなわけで今回届いたのがこちら。
Jutta NeumannのIsland Editionから、Key Westというモデルです!!
Jutta NeumannのIsland Editionとは?
ユッタニューマンについては、アリスのレビューで詳しく書いていますので、こちらをご覧ください。
で、Island Editionがなんなのかという話ですが、もうこのロゴがどちゃくそ可愛いので、これだけで買ったら良くないですか?
この記事必要です?この問答無用のアイランド感に既にノックアウトでは???
そうではない方に向けて、念のため話を進めましょう。
公式サイトの説明をGoogle先生に翻訳してもらったのがこちら。
アイランド エディション サンダルは、ニューヨークのスタジオで製造しています。
当社が販売するすべての革が自社の手によって作られていることに誇りを持っています。
アイランド エディション サンダルは、シグネチャー エディション サンダルとまったく同じ革で作られています。
– https://www.juttaneumann-newyork.com/islandeditionをGoogle翻訳
ここまでご覧になるとわかりますが、身も蓋もない言い方をすれば、アイランドエディションはアリスなどのシグネチャーサンダルラインの廉価版になっています。
たとえば本国サイトでの価格はこんな感じ。
アリス(ビルケンソール):$360
キーウエスト:$195
アイランドエディションは価格にして半額強なんですね。(円高じゃなけりゃあなぁ)
というわけで、まず、シグネチャーラインと同じ革、同じニューヨークの工房で作られていることが触れられています。
軽量サンダルは旅行者の最高の味方です
当社の基準を満たしながらも軽量なサンダルを作るという目標は、困難なものに思えましたが、私たちはそれに取り組み、その結果に誇りを持っています。当社のアイランド エディション サンダルは、軽量でありながら足に心地よくフィットする新しい方法で作られています。
旅行中、仕事中、休日など、サンダルが必要な季節にアイランド エディション サンダルをいつでもお持ちいただけるようにすることが当社の目標です。
-https://www.juttaneumann-newyork.com/islandeditionをGoogle翻訳
先にこっちの説明を載せてくれれば、という気もしますが(笑)、ともかく軽量であること、それによってどこにでも持ち出せることがテーマになっています。そのあたりは履いてみても顕著に違うと感じられるところなのでまた後ほど!
アーチを忘れないでください!
私たちは、足に優しい快適なサンダルを作ることを目指しています。
私たちのサンダルのすべてに共通する特徴の 1 つは、サポート力のあるアーチがあることです。アイランド エディション サンダルでは、一切の妥協を許しませんでした。
新しいアーチ デザインを使用することで、歩くときに同じ優れたサポート感を提供できます。
-https://www.juttaneumann-newyork.com/islandeditionをGoogle翻訳
ドント フォアゲット ザ アーチ!とのことですが、履き心地に妥協なしとのこと。ユッタと言えばのアーチサポートは健在、とのこと。果たして……!!
すべてのサンダルにビブラム底ソールを採用
当社のアイランド エディション サンダルは、洗練されたスタイリッシュでシンプルなサンダルを目指しています。そのため、すべてのアイランド エディション サンダルには、微妙に柔らかく、グリップ力があり、耐久性のあるビブラム底ソールを標準装備しています。
- 追加の追加は必要ありません。
-https://www.juttaneumann-newyork.com/islandeditionをGoogle翻訳
ユッタニューマンの本国サイトでは、アリスなどのシグネチャーサンダルのラインは、基本レザーソールが標準です。ビルケンソールの追加は$50のオプション……extra add-on……上でいう「追加の追加」(笑)になっています。
日本で見かけるビルケンソールのアリスはオプションでソールをつけた仕様でオーダーされている、ということですね。
それに対してアイランドエディションは、最初からビブラムのソールがついているよ、ということです。
というわけでユッタニューマンのアイランドエディションについてまとめると、
- 廉価版(約45.8%OFF)!
- 素材、職人はシグネチャーラインと同じ!
- アーチのサポートもバッチリで履き心地に妥協なし!
- 最初からビブラムのラバーソール仕様!
というものです。
ユッタニューマンのアイランドエディションのラインナップ!
2024年7月現在のアイランドエディションのラインナップは以下の通り。
まずはAruba!アリス持ってなかったらこっちでした。アリスというか、シグネチャーサンダルラインで言えば、フランクに近い形です。
次がCaicos。よりアリスに近いのはこちらでしょうか。
そして最後がKey West。いわゆるビーサンに近い形です。この色も超悩みました。
それぞれ、arubaは中米のオランダ領、caicosも中米のイギリス領、Key Westはアメリカ本土48州で最南端の町なんだそうな。
日本的地理感覚で言えば、フィリピン、台湾、石垣島、みたいな感じ?
ユッタニューマンのアイランドエディション
Key Westの特徴!!
さて、Key Westについてみていきましょう。
形としてはオーソドックスな、いわゆるビーサンです。鼻緒があって、裸足で履くやつ。フットベッドは革製、ヌメ革です。足裏がオレンジにならないやつ!!
鼻緒の革はいくつか選べますが、もでぃふぁいど のやつは、ユッタニューマンを代表する素材であるホーウィンのラティーゴレザー、色はタンです。
堅牢な質感かつ、コンビなめしなので色やツヤが深まるエイジングも楽しみなところ。フットベッドの経年変化もあわせて期待大!!ラティーゴについてはアリスの記事にも結構書きましたので、そちらをば。
さて、ではここからは公式の紹介を振り返りつつ見ていきましょう!
廉価なのはなぜ?
シグネチャーサンダルラインと比べると廉価ラインであるアイランドエディション。しかし、素材も、作る場所も作る人間も同じ。じゃあなんで安い?となればあとは作りかたです。
アリスと比べてみると、いくらか省略されているものがあります。
まず、釘打ち。
ほとんどの既製靴を見てもわかるように、この釘はあまり強度に影響していません。名前もずばり化粧釘です。
現代では接着剤が優秀になったので強度は問題ないのです。よって、キーウエストでは潔く接着剤によるソール接着。ミニマルな見た目!
次に、レザーアウトソールの有無も違います。アリスはフットベッド、レザーアウトソール+オプションのビルケンシュトックラバーでカスタム、という形で3層でした。(結果的にミッドソールと言ったほうがわかりやすいですね)
いっぽうで、キーウエストはフットベッド(レザー)にビブラムのアウトソールを直張りです。
修理するとして、ソール剥がして再接着というのは変わりませんし、ぶっちゃけ特にデメリットはありません。また、単純にレザー1枚分軽いです。そのあたりはまた後ほど。
そして写真を見るとわかるように、アーチのサポート部にもラバーソールの端材(?)を充填することでアーチサポートを作っています。このあたりも作る時間の短縮になっているはず。
たしかに廉価な仕様ですが、機能的に劣るところは全くない部分というのがポイント高し!!
アイランドエディションは軽量!どのくらい?
これはもう数字でいきましょう!ドン!
アリス!296g!!
キーウエスト!184g!!
履いたときの感じかたとしては、
「うわ軽!!」
ってなる感じ。
他の手持ちのサンダルを見ると、アイランドスリッパが224g。キーウエストのが軽いです。
ビルケンシュトックのEVAモデルが100g。アンタはアンタでスゲーな!!
まぁ、ともかく、キーウエストは軽いです。履き心地はのちほど。
アーチサポートもバッチリ!
公式でも言われているように、ここは妥協なくやったポイントのようです。たしかに良い感じにナチュラルな盛り上がり。
これはアッパーのデザインの差もデカいのでなんともですが、踏まずも含めてフィット感を重視するならアリスの方が良いです。
もう、アイランドエディションって名前からしてそうじゃないじゃん?リラックスしてほわ〜んと履いたらな〜んか良い感じ〜って感じじゃないですか?
なので、コレはこんなもんで良いと思います。アリスに疲れたら履くサンダルとして買ったので。
ビブラムソール #8327!
アウトソールはビブラム版ビルケンソールとでも言おうか、なソールです。#8327ですかね。
こちらの特徴は下記の通り。
軽さと衝撃吸収性に優れた10mm厚ソール
ヴィブラムソール#8327 WOODSTOCKは適度な弾力と衝撃吸収性が特徴の10mm厚シート。
素材のVibram® MORFLEXはEVA発泡材と天然ゴムをベースにした配合で、重さは従来のゴムの35%という超軽量素材。
柔軟性に富んだ素材感で、屈曲が容易です。
こちらはタウンユースやスポーツ、整形外科靴に最適なソールとなっています
-https://store.corno-shoes.com/より
うん、発泡ソールっぽい軽さだな、と思っていたらその通りでした。こう、見た目から想像する重さよりずっと軽いので「え!?」感がすごいのですよ。
耐久性もビルケン以上という話もあるので、そのあたりは履いてみて確かめてみたいところ。
修理も受けてもらえるところが多そうですし、手に入りやすい素材というのは嬉しいですね!
ユッタニューマンのアイランドエディション
Key Westの履き心地!
アリスと比較して
シグネチャーサンダルライン、そしてユッタニューマンを代表するアリスとの比較ですが、キーウエストはとにかくリラクシングな履き心地が特徴です。
まぁ、アッパーこれだけですからねぇ。
そもそもアリス自体がサンダルとしては異色の履き心地でして、まったくサンダルらしいリラックス感がないフィッティングです。笑
言うなれば、アリスはいつもガチンコな感じ。デートで言えば、前の晩からディズニーをどのように回るかプランニングし、当日は9時着の電車でゲート前に並び列待機、開園と同時にファストパスゲットのために全力ダッシュ、そこからエレクトリカルパレードまでアトラクションをハシゴしまくり、帰りの電車で大爆睡……そんな感じです。(いまそういうシステムじゃないんでしたっけ?)
一方でキーウエストはと言えば、午前中はダラダラして、昼ごろおもむろにバーガーショップに向かい、コロナビールでビーフパティとポテトを流し込み、なんだかんだで気づいたら夕方、スーパーでツマミとビールと夕飯の材料買って帰って晩酌してたら1日も終わりかぁ、まぁでもなんかのんびりできて良かったな、みたいな感じ。
なぜデートプランで喩えた??
まぁでも毎週末ディズニーはしんどいじゃないすか。たまにはダラダラしたい。それを叶えてくれるのがキーウエストです。
でもだからって、ずーっとダラダラしてるだけだと飽きちゃうので、たまには全力で楽しみたいじゃないですか。なのでアリスも必要。
そういうメンタルの話なんです。どちらが良いとか、どっちか買うなら?とかじゃない。両方必要。よって無罪。たとえ最近アリスが増えていようと。
キーウエストだけにフォーカスすると
とにかく軽いのが特徴です!!!
ややもすれば、安っぽいと思えるくらいに軽いかも。
でも、高級感のために重くするってのも違うと思いますし、キーウェストはコンセプトに沿って最適な部材の組み合わせでできています。ビブラムのソールだって、なんならシグネチャーサンダルラインのビルケンソールより優れていると言う修理屋さんもいらっしゃるくらいで。
で、軽さだけを追い求めると、ビルケンのEVAとかも候補に入るんですが、EVAは夏場長時間履いていると汗でペタペタヌチャヌチャしてくるんですよね。それがものっすごく不快!なので夏は履きません。(主に庭仕事用になっています……)
その点、キーウエストはフットベッドもレザーで仕上げも最小限なので汗もきちんと吸います。長時間履いていても気持ちいいです。
ただし、ソールの変色は必至かなと思います。人によっては気になるかもしれません(特に女性ウケは一般に良くないぞ!)ので、その場合はダークソールのモデルをどうぞ。
足裏はオレンジに染まりますがね!!!
それはそれで評判良くないとか言っちゃいけません。人様の家に上がるのであれば靴下は持参しましょう。
ちなみに2ヶ月弱週2くらいで履いて、足裏に色がつくことはひとまずなくなりました。次は白アリスに染められているので、結局足裏ずっとオレンジですが……。笑
アイランドエディション(キーウエスト)のサイズ感は?修行は必要?
もでぃふぁいど は実測25.2cm-25.4cmでD8をチョイス。アリスと同じです。
捨て寸は親指前で最大1cm程度、幅ジャストという感じ。アッパーの鼻緒はリラクシングなフィット感です。写真も撮りましたが、どこからどう見てもオッサンの足でしかなく、逆立しても魅力的な写真にならなかったので、見たくない方はこの下の画像をスルーしてください。笑
はーい、というわけで、サイズとしてはコレでジャストと思います。これ以上デカいと鼻緒が緩く、小さいと足がはみ出るかと。
アリスではよく言われる血みどろの修行(個人的には結局2足とも流血せずで終わりそうですが……)は、アイランドエディションでは不要そうです。強いていうなら、鼻緒の裏側はラフな仕上げなので、ここが擦れるかもしれない、くらいかなぁ。
あんまオイル入れると伸びすぎて型崩れするのでベルト裏面に塗るな、とアリスを購入した際の紙には書いてありましので、今回はデリケートクリームを少し入れて様子見。これでたぶん大丈夫かなぁ。
総評:ユッタニューマンのアイランドエディション、Key Westは買いなのか!?
オススメ度は……
ユッタニューマン
2足目以降としてなら
8/10点!!
だってほら、アリス履いて1日過ごした後、明日はちょっと楽な履物が良いなぁ、ってなったりするじゃないですか。その候補としては文句なしにオススメです!!!
ほんとはビーサンタイプでシグネチャーサンダルラインのジェームズを狙っていたのですが、これもタイトなフィッティングだとちょっと疲れるかなぁと、2の足を踏んでいたところに良いラインがローンチされました。
よって、もでぃふぁいど は大満足です!!
一方でユッタニューマン1足目として検討ということになると……うーん、良い履物だとは思うのですが、正直ユッタ1足目ならシグネチャーサンダルラインでその真髄を味わって欲しい……!!
アイランドエディションは、たしかに廉価版でもあるのですが、方向性はそこそこ異なるので、アイランドエディションだけでユッタニューマンは語れないよなぁ、という感じ。
また、$195というのも1ドル=102円とかならゼッタイ買いですが、1ドル=150円以上の円安にあってはコスパ良いとは言いづらい……。
現状、公式サイトからの個人輸入でしか入手できないのもちょっとハードル高いですかね。
万人にはオススメしづらい、しかしユッタニューマンが好きだ!!という方にはぜひ試していただきたいサンダルです!!
アリスで旅行に行ったら、たまに履き替えたくなると思うんですよね。そんなときも、キーウエストなら両足で360g程度と500mlペットボトルより軽いですし、シンプルな作りなのでザックリとカバンに詰めておいても大丈夫そう。この夏からそんな感じで活躍してもらう予定です。
そのための履き慣らし期間もとろうという思惑もあって無茶してこのタイミングで買ったのさ……!!そしたら直後にちょっと円高になるじゃんね!!ナンデ!?!?
そして修行は要らなそうです。こちらは嬉しい誤算。
ちょっと微妙なおすすめ度合いですが、万人にオススメしづらいというだけで、もでぃふぁいど は家の中で履く用途でもう1足欲しいなぁと本気で思っています。笑
為替がもうちょいなんとかなればなぁ!!!
オマケ:ユッタ女史、大阪のオバチャン説(褒め言葉
オマケですが、今回オマケがたくさん……って本当にたくさんつけてもらっちゃったな!(嬉
手書きサンクスカード、コースター、キーホルダー、キラキラシールとマグネットがついてきました。これらとは別に、デフォルトでついてくるコットン製サンダルバッグももちろんついてきました。廉価版のサンダルなのに……!!
ホラもう、ノベルティ作っちゃったんだから!廉価版しか買ってない?そんなのええからええから!とにかくもらっとき!!
というユッタ女史の声が聞こえるようです。ドイツ生まれパリ育ち、ニューヨーク在住敏腕サンダル職人は大阪のソウルを持ち合わせている……!!
うーん、シール、仕事用のPCに貼ったらダメかしら?また会社の風紀を乱すって?
今日のモディファイ!
ユッタニューマンのアイランドエディション、Key Westはリラクシングな履き心地/リーズナブルさが魅力のリラクシングサンダル!!
まずはアリスを買って、ハマったらこちらもどうぞ!!!