こんな箱使ってたこともあったんだぜ、というアーカイブとして電子の海の片隅に残しておきます。
シューズボックスって不思議な立ち位置
シューズボックスって不思議な立ち位置だな、と思います。
だってお店では基本お客さん側は見ることは試着のときくらいです。店員さんはバックヤードでいつも眺めているでしょうけど……
かと言って客側である我々も、靴を買って帰って、履くようになれば靴は玄関に置くでしょうから、箱は用済みです。
捨てずに取っておく方もいらっしゃるでしょうが(もでぃふぁいど もスペースが許す限りそうです)、ここでバラして捨ててしまっても一向に問題はないわけです。
するとこの靴箱ってーのは、開封するその一瞬だけが見せ場なわけです。
なんか儚いなぁと思いつつ、せっかくなので今回眺めてみたいと思います。
J.M.WESTONの2022年時点で最新の箱!
さて、J.M.WESTONで2022年時点で最新の箱といえばコレ!
ダンボールか??
※購入店舗によって、青い箱に入れ直してくれるところもあるそうで。
もでぃふぁいど は御殿場アウトレット店で買ったのである意味納得です。
コストカット酷すぎる!!という声もあるようですが、これはコスト面のみでは語れないと思います。
箱に書いてあるこれはリサイクルマーク……ということは再生紙です。
日本ではあまり馴染みのない感覚ですが、欧州の人々は身につけるモノひとつづつがその人のポリシーや立場を表す、という考えが強く、何の話かってこれはSDGs的な話です。
つまり「エコな取り組みをしていない高級ブランドなんて買わないよね」的な価値観です。
まぁ本質的にそれを志している方もいれば、「そういう選択をした私って進んでる」的な考えの方も多くいるというのは、ハリウッドセレブの間でプリウスが流行ったり、昨今ハイブランドでのエコファーの使用とその需要がちゃんとあったり、というあたりに垣間見えます。
J.M.WESTONではないですが、パラブーツのミカエル〇〇の毛皮シリーズは今後ますます厳しそうな流れです。(ラパン、ミンクも廃番でしたっけ?)
J.M.WESTONは靴業界の中でも「サステナビリティ」に力を入れているブランドでして、使われなくなったシューズを回収し、リファインして再販する取り組み「Weston Vintage」もその流れですね。
また、新しくなったシューツリーのこのロゴ。
管理された森林からの木材、と書いてあります。
マークが違うのでFSCなどの森林認証を取ってはいないようですが、森林保全等のために計画的に伐採された木材であることを示しています。
こういうのはトータルでのブランディングだなぁと思って眺めていたのでした。
2017年頃の箱!
とはいえ、以前の箱を知っていた身からするとちょっと寂しい感じもやっぱりあります。
最近の青い箱はバラしたことがないのですが、その1代前の灰色の箱は、数ある靴ブランドの中でも圧倒的頑丈で、壊しにくさNo.1のシロモノでした。笑
いや意外と今見返すと面白いな、、、Aldenの箱なんて最近触らなくても壊れるのに、この時点では壊しにくさ3位にランクインしてます、、、笑
ウエストンに話を戻すと、リップストップ生地のように箱の中に糸が通してあるので、力ずくで引き裂くのは超大変でした。
そんな灰色の箱は上の通りバラしてしまったのですが、手元に残る頑丈な箱がもう一つ。
2016年末にスペシャルオーダーした際の箱です。
開け方はこう。引き出す形です。
引き出すタブもついています。ロゴ入り。凝ってる……!!
引き出し式なので逆には窓があってこんな感じでモデル名など見えます。
そしてズッシリ箱自体がズッシリと重いです。
もでぃふぁいど の人生史上、最も仕立ての良い紙の箱はこの箱です。
こんな靴ホイホイ買えないので、やはり特別な箱に入っていてほしい、という気持ちもあります。現にこの箱受け取ったときは「ついに来たなぁ」という気持ちが高まったのを思い出します。
サステナビリティと、消費者の体験と。天秤にかけるのはめちゃくちゃ難しいことだったと思うのですが、それでも環境を取ったのはフランスらしい選択なのかな、という気もします。
他にここまでやっている靴ブランドもないので差別化にもなっているのでしょう。たぶん。
今日のモディファイ!
つまり、次回のウエストンヴィンテージが今から楽しみですね、というおはなしでした!!