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【沼を抜けると】FUJIFILM X-E4を買ってあっちゅー間にライカのレンズを買った話【沼だった】

撮影機材を買ったら色々漲ってきた話です。

もでぃふぁいと新しいカメラ

デカくて重い一眼レフが完全に漬物石になっていたので、下取りに出して新しいカメラを買いました!

もともとフィルム写真……もといレンズ沼にハマっていたことがあるので、どうしても記憶にあるのはポジフィルムの色。デジカメだとどうしてもこの色味が出せません。(編集する根気がないだけとも)

なけなしの1枚

しかし今やフィルム代も現像代もバカにならないし、現像したフィルムをデータ化するのも面倒なので今回はフィルムの選択肢はなし。スキャナー買ってもホコリとの戦いになるんですよね。

かと言ってデジカメだと編集(現像)が面倒くさい……というか子どもがいたらPC立ち上げてのんびり写真とにらめっこしている時間的余裕はありません。ポケモン図鑑も完成させなきゃいけないですし。

というわけで、後から画像編集の必要がない、いわゆる撮って出し(jpeg)で良い色が出るデジカメ……ということで文字通り「フィルシミュレーション」を積んだFUJIFILMのデジカメに目をつけていたのでした。9年くらい。笑

以上、簡単にまとめると、とりあえず撮った写真がPCフリーでスマホに送れて、しかも色も写りも大満足!!ということです。

FUJIFILM X-E4!

FUJIFILMはいいんだけど、デザインがちょっと微妙よね……と思っていたのですが、今回……というか発売は1年前だったのですがX-E4というこのカメラは、もでぃふぁいど にドンズバで刺さりました。

ミニマルでカッチョいい!!!!

機種名は塗りつぶそうか悩んでます

ライツミノルタの面影

誰にも求められていないのを承知でオタッキーなのを書きます。以下めっちゃ早口です。

もでぃふぁいど はX-E4を見たとき、「ライツミノルタCLだ」と思いました。

ライツミノルタCLについて書きたいのですが、経緯が長いので興味がない方は飛ばしてください。笑

一眼レフが出てくる前の1950年代、世のカメラの主流はレンジファインダーという形のカメラでした。

その中でもドイツのErnst Leitz(エルンスト・ライツ)というメーカーのライカ(=Leitz Camera)というカメラの完成度が高く、当時の日本勢(ニコンやキャノン)も含め皆ライツのパチモンを作っていた時代です。

しかしライツは1954年、そんなフォロワー達をぶっ潰す完全無欠のレンジファインダー、ライカM3をリリースします。THEクラシックカメラの原型なのでモチーフにされることも多く、皆さんも見たことがあると思います。(ちなみに当時日本ではライカ1台で家一軒立つ相場だったそうで)

これはM4(カメラをカメラで撮る矛盾)

ライツのM3はデザイン、操作性ともに完全無欠でした。コストのかけかたが今と全然違うので、いま触ってもウン十年前の機械とは思えない信じられない操作フィーリングです。

シャッター音やフィルムの巻き上げレバーの感触は未だ唯一無二というか、永遠にアレばっかりできちゃう感じです。もでぃふぁいど の人生史上、最も操作フィーリングに優れたモノはこのライカM3。仕事上、感触に関わるフィーリングのベンチマークが欲しかったら新宿マップカメラの地下1Fで触らせてもらうのが良いと思います。

そもそもコレ、電池いらないんですよ。機械なので。電源入れなくても1/1000秒とか1/500秒でシャッターが切れるのすごくないです???

それはさておき、M3を前に「あ、これ勝てないわ」と悟ったフォロワーたち。レンジファインダーではもうライツと戦えない……ということで当時の日本の技術の粋を集めて作られたのが一眼レフです。

で、一眼レフってめっちゃ便利だし、使いやすいし、しかも安いね!ってんで一眼レフが市場を席巻し、M3を含めたレンジファインダーは一気に廃れてしまったのでしたとさ、ちゃんちゃん。

完全無欠だった故に後発のイノベーションにやられるっちゅーのは示唆に富んでますね。

で、その後の時代、一眼レフが台頭していた70年代にもライツはなんとか生きる道を模索していて、「ミノルタと組んで安くレンジファインダー作ったら売れないかな?」って1973年に作られたのがライツミノルタCL(=コンパクトライカ)です。

まだアフターサービスを請け負ってるケンコートキナーのページに載ってる!感動!!

https://www.kenko-tokina.co.jp/konicaminolta/history/minolta/1970/1973.html

ミノルタもコニカと合併してコニカミノルタになっているし、そもそもカメラ事業はSONYに売っているので「そんなこともあったんだなぁ」で大丈夫です。

このようにレンジファインダーのリーディングカンパニーだったエルンスト・ライツ社ですがのちに社名もライカになり、今もデジタルレンジファインダーを発売しています。ちなみに最近発売になったM11はボディだけで9オールデンくらいします。笑

……というのを思いながらプアマンズライカX-E4を買ったのでした。似てますよね、CLに。ストラップの金具とかも珍しいのに同じ形だし。

iPhoneあるのにデジカメは必要か?

今やiPhoneでもかなり良い写真が撮れるのでカメラは売れなくなってしまい、プロ向け/あるいは完全に機材オタク向けホビーになってきた感があります。(超個人的感想です)

まぁデジカメやってるメーカーは大抵苦境ですよね。カメラ事業売っちゃう会社も多いですし。

そして気づけば従来のデジカメのエントリーモデルみたいなラインが消え失せてないです??

革靴で言うならば、リーガルもスコッチグレインもなしでいきなり1オールデンくらい飛ばす覚悟が求めれている感じ。下取りなければ絶対無理だった、、、いや、靴は買えるんですけど、同じ額の他のものって買えないですよね?

話が逸れましたが、普通は写真撮るならiPhoneあれば十分です。

ただ、仮にも1度カメラにハマったことがあって、子どもという最高の被写体がありながら、もでぃふぁいど はiPhoneで良いのか?あのときレンズ沼で散財しすぎて泣かせた彼女の涙はどうなる???

と思ってとりあえず買いました。(幸い泣かせた彼女はのちに結婚してもらえましたが)

お子さんいる方は、嫌がられるまでは撮りまくれという言葉もありますのでデジカメ、オススメです。X-E4は軽くて絵もキレイですよ。フジカラーで写そう!!


親族には子どもの写真がよく共有されるようになったので好評です。

沼を抜けるとそこも知った沼だった話

革靴の沼を抜けたかというと全然そんなことはないのですが、やっぱりカメラ買うとレンズが欲しくなりますよね。X-E4はレンズが交換できるのです。

ひとまずX-E4につけるべく、小さくて軽いレンズを買ったのですが

XF23mm F2.8(旧型)

3日後にはライカのレンズが届いていました。レンズ沼怖い。怖いですね。

ライカはレンズのF値毎に大まかにレンズの名前がついています。F1.4ならズミルックス(超高い)、F2.0ならズミクロン。名前ついてると愛着が湧きますよね。俺はズミクロンでやったるんだ!!みたいな。

書いてて気付きましたが、今、世を賑わすウイルスに似てますね、ズミクロン。

X-E4+ズミクロンC 40mm F2.0

このズミクロンC40mmはさっき異様に熱を込めた綴ったCL用に作られたレンズです。だから書いたのよ。シリアルから見て1973年製造ということで、49年前のレンズということになります。

ただ、このCL用のズミクロンは本家ライカにつけるとピントが合わなかったり、そもそも撮影できる画角の目安が正しく表示されないなど不便なところもある不遇なレンズです。でもX-E4につけるなら特に問題ありません。

CL用で使いにくいレンズだったこと、もともと廉価版という位置付けだったことからライカのレンズとしては最もお求めやすい中古相場の玉でもあります。

これはもう、X-E4にはこのレンズをつけろ、というメーカーの意思だと思って買いました。今んところ最高です。見た目、だいじ。

実写!(革靴)

革靴好きの皆様、お待たせしました。長い長いゴタクを経て、ようやく実写(革靴)です。

えい。とろけるようなボケ。GG、またブログに書きますがヤバいキャンペーン始まってますね。悩ましい……。

えい。モチモチな革の質感。

ヒールの自然なツヤ。触れそう。

カラーもまぁ良いのですが

この撮影条件下ではモノクロでの質感がすごいです。モノクロは造形美が伝えやすいです。説得力が違う。

逆にこれはイマイチ。撮影条件によってはぶっちゃけiPhoneと大差なかったりもします。(この場面では直射日光が強すぎた)iPhoneもすごい!!

ヒールの丸み、控えめな輝きとシューツリーの質感の差。

いや、大自己満足です。

撮影して電源切れば自動でiPhoneに画像を送信するオプションもあるので、このあたりかなり楽になりました。SDカードをPCに入れてiPhoneに共有……みたいなフローがこれまでダルすぎたんですよね。ブログやインスタやる方にも、今のカメラはおすすめですよ!

ともかく、これまでに比べてブログの写真クオリティはアップすることでしょう。やったね!


今日のモディファイ!

たぶんこの記事の内容をちゃんと伝えるならもっとたくさん記事書かないと全然伝わらないかと思うのですが、ひとまず好きなこと好き勝手書いたので満足です。

カメラもレンズ沼も良いですよ。

2件のコメント

  1. iPhoneも綺麗ですけど、やっぱりレンズの解像度が全然違うのでレンズ交換式カメラは良いですよね。
    iPhoneじゃ、空気感までは写りませんから。

    PENTAXもリバーサルフィルムモードがあって、富士のベルビアをシミュレートしてるみたいですが、発色が綺麗なので一時期そればかりで撮ってました。
    WBを太陽光で固定して黒を潰す方向で設定すればドギツすぎずにふんわりフィルムっぽくなる事に気付き、撮って出しで好みの設定に仕上がるようになりましたが、富士だといろいろフィルムシミュレーション試せるから良さそうですね。
    靴に最適な設定がどんなのか想像もつかないので、楽しみにしています。

    1. ささみ120gさま

      コメントありがとうございます!
      PENTAXもコンパクトなシステムが良いですよね、もちろん写りも!
      一眼レフ続投ならPENTAXを選んだと思います。光学ファインダーに拘る姿勢、大好きです。笑
      (EVF全然使う気が起きないですが今回趣味性はやや犠牲にしました。)

      フジはPROVIAやASTIAまでシミュレーションがあるのはフィルムメーカーの熱意が感じられて良いです。いじる部分が多すぎて革靴にふさわしい設定を探れるかは全然自信がないのですが、年単位での自分の成長に期待しています……。笑

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