ジェリービーンズとか、なんか美味そうだな、くらいに思っていたもでぃふぁいど です。
今日はソールのカスタマイズに悩まれている方に向けて。
(文章書くまでは良かったんですが……靴底なんで写真が汚い……笑
まぁ、ほぼ土埃なので気にしないよ、と言う方のみ、おおらかな気持ちでお進みください。)
靴を買ったからには育成方針を決めたくなりますよね?
え?もでぃふぁいど だけですか??
方針と呼ぶかはともかく……それぞれの靴の用途に合ったソール、そしてカスタマイズがあるかと思いますが、、、
今日はソールのカスタマイズについて、それぞれメリット/デメリットを見ていきます。
読まれる方の愛靴の育成方針を決める一助になれれば幸いです。
そもそも何故にカスタマイズ??
特にグッドイヤーウェルト製法で作られた靴は、最初は底のつま先部分がガンガン削れていきます。(底にクセがつくと落ち着きます。返りがつく、なんて言い方がされます。)
削れるだけならいいのですが、これを放置してウェルトの部分まで削れてしまうと……
底の交換(オールソール)が高くつくことになります!!
いや、正直、ウェルトとか言われても当初は全然わからなかったので、いくつかウェルトの写真をあげますね。
(だいたい赤線の中です…。笑)
ウェルトはソールを縫い付ける縫いしろの役割をしています。
小学○年生のふろくを組み立てるときに「のりしろ」ありましたよね?のりをつけるためのスペース。
組み立てのとき、うっかり「この部分いらなくねぇ?」とハサミでチョッキンして組み立てるのが不可能になったりしますが……いやそんなのはもでぃふぁいど だけかもしれないですが……笑
縫いしろであるウェルトが削れてしまうと同じことが起こります。
ソールを縫い付ける部分がねぇ!!
なので、そうなるとウェルトを巻き直す…と言いますが、もう一度縫いしろを取り付ける作業が必要になります。(リウェルトと言います)
せっかく底だけサクっと交換できるグッドイヤー製法なのに、こうなってしまうと非常にもったいないです。
ウェルトもしっかり靴に縫い付けられるパーツですから、手間がかかります。
それが修理価格に跳ね返ってくるという。。。
だから本格靴好きはそれぞれの信条に従ってソールに補強を施したり施さなかったりします。
以下紹介していきますね。
1.ビンテージスチール
つま先にこのようにスチールで補強をするわけです。
ビンテージスチールのメリット!!!
・見た目を損なわない!!
・無敵のつま先ガード!!
・革底の歩き心地はそのまま楽しめる!!
ビンテージスチールのデメリット
・見た目に飽きた(個人的な感想です)
・後述のジェリービーンズ/フィッシュより取り付け工賃が高い
デメリット我ながらひどいっすね。
歩くときにカチカチ音がする、という意見もありますが、あんまり鳴らなくないですか?
歩き方次第なんでしょうけど、、、底に返りがつくと落ち着きます。
そうすると、階段で意図的につま先から接地することぐらいでしか鳴らないのですが、、、、まぁ履いていて気になる人もいるらしいです。
ちなみに無敵、とは言いましたが、普通に減ります。笑
雨だれ石を穿つ、です。
亜種として同じ工程でつま先にゴムを仕込む「つま先ゴム」もあります。
スチールよりは減りやすいですが、素材自体が安いので取り付け工賃もお安め。2,000円くらいでしょうか。
でもこれ、テンション上がらないんだよなぁ。今では1,000円の差ならスチールにしておけばよかったと思うことしきりです。減らないから替える機会もないですけれど……
1.1ジェリーフィッシュ/ジェリービーンズ
両方ともトライアンフ社製のビンテージスチールの1種です。
こっちがジェリービーンズ。
こっちがジェリーフィッシュ。
ジェリービーンズ/フィッシュのメリット!!
・しっかりつま先ガード!
・取付簡単!安い!
・見た目が良い(個人的感想です)
ジェリービーンズ/フィッシュのデメリット
・装着してしばらく若干つまづきやすくなる
先ほどのビンテージスチールはソールのつま先部分を削り、段差ができないように装着していました。
それに対しこちらはつま先にねじでそのまま固定するのみです。
なので、取り付け工賃が安い。ソールのつま先がスチールの分、厚くなるので若干つまづきやすくなる、といった特徴があります。特に点字ブロックなんかには要注意です。足があまり上がらない方も避けたほうが良いかもしれません。
もでぃふぁいどは今のところこれが結構好みです。靴の用途にもよるのですが、、、
ウエストンなんかの革底をできる限り生かしたい靴にはコレ!!です。(純正修理できないカルマを背負いましたが、、、
なんかねぇ。削りたくなかったんですよね。ジェリービーンズのほうはソールの見た目があまり変わらないのもうれしいところです。(写真にはウエストンでもらえるつま先保護シールが貼ってあります。撮るときくらい剥がせばよかった…)
ちなみに馴染むとこんな感じで変形して、つまづきづらくなります。ソールがこの部分だけ曲がって厚さを緩和していますね。
2.ハーフラバー
いわゆる半ゴムです。革底にゴムのシートを貼ります。
ハーフラバーのメリット!
・水が染み込まなくなる
・オールソールがほぼ必要なくなる
・滑りづらくなる
ハーフラバーのデメリット
・革底とは歩き心地が異なる
・見た目(個人の感想です)
・返りが悪くなる
・つま先が剥がれてくる
その辺のハンズなんかでも買うことはできますが、修理屋さんに任せるのが良いです。
と、いうのも修理屋さんでは、接着力を高めるためソールの表面をしっかりやすりで削ってから接着してくれるからです。普通に手でやすりかけるのは結構大変ですので。。。
メリットはまんまですね。ゴムでグリップ力アップ、水が染み込まない。削れてきたら剥がして新しいシートを貼ればオールソールがいらなくなる。
まぁ中底がいつかダメになるので永遠にラバーだけ張り替えているわけにもいかない、という話も聞きますが真実はわからんです。歩けなくなることはなさそうだけどなぁ。
デメリットは、ゴムを貼る分、意外と返りが悪くなって歩き心地が落ちること。
あとは革底独特のあの接地面のフィーリングはなくなります。。。あとは見た目がね。。。
クロコソールなんかはカッコいいですが、まぁ、でも革底のが良かったかな、と思うこともあります。
あと致命的なのがつま先から剥がれてくること。もでぃふぁいど が不注意なだけかもですが、、、つま先引っ掛けるとゴムが剥がれてきます。さらにつまづきやすくなるし、クソダサい。湿気とかも接着剤に影響しているかもです。無敵と思って貼ったのに、そりゃないぜ。
あと結構つま先の部分だけ削れていったりとか。こうなると結局他の部分が生きていてもシートごと変えざるを得ないです。
もうね。そしたら容赦なくやりますよ。
上からジェリーフィッシュ。
このくらい耐え兼ねました。笑
そういった意味では、もうコイツは実用靴としてガシガシ使い込んでやる!!という際にはいいのかもしれませんが、、、もでぃふぁいど はジェリーフィッシュでも全然使い込む気満々なんで、最近は敬遠気味なカスタマイズです。と、いうかね、ラバーが良ければオールソールでダイナイトでもリッジウェイでもすりゃええやん。
3.すっぴん!!
まんまです。すっぴんです。ノー加工。
すっぴんのメリット!!!
・見た目が美しい(個人の感想です)
・歩き心地もやっぱり良い(個人の感想です)
すっぴんのデメリット
・つま先の削れが怖い
・ソールによってはめっちゃ滑る
つま先だって削れ切る前に、返りがつくわ!まずはGO!!という男らしい選択。
意外と、中古の靴なんて見ているとスチールつけない方も多いんだなぁと思います。
つま先が削れてからやっぱりスチール打とう、となると、革を足してからスチールをつけることになって工賃上がるので、もでぃふぁいど はまずスチールつけに行きますが。。。つま先が減りやすい歩き方なだけなのか、、、
これで通せる方はうらやましいです。
メリットは、、、感覚的なところが大きいです。でもこれを求めてわざわざ前時代的な革底の靴を買っているわけですからねぇ。
もでぃふぁいど は思うところあって、シャノンはハーフラバーからすっぴんに戻しました。
きたねえ画像で失敬します。
……汚すぎてやめておきます。ゴムがね、、、残っちゃっててガム踏んだみたいに見える、、、
でも返りが良くなって歩き心地は自然になりました。返りがついてきた靴をすっぴんに戻す、これはアリかもしれません。
っというわけでソールのカスタマイズについてそれぞれ見てきました。
もう用途別に使い分けるのが肝要だと思うのですが、実用靴であればラバーを貼るもよし、スチールで革底を楽しみながらガシガシ使い込むのも良し、男らしくすっぴんを楽しむも良し。
もでぃふぁいど はジェリービーンズが今のところ好みです。
革底を生かしつつガードもしっかり、しかも安い。
これはアレですね。育ちが良く楚々としていて色々かっちりしてるけど、牛丼とか安い定食でも「あまり食べたことないけどおいしい!!」って言ってくれるような、、、
……そうなのか?
今日のモディファイ!!!
ソールのカスタマイズは靴の育成方針次第!!いずれにしてもガシガシ使い込めるのには変わりないのでお好みで!!!!(でもジェリービーンズ、試したことない方は是非!!!)
しっかしきちんと手入れが必要な写真ばかりで恥ずかしいものです、、、磨きに精進しよう、、、