もう万力しない、という選択。
J.M.WESTON、緩く履いたってええがな!!
J.M.WESTONと言えば?
タイトフィッティング。万力締め。修行。
そんなイメージは過去のものになっていくのかもしれません。
というのもそんなイメージもあって食わず嫌いされてしまうというのはブランドにとってもマイナスであるわけです。
最近はドレスシューズにおいてもコンフォートが求められているというのは、エドワードグリーン率いるヒラリー・フリーマン氏も2018年のインタビューで既に言及しています。
そんな流れもあってか、J.M.WESTONでも最近では顧客の好みに合ったフィッティングを薦めている、なんてことも聞きます。
何が何でも修行する、という時代は終わりつつあるのです。
少なくとも2足、時には流血しながら修行を完遂した身としては少し寂しくもありますが……
あの頃はそもそも靴のラインナップも全然揃っていなくて、「何が何でもコレを慣らして、履けなきゃ終わりだ」「むしろ他に履く靴もあんまない」という背水の陣で修行に挑んだからこそ完遂できたのかもしれません。
なんで、今同じサイズで買いますか?と言われれば正直言うとちょっと怯みます。笑
どうしても楽な他の靴に逃げてしまうことで、慣らしきるまでの期間が延びそう、、、
じゃあJ.M.WESTONの靴をそもそも緩めで履けば良いのでは……??
答えはアリだと思います!!!
ローファーは頑張ったほうがいいかもですが
修行しないmyウエストン598
というわけで、この598ハーフハントは7Eです。昔のもので22ラストなのでUK換算もそのまま7E。普段UK7Eを履いている人間が履くには普通のサイズです。
購入当初のサイズ感としては、分厚い靴下でまぁ普通に履ける、ちょいキツイかな?くらいのサイズ感でした。
そこから半年くらい履いてきましたが、羽根もこれ以上閉じることもなさそうな感じ。フットカバーで履いてこの開き具合なのでバッチリだと思います。
革が伸びたり、コルクが沈んだりしたら緩くなるのでは?という懸念もあったのですが、革も無限には伸びないし(そもそもそんなに圧もかからないので伸びなそう)、コルクもズブズブ沈むようなシロモノではないので全然平気でした。
その他のフィット感としては、ボールジョイントは当初から痛みなし、踵は抜ける感覚もありつつも紐できちんと縛れば問題なしといった具合。今のところ流血ゼロ、血塗られないウエストンになってます。
カジュアル用ならキルトもオススメ!
そしてカジュアル用の靴なら最終手段としてキルトもあります。
キルトは装着すると都合シュータンと羽根の間に革が1枚挟まるので、そのぶん羽根が開きます。外からは見えないですが。
なので羽根が閉じてしまうようなケースではキルトを装着するのも立派なサイズ調整になり得ます。
そもそもウエストンが被ることもあまりないですが、キルトをつけてる方はさらに少ないのでオススメですよ。キルトも磨いてつけて履いていれば少し柔らかくなって馴染むので善は急げです。オンラインでも買えます!!!
でもローファーは頑張る価値あり?
でもローファーはなぁ、、、
ご存知の通り、ローファーは革の伸びとコルクの沈みで緩くなる方向にしかフィッティングが変化しません。紐でキツく縛るという荒技が使えないのです。
今となっては「無理しすぎることはない」と思うものの、最初に履いた時点で緩いとなるとそのうち履けたもんではなくなるかもしれません。
もちろんタンパッドやカカトのスベリの追加、前半分のハーフインソールなどで調整はできなくもないですが……
ということを思うと個人的に買い足すとしたら、いわゆるTight enough、十分にキツいね!という線を探ると思います。左右差があるなら程度はありますが、小さい方に合わせるので大きい方の足は特にしんどいかもしれません。
何って暑くなってきたのでTAN、いわゆるウエストンブラウンの180シグネチャーローファーがあったら良いなぁ、しか考えられなくなってきています。いやでも使いやすいのはブラックだったり。うーん、、、
なぜかオールデンならそこまでツラい目に遭わずともカカトがついてくるんですけどね。不思議。(カカトのスベリがスエード/床革になっているのが大きいと思います)
ツラくないオールデンも魅力的だけれども、履きたい見た目はウエストン180……。しばらく悩む日々が続きそうです。なんなら来年くらいまで悩んでいるかもしれません。
今日のモディファイ!
というわけで緩めのリラックスフィットのウエストンを買っても、結局タイトなのも欲しくなったりすることがおわかりいただけましたでしょうか?最高のフィット感、第二の皮膚、革の靴下。修行しなくともよい、ただ、修行する価値は十分にある靴だと思っています。