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2023年5月の もでぃふぁいど

やってきつつあります、あの季節が。

ついにやってきたこの季節

ついにやってきました、革靴好きにとって天敵な季節。

晴れれば真夏日、そして降りがちな雨!!

これ書いてる今日もキャップトゥ履いていますが、最高気温の予報は30℃。もうローファーしか……いや、もうビーサンで十分だ、という気がしています。

だってここ、東南アジアですもん。

革靴の本場、ロンドンの緯度、パッとわかります?調べたら北緯51.3°です。北海道の北端、宗谷岬ですら北緯45.3°なので、どれだけ北の方にあるのか、という話ですが、それを同じ靴を履いて過ごそうだなんて、どだい無理な話!!と断じたくもなります。

まぁ、サンダルはサンダルで、レザーのサンダル沼があるんですけどね。ふふふ……。

それにいざ真夏になると履く気が全然起きなくなる、なんてことはすっぱり忘れて理想のローファー探しに出るのも良いでしょう。ジャコメッティやボナフェあたりのローファーはいつだって欲しいです。

ようやく落ち着いた物欲

とはいえ、ようやっと物欲も落ち着いて静謐な日々を過ごしています。使えるお金はだいたい使ってしまっただけとも言うのですが。笑

ようやく手元にある靴を見直しつつ愛していくターンに入ったというか。

雨の日にシャノン履いて、こりゃええな、となったり。こんだけ長く手元にあって、まだまだ履いて楽しめるので革靴のコスパはやはり良いですね!!

最近ガムライトのソールが気になっているのですが、たとえばシャノンをその仕様でオールソールするのもアリか?などと夢想したりもします。

ただ、頑強なダブルレザーソールはまだまだ残っているので、アッパーに負荷かけてまでこのタイミングでオールソールするか?と言われると……。以前なら、ブログのネタになる!と猪突猛進でやっちまったことと思いますが、最近そんなに生き急がんでも、と思えるようになったので、本当にオールソールが必要になったタイミングでまた考えれば良いでしょう。

生き急がんでも、とは言ったものの、物価高騰の影響で革靴の価格改定も相変わらず後を絶たない状況です。

「この定番モデルは一度は履いておきたい!」という靴がある方は、今年全部実現しちゃうくらいの勢いでこの道を走ってください。このブログは愛すべき靴バカを心の底から応援します。

いつか、と思っている限り実現は遠のきます。購入チャンスはいつだって今!現在!!(沼)

だってシーズン品のグレインレザーの↑のゴルフとか、6年前の定価より安いですよ。取り返すなら今!!!

amazonの並行輸入品もずいぶん充実しましたね。夏に向けていかがでしょう。

巨星、堕つ

そして、もう1週間になりますが……。

イタリアの靴メーカー、エンツォボナフェを率いてきたエンツォボナフェ氏が逝去しました。

氏は晩年も同ブランドの靴作りに携わり続けており、昨年の靴博での別注コードバンサイドゴアブーツも「俺なら作れる」と自らが作業を担当することで受注してしまう職人っぷり!!

コードバンのサイドゴアブーツは釣り込む際に裂けやすいため、ほとんど既製品で見ません。ほとんどっつーか、もでぃふぁいど は見たことなかったですよ。

それを「ワシならできる!」とボナフェ翁自らやるという手段で受注してしまったエピソードは個人的にも印象に残っていました。これは半年前の話。まだまだご健在と思いきやびっくりです……。購入された方は、ボナフェ翁手づから遺された貴重なピースをぜひ大事に、そしてガシガシ履いたってください……。

もでぃふぁいど は革靴100足超えの旅路の中で、もちろんボナフェの靴も出会っていたのですが……明らかに表記サイズより大きめで、無理して履いたら靴の中で足が動きまくって足がズタボロになった苦い思い出が……。(こんな顛末だったので当然ブログには登場せず……)

もう一度試したいなぁと思いつつ、ここ木型がたくさんあってサイズ感まったく掴めないんですよね。いや、試着して買え、というだけで終わる話なのですが。笑

Instagramのキャプションに以下ある通りですが、

Now he will keep on making shoes for the angels.

ということで、徳を積んでおけば将来の革靴ライフも安泰です。こういうのサラリと言えちゃう感じ、日本語にはないなぁと思います。

ボナフェ氏のご冥福をお祈りします。

今日のモディファイ!

先般、ナガシマスパーランドの超デカい露天風呂を素っ裸で散策している際、「あぁ〜あの世に靴は持っていけねえんだなぁ〜」と実感したのですが、あの世ではまた一から靴を作ってもらえば良いことがわかり、よかったな、とおもいました。

2件のコメント

  1. 楽しい記事、いつもありがとうございます。
    ストーカーの如くほんとすみません、いつもの昔話(ふた昔前のエピソード)を …。

    ★まだ修理の必要がないタイミング★でのソール修理(交換)についてお書きになられているのを拝見して、思い出したことがあります。

    ロイドフットウェアが代官山にもあった頃かと思いますが、銀座店で靴を購入した際、事前につま先補強をお願いできるか訊いてみたところ、髭のI店長から、

    「しばらく履いて つま先が削れて、補強する必要を感じたら付ければいいんです。」

    と言われました。当時田舎に住んでいた(出張で東京に来ていた)私としては、『地方には、高い靴の修理を安心してお願いできる店はないんです …』と思う一方、このシンプルな回答は腑に落ちて、新品のまま持ち帰った次第です。

    記憶が定かだではありませんが、当時ぐらいから、プレメンテでヴィンテージスティール装着とかについて、雑誌で紹介されるようになっていたことから、私は購入時につま先補強を依頼しようとしたのだろう、と思います。

    最近、多くの靴修理工房では、新品の靴のプレメンテと称して、ヴィンテージスティールなどによるつま先補強やハーフラバーソール装着などを推奨しているのを見る度に、ちょっと… と年寄りくさいことを言いたくなるときがありますが、価値観の相違だなと思って、流せるようになりました(笑)

    もでぃふぁいどさんの優しいお言葉に甘えて、何度もコメント、失礼しました!

    1. hanaishiさま
      いえいえ!靴談義に花を咲かせることができるのもネット上くらいですし、色々なお話を教えていただけるのは大変勉強になります!1人で経験できる出来事には限界があるので……(金銭的にも。笑

      私もこの数年ソール周りの補強をやっていなかったので、実際識者の方からそういうお話を聞いたことがなかったので、なんだか安心しました。
      靴修理屋さんはそれはそれで商売繁盛していただきたいので、否定するものではないですが、今のところ何も問題がないので、個人的には今後もわざわざ打たないと思います。
      ダブルソールかつストームウェルト付きのシャノンが大丈夫なら、他もいらないだろう、ということで。

      ハーフラバーは滑りにくくなるのはとても魅力的ですが、つま先の剥がれと多少なりとも返りのフィーリングが変わるのが気になって全然やってません。

      となるとやはり、初めからWensumかな、と思います。笑

      またお話伺えるのを楽しみにしております!

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