今さらかもしれませんが。
Handmade Shoes For Manを改めて読んで
ラズロ・ヴァーシュ氏が著し、ギルドオブクラフツの山口氏が翻訳監修したこの本。
何ってこの分厚い本の中身のほとんどが靴作りの工程についての説明になっています。
(靴好きなら眺めているだけで楽しいので3連休のお供にもオススメ!)
超ミーハー心丸出しですが、英語版とかその辺に飾っておいても絵になるなと。実際、写真が多めなので英語でも何となくわか……るか、もでぃふぁいどには自信がないですが。笑
欲しい靴は買っておくべし!
で、読んでて改めて思うのは、ビスポークを始めとした手縫いの靴はもちろんのこと、ミシンを使うグッドイヤーウェルテッド製法であっても、革靴を作るのにはとんでもなく手間がかかっているということ。
身の回りのもので、ここまで人が手をかけて作っているものって本当に少ないよな、と改めて感じました。
昨年、レザーソール用の革をえっちらおっちら切り出して、雑なサンダルを作るだけでも相当な労力を要したのも思い出されます。作っててイヤになるくらいの重労働でした。笑
もでぃふぁいど には靴作りはムリだなこりゃ、と強く思います。
革靴1足の背景には、そんな手間ひまかけて靴を作る職人さんたちがいるわけであって、そりゃ靴が高くなっていくのも当然だなと。
皆さん生活があるわけなので靴にかかる人件費というのは今後下がることはないでしょう。原材料の価格もまた然り。
生産地を移すとかで一時的に安くなるようなことはあるかもしれませんが、果たしてそれは欲しかった靴と同等なのか……?やっぱり今欲しい靴がこれ以上安くなることっていうのはまずないです。セールにかかれば別ですが、定番品はセールにならないのもまた、世の常……。本当に欲しいもんがセールなら良いんですけどね。
また、技術革新でよりコストをかけずに革靴を作れるようになる可能性もありますが……果たしてこれも今の革靴と同じ履き心地なのかどうかは謎です。
セメント製法の大量生産の靴なんてのはその最たるものなわけですし。
そう思うと、今欲しい靴があれば、今買っておくのが正解なんだなぁ。
来年、再来年余裕ができたら……とか言っててもその頃には手が届かないレベルで値上げしてるかもしれませんし。たとえば極端な例かもしれませんが、昨年4月のチャーチは3万円弱値上げしてます。26-38%アップ。えぐい。
そんなわけで、欲しい靴があれば買おう。冬のうちに靴は買っといて、散々眺め回して、暖かくなったら思いっきり履いて、たくさんでかけよう。
そんなことを考えながら、ガジアーノ&ガーリングのMTOのページをうろうろしています。
今日のモディファイ!
嫁「靴コレクターなの?」
も「いや履くことを信条にして……」
嫁「認めたくないものだな、人は自分をコレクターだと」
も「名言風やめて」
嫁「在宅勤務な上に靴が多すぎて全然履けてなくて、履くことが信条?」
も「今日からコレクターと呼んでくれください」
いつも楽しく閲覧しております。
この記事を切っ掛けとして大塚製靴が代理で取り扱っているグレンソンのストレートチップを購入しました。 国内ではデットストックになっているそうなので、この記事のように買える時に買った方が後々良いのかもしれませんね
螢さま
コメントありがとうございます!
グレンソンおめでとうございます!シブいチョイスがステキです!
作りはC&J以上と囁かれつつ、広報がイマイチだったので日本では余り認知されず、もったいないブランドでしたね……。職人気質なブランドの宿命でしょうか……。(チャーチもプラダに買われなかったら同じ道だったかもしれないですね)
革靴ニーズの減少からすると今後フォスター&サンのように閉まっていく名門が増えていくのかな、という気もしますし、やっぱり買えるうちに買っておかないとですね!