今さらな話ですが
100日かけて履きおろしたオールデンのその後
ぜんぜん履けてません!!!
まず、天気が微妙な日が多かったことが1つ。雨の日もコードバン履こうったって、雨の日に履くべき靴も靴棚にはあるので、そういう靴は「雨!?履いてくれるんでしょ!?」と散歩行くときの子犬のような目で見つめてくるじゃないですか。もでぃふぁいど はそれを無碍にできません。
もうひとつは、やっぱりハトメは打っておくべきだな、と薄々思っているのがひとつ。
しかし休日もバタバタしていてなかなか修理に持って行けてません。やっぱり1万円これで飛ばすということで、ノリノリで持っていくというわけにはいかない、というのがデカいと思います。。。笑
しかし少し履いただけで、レースステイの穴は伸び始めているので、これできるだけ履かないうちにハトメ打つに限るなと。
そろそろ重い腰を上げなくてはいかんな、と。今週末……今週末こそ……
と言い続けて3週間くらいが経ったことになります。どなたか背中を押してください。できれば美女の方。
久々に立ちはだかるコードバンの雨染み
まぁしかしそれにしたって、履き下ろしは大雨だったんで雨染みも目立ちます。しっかり磨き込んであって、レザーディフェンダーもしばらく重ねていれば、もうちょいマシだったと思うのですが……
わかりますかね、コレです。いやわかるわ!目立つわ!
が、しかし。
こうなると意外とわからなくないです??だからまぁ、気にしすぎなくても良いのではないか?という気もします。上の写真は精一杯目立つような角度で撮ってアレでしたんで。
というわけで、今回はこの雨染みをユルく消していきます。
コードバンの雨染みの原理
コードバンの雨シミには2種類あります。
靴クリームが水玉状に固化したものと、コードバンの繊維が起き上がったものです。
前者のクリームが水玉になったものは、普段そこそこ磨いてあって、かつ、無色のクリームを使用しているときに顕著です。
ちょっとの雨でもクリームが雨に溶け出して水玉模様になってしまうんですよね。ただ、これは磨き直すなり、ステインリムーバー使うなりでカンタンに消せます。そもそも有色クリームを使っていると目立ちにくいです。
問題は、長時間水に触れてコードバンの繊維が立ち上がってしまった今回のようなケースです。
そもそもコードバンというのは、表皮にあたるような部分がなく、垂直に立っている繊維をモーレツに擦って寝かしつけることでツヤを得ている革です。
なので、水が染み込むと寝かせていた繊維が起き上がって他の部分から浮いて見えます。以前雨に打たれたベルトなんかはわかりやすいですね。
ちなみに、これも今では消えています。
コードバンの雨シミを消そう!
じゃあどうしたらいいのか?
また繊維を寝かしつければ良いのです。
そのまま擦ると最悪革が傷つくので、クリームを塗って、それから徐々に力を入れて擦っていくのが良いでしょう。
今回は、サフィールのコードバンクリームのニュートラルを塗り、そのままそのビンの角で擦っていきます。(ズボラ)
グリグリグリとしばらくやって乾拭きするとこんな感じに。
Beforeからするとだいぶ良くなりましたが、まだ見えますね。
よーしパパもういっちょ頑張っちゃうぞ、ってんで第2ラウンド。
かすかに見えなくもないですが、このくらいなら日々履いてブラッシングして磨いていればそのうち気づかなくなるでしょう。
こうしてみると、第2ラウンド必要あったか?という気もします。やる/やらないの差は大きいですが、以降、効果はそんなに顕著じゃないのかもしれません。
雨の日にコードバンはアリ?
個人的には「ナシではない」と思っています。
以前、ハインリッヒディンケラッカーのホーウィン社シェルコードバン製の靴の説明にも「油分たっぷりで撥水性に優れる」というような説明がありました。
上でやってきたようなケアもそんなに時間がかかるようなもんでもありません。1ラウンドだけならビンで擦って1ヶ所+1分くらいです。
が、「アリ」にならないのは、雨毎のケアは面倒といえば面倒だし、雨に履くべき靴は他にいくらでもある、という点に因ります。
何回か言っていますが、靴のラインナップがある程度あるのであれば、朝、雨が降っている日にコードバンの靴をわざわざチョイスする必要性は感じません。ケンゴンとか履きますよね??
逆に「これしか選択肢がないからどこにでも履いていくんだ!!」という運用に憧れもあるのですが……減らないんですよねぇ、靴棚の中身。
数日間の旅程中、降水確率40%くらいの日がある……くらいなら個人的には履いていきたいところ。
さて、そうやって履くのであればやはりハトメは打っておきたい……今週こそは……!!
今日のモディファイ!
ひさびさにこの作業を行いましたが、1回やるだけでそこそこ効果があることを思えば、意外と楽だったなと。
コードバン、もっと履いていきたいところです。