育つと思う!たぶん!!
1.コードバンのシワ
コードバンのシワと言えば、こんなシワ。
ウネウネとうねるダイナミックなシワが特徴です。
果たして、このシワは育つのか!?
この記事で「育つ」とは、「なんかイイ感じになってきた気がする」という本人の主観に基づく怪しい基準とします。笑
結論:育つ!!!
コードバンのシワは一度入ったらそのクセがとれることはありません。
なのに育つとは、なんなのか!!
もでぃふぁいど 的に最近育ったなぁと思うのはAldenの1655、アバディーンラストのシングルモンクです。
スマートなアバディーンラストかつ、プレーントゥなのでわかりやすいです。
これが購入当初。右だけシワ入れしちゃった写真です。なぜ始めにに撮らなかった。
まぁでも、プレーンな状態よりシワが入った方がなんとなく魅力的と思っていただけるのではないでしょうか。(願わくばそうあってほしいです)
これが2年そこそこ履き込んだ姿。
なんだかシワがダイナミックに、立体的になってきた気がしませんか!!!
話は変わりますがこの1655、オールデンの中ではそこそこマイナーな中堅どころな印象です。
靴棚に置かれている際は正直「なんじゃおまえ?」と思うこともあるのですが、いざ履いてみるとなんだかラク。そしてだんだん魅力的に見えてくる。いつしかドハマり。やっぱり好き。
そんな不思議な靴です。
他の人から見れば「シワシワのおじ靴」で片付けられてしまいそうな見た目でもありますので、こればかりは本人の主観でゴリ押す感じです。好きなら良い。愛は正義。
なぜシワが育つ?
ただひとつ、考えられるとすればトゥスプリング。
トゥスプリングとはつま先の反り上がりのことです。あんまりトゥスプリングがありすぎると不恰好ですが、適度ならば歩行を助けてくれる、と言われています。オールデンは歩くためのギアである、という理念もあって、良くトゥスプリングについて言及されますね。
このトゥスプリング、シューツリーを入れることで矯正することができます。反りを戻せるのです。
逆にシューツリーを入れないでいると底に返りがついてどんどんつま先が反り上がってきます。
そしてシワという観点では、つま先が反り上がっている状態の方がアッパーが縮こまってダイナミックなシワが出てきます。
つまり?
靴を履き込んでいくと、底に返りクセがついてトゥスプリングが効いてくる。つまりつま先が反り上がるのでシワがダイナミックに
はい!!!今、君のオールデンのシワ、育ったよ!!!!
コードバンのオールデンとシューツリー
コードバンはカーフのようにシワが深くなって割れる、クラックが入るということが構造上ありませんので、シューツリーを入れるかどうかは人によります。色んな派閥の方がいらっしゃいますね。
ただ、(たしかきっとどこかでみた気がする)公式には、「履いて帰ったらすぐにシューツリーを入れる!1週間以上は入れっぱなしにしない!!」というのが作法だったような。
きちんと調べました。エライ。
https://www.lakotahouse.com/brand/items/SHOE-TREE/
より以下引用
(注)コードバンは形状記憶に優れており、長期間ご使用すると必要以上に革が広がる場合がございます。コードバンの靴には1週間以内のご使用をオススメいたします。
以上
というわけで、1週間以内の仕様がオススメされています。
オールデンの純正ツリーは無垢材なので湿気もある程度吸います。そんなわけで、履いたらすぐ入れ派。
1週間以上入れっぱなしにしないのは、せっかくついたトゥスプリングを適度な状態に保つため……とは書いていないですが、靴が合わせるべきは人の足。シューツリーじゃないよね?ということだと思います。
って、革伸びちゃうの!?やばいじゃん絶対1週間以内に取った方がいいよね!?!?
まぁでも、こういうのって一律の正解は多分ないのだと思います。
みんながみんな、1週間とか1日とか決めて入れておくのが正解ではないと。
適度なトゥスプリングを保つことができるくらいの期間でシューツリーを使えば、型くずれしない!歩きやすい!シワが育つ!という寸法です。
各自の靴の状態に合わせて、適度にシューツリーを入れてやる。そして靴をベストな状態に育てていく。それこそが靴道ってなもんです。
なにごとも臨機応変に。これ、だいじ。
え?もでぃふぁいど はどうしてるかって?
………いつからシューツリー入れっぱなしなんだろう。
(履く前にシューツリーとるのでローテーション次第、というのが本音です。大雑把大らかなので……。)
(そもそもオールデンの純正ツリー自体、最近譲っていただいた中古に付属していたものが初純正……。)
今日のモディファイ!!!
んーでも革が伸びた気もしないというのもまた本音。なにごともほどほどに!
ちなみに最近人気だったオールデンの記事をもう一つ置いておきますね。