解決するにはする
キツイ靴こそ自分の足で馴染ませたい!!
タイトフィット派の皆さま、ご無沙汰しておりすみません。
もでぃふぁいど はこれまで「こんな高い靴、緩くなったらどーするんだい!?」とタイトな靴を買い、それを己の足で馴染ませることを生き甲斐にしてきましたが、2年前くらいから「しんど」となって、いまやすっかりリラクシングフィット派に政権交代して久しい感じです。
ね、足、変形したらそう簡単には戻らないと思うので、何事もほどほどに……。
でも、せっかくなら自分の足の形に馴染んで欲しいじゃん?
できるだけ楽して、自分の足の形に靴を馴染ませたい……!
というのが今回の記事のテーマです!!不便を強いられたことで人類が進歩してきたように、もでぃふぁいど もまた不便により進歩するのです。
コレで解決だッ!!!!
まず、ビスポークのラステッドツリーを用意します。
タイトルにも書いてあったので大丈夫と思いますが「ねーよ!!」と言う方はこういう用途にも使えて便利なのでビスポークしましょ。
LIGHTBULBのMTMもmy足幅シューツリーつくのでオススメですよ⭐︎(アンバサダームーブ)
ビスポークのシューツリーって、つまり自分の足を無理なく収めるための靴にピッタリくるわけじゃないですか。
ちゅーことは、ビスポークのシューツリーって、幅に関しては自分の足と同じはずです。(トゥの形状や捨て寸は異なるので何にでも使えるわけではない)
であるならば、自分の足を痛めて既製靴を伸ばさなくても、そのダメージ、シューツリーに背負って貰えばいいのでは!?!?
もでぃふぁいど もついに今日から使用者側です。ビバ資本主義!働けシューツリー!!
自分の足の形のシューツリーorシューキーパー……というかストレッチャー?作るサービスあったら意外と需要あるのでは??
どなたか創業してください。そして、もでぃふぁいど にライセンスフィーを払ってください。そのお金で靴を買います。回れ世界経済!!
ビスポークシューツリーでキツイ靴を自分の足型に馴染ませてみた!
もうあとはなにも言わんでもここから何をどうするかわかると思うのですが、実際やってみた結果をば。
今回のターゲットはEDWARD GREENのSANDRINGHAM、202ラストの7Eです。
こーれがまた微妙にキツい!!オンラインのセールで買ったから試着してないし仕方ないけどキツイ!!
皆さんもこんなブログを眺めているくらいなので、どうせそういう靴の1足や2足くらいあるでしょう。ね。
しかしこの靴、スエードだし伸びるだろと油断していたら、いつまで経ってもやっぱり微妙にキツイ!!
このクラスの靴だと当然のように銀付きスエードを使用しているはずなので、スエードだからと伸びやすいかは、また別の話ですね。
そしてその頑丈さはさすがエドワードグリーン ということか……!!
というわけで、まずはレザーストレッチミストを噴射します。
靴内部(ライニング)に吹くのも忘れずに!!
対象の皮革にスエードはなかった(表革に使うもののようです)ので、今回のサンドリンガムにはライニングのみ吹きました。まずはこれで様子見。
ストレッチミストを吹いたらちょっと揉み込んで馴染ませ、少し乾かしてからビスポークシューツリーをイン!!!!
って
きっっっっっっっつ!!!!
ぜんぜん入りません。ふだんこの負荷を足に強いていたのかよ……!!
もう202ラストはゼッタイ7 1/2を買うべきでしたね。素直にサイズミスです。
しかしハーフサイズくらいのミスなら、ストレッチでもなんとかなる、たぶん……!!
というわけで、なんとかシューツリーを収めたのがこの図。当たり前っちゃ当たり前なのですが、もう202ラストのフォルムじゃないんよ。完全にkiyoさんのビスポークのフォルムです。
これが、このツリーの本来の持ち主。当たり前ですが同じ形をしている……!!
念のためちょい角度が違いますが↓が純正ツリー。やっぱりビスポークばりのフォルムになっている……!!
このまま2週間放置しました。簡易リラストの結果やいかに……
ビスポークのシューツリーで1週間ストレッチした結果!
なんだかとっても良い感じ!!!!
というか、もう完全にkiyo udaの靴の形してない!?!?なんだか、もでぃふぁいど の足がバッチリおさまっちまいそうな雰囲気がムンムンですよ……!!
なんか1足新しく作っちゃったみたいでテンション上がります。この色のスエードのフルブローグ、ビスポークで作るのマジオシャレ!!(作ってない)
革を伸ばすってことは、言わずもがな靴が変形しているということでもあるので、202ラストの設計思想を尊重しているかといえば完全にデストロイしていますが、それにしたって微妙にキツイからと履く頻度が少ないよりはずっと良いはず!!!
特に、もでぃふぁいど のウィークポイントであるボールジョイント周りは明確に楽になりました。
一方でちょっとカカトが緩くなったような気も……
このあたりは、良し悪しというか、靴とツリーの相性次第でしょうか。
お気に入りの既製靴を、お手軽にビスポークのフィット感に近づけられるので、似たような境遇にある方は試してみてください!自己責任で!!
The伸ばしたい靴の代表格J.M.WESTON180シグネチャーローファーや641ゴルフには、ドレスシューズのツリーが合わないので悩ましいところですが……
その場合はシューツリー&靴下もオススメです。これもカカトの伸ばしすぎに注意です。ここの途中でやってますね。
こちらやったとして、履けるかどうかはまた別ですけどね……!!
ん?つまり1足カジュアルなショートノーズのビスポークを作れば、これら2足も同じフィット感に近づけられるってコト……!?!?
ともかく、ビスポークのシューツリー、色々使えちゃうのでまずはビスポークしちゃいましょ。
今日のモディファイ!
靴内部を濡らしたままシューツリーつっこむとカビもちょっと怖いので、やるなら空気が乾燥していてカビが生えにくい冬がオススメですね〜!つまり今!!ですよ!!!!
ある程度立体的に作られている靴は、このやり方すごく相性良さそうですね。
たぶん靴好きはみんな考えてたことではないだろうかと思います。
私含め大多数は、ビスポークが無いので試せませんが。
逆にトリッカーズやチャーチみたいな、シューレース締め上げてフィッティングさせる系の古臭い方には使いたくないと思ってしまいますが、本当はそっちの方がいいんだろうな…という葛藤も。
ささみ120gさま
いつもありがとうございます!
ビスポーク、(特に有名なところは)敷居が高いですが、現在だとオールデンの定価くらいだったり、お店によっては初回と納品時に半金支払いだったり、頑張ればいけちゃう……私もかなり無理しましたが……ところもありますのでささみ120gさまも来年ぜひ!!!
おっしゃる通り、チャーチやトリッカーズなどクラシックなフィッテングの靴は、それはそれで良いですし、パターンもあの木型に合わせているでしょうから悩ましいところですね……。
やはりキツくて履く気が微妙に起きない、という靴への手段としたほうがいいかもしれません!