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【レビュー!】ANATOMICA WACOUWA MONK-Lo Unlined Stone Suede〜アーチサポートとベアフットフィーリングの融合を見た!?

新感覚……!!!

ANATOMICA WACOUWAとは

蒸し暑かったり、突然の豪雨だったり、夏らしいっちゃ夏らしい天気が続いていますね。だからといって許せるものでもないんですけど。

そんなやり場のない気持ちを抱えてしまったら靴を買うのが良いです。靴は全てを解決する。一時の気休めだったとしても……!!

というわけで、七夕に届いたワクワのレビューをしていきます!!

ANATOMICAとは?

ANATOMICAといえば、今も語り継がれる伝説的セレクトショップ、エミスフェールの系譜に連なる……というかオーナーだったピエール・フルニエ氏が今もやっているブランド/セレクトショップです。

革靴好きに有名なポイントとしては、オールデンのモディファイドラストをいち早くフィーチャーしたのがエミスフェールです。今日のモディファイドラストの知名度はここのおかげ。

ANATOMICAになっても、オールデンはモディファイドラストを中心にラインナップしており、しかもインラインとは違うANATOMICA仕様(フェルトタンパッドがつくなど)で展開しています。

このことからもわかるように、アナトミカは服や靴のフィッティングに強いこだわりを持っているブランドです。

店名の通りですね。ANATOMICAはそのままanatomical(解剖学的な、身体構造上の)からきています。

今はどの程度なのかわかりませんが、往時は「アナトミカのフィッティングを理解しない顧客は帰ってよし」くらいのことを言っていた気も。身体構造上、必ず正しいサイズが存在するし、そのために作った服なんだからその通りに着てくれ、ということですね。

1番有名なのはデニムかしら?


そんなANATOMICAが出しているスニーカーがWACOUWA(ワクワ)です。

WACOUWAは履き心地に一家言アリのANATOMICAオリジナルスニーカー!

そんなANATOMICAが展開しているスニーカーがWACOUWAです。

WACOUWAはピエール氏が愛するスニーカー、スペリーのトップサイダーをANATOMICA流に再解釈したもの。


しかしそこはANATOMICA。履き心地は大きくモディファイされており全くの別物です。

木型はいわゆるマンソンラスト、ミリタリーラストを参考にしています。この木型はマンソン博士がアメリカ陸軍の誰にでも合うよう研究を重ねてできたものです。アメリカは様々な人種の方がいますが、単一規格の軍用ブーツでカバーしなくてはならない、という無理難題を解決した結果生まれたのが「アウトサイドカーブ・インサイドストレート」のフォルムでした。

で、木型はできたが、これを使って生産するのがまた難しい……!!というもろもろを乗り越えてできたのがWACOUWAなのです。

その名は、幼少のピエール氏がお気に入りだった犬のおもちゃの名に由来するのだとか。

というわけで、ロゴやヒールパッチにはかわいいワンちゃんがいます。

見切れててごめんよ

WACOUWA MONK-Lo Unlinedの外観レビュー!

モンクストラップだってー!?

で、そんなワクワはスニーカーらしくキャンバス素材メインで展開しています。


しかし革靴マニアとしては食指が動かない……。キャンバス、汚れちゃうと革靴よりケア面倒じゃないですか。

なのでどうだかなぁ、と思っていたときに見つけたのがこちら、スエードモンクストラップのタイプ!!!


このモンクストラップはバックル側がエラスティック仕様なので、いちいち外さなくても脱ぎ履き可能です。

バックルはやや大ぶりで真鍮的な見た目です。短パンで履けばアクセントに、スラックスとあわせて隠してもOK。

夏でも軽快!ストーンスエード!

色展開はネイビーとこちらのストーンスエード。ネイビーのが汎用性高いのは間違いなさそうですが……夏に(キツイ)ローファーじゃない選択肢が欲しい、というのもあったので季節感あるこちらの色を選びました。(在庫がこっちしかなかったからとも)

もでぃふぁいど の個体は毛足もそこそこ長め、ラフは表情ですが、ムーンロイドさんは「それこそ大当たり」と書いていたので、そう信じます。笑

まぁ、毛足が短く上品な靴はそれはそれであるので。……ん?この靴で良かったのでは??

またアナトミカでアンラインド仕様というのはなんだかオールデンぽくてステキだなぁと思っていたのですよ。

ただ、内側を見ると表革のように見えるので、スプリットレザーではなく銀付きスエードということで良いのでしょう。このあたりは手抜きなし、さすがです。

アンラインドだからそういうことよね?

バルカナイズ製法!

バルカナイズ製法は主にスニーカーで用いられる製法で、加硫したゴムに熱をかけながらソールとして圧着するものです。

この製法から生み出される靴にはソールがしなやかで柔らかい、丈夫で壊れにくい、美しいシルエットが保てるという特徴があります。手仕事の工程が多く、熟練の技術が必要とされる製法です。

ムーンスター社 HP(https://www.moonstar.co.jp/)より

早い話がコンバースなんかで使われているやつです。今回のワクワも妻から「コンバースじゃん!」と言われました。カンが冴えてやがる。

ちなみにバルカナイズ製法を発明したのは、チャールズ・グッドイヤー氏。ん?どこかで聞いたことあるな?と思ったアナタは立派な革靴マニア!

そう……チャールズ・グッドイヤー氏の息子、チャールズ・グッドイヤー・ジュニア氏がかの有名なグッドイヤーウェルテッド製法のグッドイヤー氏なのです!!!

さすがに同一人物ではありませんでした。でも親子して靴業界に貢献している……!!バルカナイズ製法を発明した方のグッドイヤー氏は、破産・投獄を繰り返し、実験による健康被害も被るなどかなりハードな人生だったようですが、バルカナイズ製法を生み出し特許を取ったことにより、遺された一家は比較的安定した生活ができたそうな。その息子さんがまたグッドイヤー製法を確立したというわけで。

我々はもっとグッドイヤー家に感謝しながら暮らしたほうが良いですね。

グリップ抜群のラバーソール!

船の濡れた甲板で犬が滑らずに走っていたことから、その肉球に注目して生まれたらしいスペリートップサイダーのスペリーソール。

イヌの肉球は圧がかかって潰れたときに微妙にシワが残る、それがなんだか滑りにくいらしい……ということでそれに倣って……なのか?波型に切れ目が入ったソールです。

で、ワクワもしっかりそれを受け継いでいます。

青いのがまた涼しげでなんか良いね〜!!

WACOUWA MONK-Lo Unlined 履き心地レビュー!!

ワクワの履き心地は、オールデンのモディファイドラストに似る……といううわさもありますが、真相は果たして!?

てなわけで、展示会の立ち仕事で履いてきましたよ、3日間!以下感想です。

ワクワの履き心地、ミリタリーラストだわ!!

ワクワは踏まずのサポートがあるんですよね。これがまた気持ちいい!履いたそばから「おっほ」と声が出ます。

ただ、オールデンのモディファイドラストと共通のフィーリングはあるものの、あちらが踏まず全体を持ち上げるのに対し、ワクワはもっとピンポイントな感じ……この感じ……オールデンのミリタリーラストだわ!!ミニ・モディファイドラストとも言われるアレ。

うん、そりゃワクワもマンソンラスト=ミリタリーラストに着想を得ているので当然なんですけど、履き心地からたどり着いた革靴バカとして褒めてほしい……!!

見た目は伸びやかで、むしろアバディーンラストの954とか、1655に似る気がするんですけどね。意外とスマートに見えます。

正しく立て、道は開かれん

で、そんはワクワを展示会に履いてったのですが、土踏まずが軽度に靴擦れしました。絆創膏がいらないくらいのやつ。

もでぃふぁいど はもともと足が内側に倒れ気味=踏まず潰れ気味なんですが、その感じで履いているとやられるかもしれないです。そんなこと言われても、という感じだと思いますが……

それがわかって2日目、3日目は足を内側に倒さず、姿勢良く立っていることを意識したところ、無事靴擦れは卒業しました!!

そもそも踏まずを持ち上げてくるので、「あぁ、こうやって立てばいいんでしょ?」感あるので、素直に従えばイイ感じです。

馴染んだだけかもしれません。

どの靴でもそうですが、初日からめっちゃ歩きに行くのは避けるのが無難ですね。

それでいてベアフット系なのが新鮮!

いっぽうでソールは波型に切れ目が入っていることもあり、返りの良さは抜群。同じバルカナイズ製法のコンバースよりだいぶ返ります。

返りやすい分反発力はないので、蹴り出しは自力でがんばる感じ。

スニーカーでいえば、NikeのFreeに近い感じです。つまりベアフット系ということで良いのでしょう。

ヒールのクッションも、ハイテクスニーカーに比べたら控えめなものの、革靴とは段違い。パラブーツよりもクッション効いています。

総じて、ピンポイントなアーチサポート、ベアフット系の履き心地、必要十分なクッション性と、バランスが独特な1足と言えるでしょう。

逆に、コレにハマっちゃうと、コレしか履けないというのはよくわかる気がします……!!色ち買いしたくなる……!!!

足入れは難しい!!!

唯一欠点があるとすれば、足入れが非常にしづらいことですかね!!!

ハントより厳しい。過去イチ足入れしづらいかもしれん!!

ベルトはエラスティック仕様ですが、靴べらがないとゼッタイ無理な雰囲気です。なんなら靴べらがあってなお、足入れは難しい……!!

じゃあベルト外せば?って、ベルト外してもなんなら足入れしづらい。笑

裏を返せば、足入れさえしてしまえば甲までバッチリなホールド感なので、この履き心地を得るためには必要なことなのかもしれません。

なんならローファーみたいに靴べらなくても足突っ込める……という感じにはならなさそう。

それを望むならやっぱりスリッポンタイプなんですかね……!!


待ってすごい……すごい安くなってる……!!

WACOUWA MONK-Lo Unlinedのサイズ感

もでぃふぁいど はUS8.5=26.5cmをチョイス。ジャストサイズです!!

このサイズはオールデンのモディファイドラストと同じサイズです。

ただし、ワクワはモディファイドラストより甲が低め!!!

モディファイドラスト8.5で羽根はほぼ閉じきる、もでぃふぁいど ですが、こちらのワクワはストラップの穴を1番外側にしないとキツいです。

甲が高い自覚がある方は、ハーフサイズあげても良いかも??試着推奨です。アナトミカフィッティング、正しく味わいたいですもんね。

もでぃふぁいど はこんなこともあろうかと、自分用にブランノックデバイスを買ってあるのでこういうときは安心です。出た数字の通りに買えば良い!!安心!!

というわけで、WACOUWA MONK-Lo Unlined のレビューでした!!

履き心地が独特なので、しばらく楽しめそうですし、夏に良い色味なので履きこんでいきたいですね〜!!!

今日のモディファイ!!

まだ?お安いのが??ある??セールの時期ですよ、みなさん!!!オススメ!!色ち買いしたい……



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