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もでぃふぁいど のいまさら銘品考察〜vol.2「Paraboot Photon」

パラブーツの「じゃない方」にも挙がらない靴?いやいやとんでもない。

もでぃふぁいど のいまさら銘品考察

さて始まりました、もでぃふぁいど のいまさら銘品考察!

企画の趣旨は下記をご覧いただくとして。

今回の靴は、ParabootのPHOTONです。

そういや首藤革靴出張所の首藤さんが、めっちゃ履いてたな、この靴……と軽い気持ちで試着したら木型の良さにやられたやつ。

1年履いた時点でのレビューはこちら。

入手したのが2021年12月ですから、4年くらい履いた感想としてお届けします。では、まいりましょう!

「じゃない方」にも挙がらない靴:選択の画一化に想う

パラブーツの靴といえば?

みなさん何を思い浮かべるでしょうか。

シャンボード?

いやいやミカエル?


通好みにウィリアム?

いやいや、フォック系でしょ!!

というわけで、パラブーツといえばのシャンボードやミカエル。

「じゃない方」でウィリアム、アヴィニョン、ランス。+でフォック。

だいたいこんなあたりではないかと。

いろいろ出てくると思いますが、まぁPHOTONなんてこの時点で挙がってくるような靴ではありません。正直。

ここで考えたいのが、われわれの消費選択の画一化についてです。

いろいろな靴屋さんから聞きますが、各ブランドにおける売れ筋はその代表モデルに集中しているようです。たとえば、エドワードグリーンならドーヴァーやチェルシー。ジョンロブならシティやフィリップ。パラブーツなら、シャンボード。

というのも、こんなブログを始めとして、SNS、雑誌などのメディアがこぞって取り上げるのも、こうした有名モデルが主。

必然、目にする機会も増え、繰り返し刷り込まれたマーケティングコピーによって憧れのモデルとなり、結果売れていく。売れた靴がSNSなどで拡散され、さらに露出機会が増えていく……

パラブーツのシャンボードはセレクトショップなどでの露出も多いですし、事実、セレクトショップオリジナルの靴でフォロワーも出ていますね。

でも極論、地球上の全員が新品の黒いシャンボード履いていたとしたら、自分が同じシャンボードそのまま履いたとしてオシャレとは言われないでしょう。

全員シャンボードの中で、敢えてアヴィニョンや、ウィリアムといった「じゃない方」を選ぶから「オッ」となるわけです。

じっさい「めずらしいパラブーツですね……」と言われる

長々と書いてきましたが、何が言いたいかって、マイナーなモデルへの愛情、いわば偏愛こそ、尊いのでは?もっと自由に、みんなと違う靴を選んだって良いじゃないか、その選択自体が人生なのだから、ということです。

ある1足の靴を手に取り、購入して、履いていく。人生のいろんなイベントを共にするでしょう。傷もつけば、汚れることもあるかもしれません。

そうした、いわば自分の人生という旅を記録していくノートにあたる革靴。それがみんなと同じノートじゃなくたってええじゃないか。

オッサンらしく、クドくなってきたのでこの章はこの辺にしておきますが、そんなことを思いつつ、パラブーツの「じゃない方」にも挙がらないやつ、フォトンを履いています。

まぁ、ワーク◯ンとかに売ってそうですし、量販店のザ・ウォーキングシューズに見えなくもないのは、うっすら承知していますが、、、

80代になってもきっと似合うことでしょう、ということで。

利便性を突き詰めるということ

1足は、こういう合理的な靴を持っておくのも良いと思うのです。

フォトンはサイドエラスティックシューズです。なんなら靴べら要らずで履けます。

それでいて、ローファーやストラップシューズのストラップ外しのようなカカトの抜ける感覚がありません。フィッティングが完成しているのです。

パラブーツ完全Bookによれば、フォトンは実質専用木型であるラスト101を採用しているとのこと。こちら、試着したらスポッ、からのバチッ!!とフィッティングが決まる感じで思わずそのまま購入した、という経緯があります。

パラブーツは登山靴をルーツに持ち、分厚い靴下を前提とした木型が多い印象ですが、フォトンはカカトも小さく、良い意味でパラブーツのイメージを裏切ります。

コイツ、やりますよ。

なんなら他のモデルもこの木型に乗せて欲しいくらい。

そして、リスワクシーレザーはタフです。ドレスシューズ的な革質ではありませんが、キズやスレにも比較的強く、大雨に打たれてもへこたれません。

それでいて、ツヤもだんだん増して、シワも良い感じに大味のが入るという、靴好き大満足の経年変化。抜かりありません。

さらにさらに、パラブーツ必殺のラバーソール、このモデルにはパラテックスソールが搭載されていますが、これも天候を選びません。高耐久で、クッション性もあり、修理も可能。

まとめると、

  • スリッポンで
  • ケアがラクで天候を問わず履けるアッパーの
  • ラバーソールの靴

というのは、たとえ衝動買いであっても手放す気が一切起きないくらい便利、ということです。

実利だけをとった1足、オススメです。

ミニマルデザインの汎用性

見ての通り、フォトンはプレーントゥです。サイドエラスティックであり、プレーントゥ。継ぎ目はあるのでホールカットではありません。

たとえばフルブローグだとすると起毛素材の装いのほうが相性がいいかなぁとか、内羽根オックスフォードならタイドアップのがいいかなぁ、とか、まぁ色々考えるじゃないですか。

べつに何でも良いんだけれども、その組み合わせだと「わかってる感」出るやつ。

プレーントゥで、しかもサイドエラスティックシューズとなると、そのあたりの文脈がほとんどありません。

ゆえに、そこそこボリュームがある靴ですが、合わせるファッションを選びません。

というか、ファッションなんてもうどうでもいい!!生きるためにヘルニアでもスーパーに買い出しに行くんじゃ!!みたいな決死のおでかけでも履きます。履いてました。

むずかしいことかんがえずに履ける靴、1足はあるとありがたいです。

ドレスか否か?ふつうに見たらドレスシューズ。

ドレスシューズか?と問われたら、靴マニアは首を縦に振らないことでしょう。結婚式に履いて行って良い?って聞かれたら「最適な靴は他にいくらでもある」みたいな。

だってポッテリしてるし、ノルウィージャンウェルトはゴツいし。

そんなわけで、カジュアルな靴として認識してたんですが、ある日、ちょっとした飲み会に履いて行った日のこと。

ある女性が「ほら!もでぃふぁいど を見て!ちゃんと革靴じゃん!!」と他の男性を嗜めるわけです。

靴バカとしては「最悪いろんなものにまみれても、水道でバーっと洗えますし。。。」と軽い気持ちで履いていたのですが、ふつうに見れば立派な黒い革靴、気合を入れた履き物として認知されたらしいのです。

細部はいろいろカジュアルですが……

この1件を以て断言することはできないのですが、まぁ、カジュアル化の大きな流れにあって、革靴というだけでじゅうぶん「ちゃんと見え」するようです。

さきほどのリストに1行足して、

  • スリッポンで
  • タフなアッパーで
  • ラバーソールの
  • 黒い靴

としておくと、ハズレのない1足になること間違いなし!!

フォトンじゃん!!!

革靴とライフステージと

ライフステージが変わることによって、履けない靴が出てくる、ということを、もでぃふぁいど は図らずも経験しました。

たとえば、子どもの保育園の送迎で、靴の脱ぎ履きがマスト、なんてことになると、レースアップのブーツなんか、まず履いていられません。かなり気合が必要です。

たとえば子どもと公園に行くにしても、砂場で遊んだり、水道の蛇口ブワァ—-!!したりする可能性を思うと、あんまりデリケートな靴を履いていくのは気が引けます。

たとえば、突然腰をいわせてしまうと、靴下すら履くのが困難になります。玄関で屈んでベルルッティ結びしている場合ではありません。頼みの綱のサイドゴアブーツも、エラスティックが強すぎるので脱げなくなるのは必至。未だ怖くて履けません。

仕事でも、スーツを着たり着なかったり、履き替え必須だったりそうでなかったり、はたまた出社だったり在宅勤務だったり。必要な革靴が大きく変わることもあり得ます。

しかし、そのどの場面においても……いやスーツ着るときは基本的に除いて……このフォトンは活躍してきました。

つまり、ファッション枠でなくて、もはや生活の、人生のレギュラー枠

華やかでない、地続きの日常を足元から支える靴。

フォトンなしでの人生、意外と物足りないのかもしれません。


まとめ:「気づいたら一番履いていた靴」という銘品

PHOTONは「憧れて買う靴」ではありません。知名度も低いし、見た目にキャッチーな靴でもない。

それでも気づけば、履いた回数が重なって、人生をともにしている靴。なんというか、結婚生活に似ています。

華々しい豪華な食事ばかりじゃ胃もたれします。たまにはホッとするいつもの味噌汁を飲みたい。

革靴における味噌汁枠、あると思います。


今日のモディファイ!

フォトン、パラブーツの中でもちょっとお安いのもありがたいですよね?やはり毎日のご飯枠なのか???

皆さんの味噌汁枠もよろしければ教えてください!

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