「いやいやJ.M.WESTONでハント買うならビスポークするわ!」は正しいのか??

いやそうとも限らない

J.M.WESTON 677ハント VS ビスポーク

J.M.WESTONのフラッグシップであるハントって既製靴の中では最も手が届きにくい価格じゃないですか。本国価格、2,250ユーロ。今のレートで30万円とか。ひえ。

国内定価は385,000円也。この価格帯ならだいぶ色々なビスポークをお願いできるでしょう。

例えば手元にそのお金があったとして、足にピッタリなビスポークを作るか、ハントを買うかって言われたら、ビスポークしたほうが良くない???

もでぃふぁいど もそんな思いを抱えつついたのですが、ここに偶然か必然かハントとビスポークの靴が揃ってしまったので、ここに考えたことを置いておきます。

ハント、あると思います!

結論から申し上げて、ハント、アリです。

アリまくりの有りです。

フィット感は同等……という捉え方も

ウエストンの多くの靴、例えばゴルフ、ハーフハント、ローファーあたりの木型はボールジョイントと甲で足を固定します。なのでキツめを選んで馴染ませるというフィッティングになります。逆に言えばキツめを選んでも足によってはカカトは抜けやすいです。

一方でハントのフィッティングはJ.M.WESTONのラインナップの中にあって異色です。履き口と小さいカカトとで完全に固定してしまうという、東欧靴に近いフィッティングなのです。(が、東欧靴のような土踏まずの突き上げはあまりありません。)

だいいち、ハントはまず履けません。笑

冗談ではなく試着して「お?」となった方は多いと思います。紐を緩めて羽根を全開にしても結構無理やり足をねじ込む感じになるのではないでしょうか。

履き口の狭さでは既成靴No.1ではないかなぁと思っています。

そんなわけでハントはウィズのバリエーションによって、履き口とカカトで完全にキメてしまうので、靴の中での足の固定具合はビスポークと同等と感じます。

ハントVSビスポーク(フィッティング編)は、どちらもどうしたって動きようがないくらいしっかりフィットするという点で同等です。

違いがあるとすれば、足の前半分でしょうか。ハントは指周りの余裕が比較的ありますので、ビスポークと比べれば、よりリラックスした履き心地です。製法の違いもあるのかダブルソールでもウエストンの他の靴よりかなり柔らかいのも衝撃的。

履き口や甲周りのガッチリさを考慮すると、オールデンほどリラックスできる履き心地とは決して言えないですが、ハント、良い靴です。

ノルウィージャン製法&スキンステッチ!

次はディテールです。

ハントはアッパーのスキンステッチやノルウィージャン(ノルベジェーゼ)製法によるアッパーとウェルトの縫合部分が職人さんの手縫いで作られています。

ビスポークではどちらもお願いすることはできますが、アップチャージの対象となることもしばしば……というかノルベジェーゼについてはほぼアップチャージマストではないでしょうか。

またノルベジェーゼにも色んな編み方がありますが、ハントのような極太オニギリステッチが出ている靴はあまり見ません。

この極太オニギリステッチにのみ注目すれば、J.M.WESTONの職人さんはひたすらこの仕様を作っているはずなので、スポット的にオーダーを受けるビスポーク職人さんよりも慣れているはず。

そういう意味でもハントはやはり唯一無二の靴であると言えます。

ハントVSビスポーク〜ディテール編では、「ハントが欲しけりゃハント買うしかない」という結論で締めたいと思います!(全部の見出し結論それですが)

唯一無二のフォルム!

次は靴のフォルムです。

ハントは先に述べたように、指周りは結構余裕があるフィッティングです。ここだけ見ればオールデンのモディファイドラスト並みに指がフリーです。

というのはフォルムにも出てくるわけであって、このポッテリ感。

ビスポークといえば、いかに靴を足にフィットさせるか?という観点でしのぎを削るのが基本かと思いますので「あ、前半分のフィッティングは捨てましょう。前はポッテリで良いです」というオーダーはなかなかする勇気が出ないでしょう。

足なりに近づける、というのはオーダーとしてわかりやすいですが、「ポッテリさせる」っちゅーのはイメージが共有しづらく、お願いする側もされる側もツラいと思います。

「どのくらいポッテリです?」「ハントくらい!」というのであれば、ハント買った方が良いでしょう。フィッティングも超良いですので、試せるのであれば試してみる価値はあるかと!

結論:適オーダー適所!

というわけで、結論としては「ハントが欲しければハント買うしかない」という至極普通のものになりました!!!

いくらビスポークと同等(あるいは同等以上)の価格であっても、ハントと似た靴をビスポークで作るのはかなり難しいかと思います。

それぞれのオーダーに適した職人さんがいるので、より理想に適うところにオーダーすべし。

フィッティングに関しても、木型の工夫でビスポークに引けを取らないフィット感が得られますし、ダブルソールでも柔らかい。ここは履いてみるとギャップに驚かされる1足です。

ハント、あると思います。

紐どーなってん

今日のモディファイ!

アウトレットにはもう入荷しないのかしら……訪れたタイミングで入荷してたら色ち買い必須ですが、もでぃふぁいど ばかり買ったら不公平なので血の涙を流しつつ耐え……いやその前に嫁が血の雨を降ら……

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