結果的に独占取材!?
※Top画像はhttps://www.mistore.jp/shopping/feature/men_f3/kutsuhaku_m より引用
ISETANレザー博2023!!
毎年恒例の伊勢丹さんの靴博!!今年はメンズ館20周年(おめでとうございます!)を記念して、レザー博へとスケールアップ!!!
日時:2023年9月20日(水)~10月3日(火) 場所: 伊勢丹新宿店 メンズ館1階 プロモーション 伊勢丹新宿店 メンズ館1階 レザーグッズ 伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階 紳士靴 伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階 バッグ
早い話が、伊勢丹新宿店メンズ館のB1Fと1Fに今日9/20(水)〜10/3(火)までの間にGo!!!!
今日(9/20)はもうしょうがないですが、今週土曜日23日に行く方は入場順番の抽選があるので10時10分までにかけつけましょう。詳細は以下ご参照ください。
https://www.mistore.jp/shopping/feature/men_f/r_imn_108057206056.html#5
靴博は不滅……!!
このブログをよくご覧いただいている方は、すべからくレザー好きであるからして既に魅力的であろうレザー博の響き……。
しかし、熱狂的な靴バカマニアは思うかもしれません。
靴博よりなんか薄まった……??
……という予感を全力でぶち壊すのがこの記事です。
靴博は不滅!!
だってイセタンさんのレザー博のページ、URL靴博ってなってますし(https://www.mistore.jp/shopping/feature/men_f3/kutsuhaku_m)
事前お披露目会、欠席……!!
というわけでのうのうと暮らしていたところ、今回もご招待いただいた事前お披露目会!!
……を欠席!!
どうしても都合が合わず、、、、
せめて、せめて何か別注オーダー時のエピソードとか、裏話とか……と無理を言ったところ、いつもお披露目会でお世話になっているアシスタントバイヤーの岩田さんから原稿用紙9枚分の書き下ろし解説が届きました!
嘘やんこれもう単体で記事になっちゃう……というクオリティ、もでぃふぁいど 1人で死蔵していても仕方ないので、皆さんの物欲に火をつけるべくここで燃料とさせていただきます!
これもう書き下ろしなんだから事実上の独占取材レザー博ガイドですよね??
MASSARO!のまさかの既製靴!!
MASSAROは1894年創業のフランスのビスポークメーカー。上のキャプションにもある通りシャネルの上位顧客のためのオートクチュール=ビスポークを請け負うブランドです。
もでぃふぁいど がつべこべ言う前に、岩田さんのコメントを引用しましょう。(太字、下線の編集は、もでぃふぁいど によるものです)
今シーズンの目玉商品で、カーフのシューズとしてはおそらく世界最高金額の既製品ではないかと考えています。
この商品を語るために、わざわざwordで内容をお送りした※節さえあります。
(※も注:写真付きのWordファイルでお忙しい中送ってくださいました)
フランスのビスポークシューメーカー、シャネル傘下のMASSAROに作成を依頼したローファーです。
普段はシャネルの上位顧客のためにオートクチュールのシューズを作成しており、レディースのパンプスなど、華奢でエレガントなシューズが得意な工房です。ちなみに、アトリエの顧客の中に日本人はいないのではないかと工房の方は仰っていました。
今回のシューズは360度どこから見ても出し縫いが見えないセメント靴のような見た目になっていますが、実は全周べヴェルトウェスト(出し縫いをした後コバが畳まれている)のハンドソーン製法で作られています。ラストも非常に秀逸で、ローファーとは思えないホールド感(アナトミカルな再現性)と外見の美しさが高次元で両立されています。
上記のように語り尽くせないほどのディテールがこだわり抜かれていますが、そうであっても各要素がわざとらしく見えない、誤解を恐れずに言えば「一見すると大した靴には見えない」ところがフランスらしさであるように思います。
以前エドワードグリーン製のマサロが国内で販売されたことがありましたが、アトリエ製としては初、またオフィシャルとしても初のシューズとなります。
デザインは、アトリエにて見つけた注文靴がイメージソースとなっており、「フォーマルシーンで使えるが、その一方普段でも履けるようなデザインを」というオーダーに応える形で作成されたオペラパンプス風コンビローファーです。
作成にあたっては、既製品を作成したことがない職人さんとのやり取りであったため、サイズの書き方がわからないという独特の悩みが出たり、ベース木型がないためにこちらがユアフィット365にて計測したデータを渡して、ビスポークでいう仮縫いフィッティングのようなセッションもリモートで行ったりと色々面白い経験がありました。
驚くような金額ですが、見るだけでも(強調表現なしに、日本に存在するだけでも)非常にレアリティが高く、クオリティやその背景をご理解いただいた上、ぜひ手にしていただきたいシューズです。
これだけ紙幅を割いても上記の話はこのシューズを取り巻くごく一部で、まだまだ語り尽くせません。
もういろいろ触れたいですが、まずこの、
岩田さん、熱量!!
各部詳細からビスポーク工房ならではの悩みなど、めちゃくちゃ面白いですね??もうレザー博関連の全ての紙面に載せておくべきでは???
世界最高金額のカーフの既製靴、驚くような金額、と触れられている通り、こちらのローファー、お値段2200000円です。
読みやすいようにカンマ振りましょうか。
2,200,000円。
カンマ2つ入っちゃったーーー
80%オフして、ようやく1ハントダービーです!実感湧かないですね?
いいじゃない、車が買える値段だって。いいじゃない、靴棚を眺めてみたらトータルでこの靴超える読者の方もたくさんいるでしょう。
一生に履ける靴の数は有限です。添い遂げる価値のある1足……ここにありますよ?
マサロを所要する人生と、マサロを所要しない人生……
選ぶのは貴方次第……!!
それにしてもさらりと全周ベヴェルドウエストとかいう超絶仕様(しかもちゃんと革で巻くやつ)だったり、ガチのオートクチュールメーカーなのでハウスラストがなかったり、サイズの書きかたってどうするの?という疑問が出たり……
なんだかもういろいろと異次元すぎるぞ!!!なんだ全周ベヴェルドって……初めて聞きました……。
先日LIGHTBULBの野口さんからマサロ訪問の話を聞きましたが、「足に問題を抱えている顧客用の靴も、そうでない靴も、どちらも見た目が変わらず美しかった」ということをおっしゃっていました。
ということはこれ、履き心地すごいですよね?もう確定ですよね??岩田さんもそう書いています。
それでいて、フォーマル使いも普段使いも、という欲張りな目的を叶える、オペラパンプス風ローファー!!
その手があったかぁ、という感じです。目から鱗。しかも脱ぎ履きの多い日本で大ウケのローファー。
それでいて岩田さんも書かれておられる通り、意匠はイヤミがなく、あくまでシックな見た目。
これで目立つ意匠があると飽きが来ますし、あまりにアイコニックなのも悪目立ちするので、このシックさが永く愛用するには良いのです。この価格なら永く履けるのが大事です。笑
つまりマジでこれ1足で過ごせってこと!?!?
ということはアガリの靴ってコレ!?!?
こりゃ見るだけでも行ってみたいもんです。道すがら宝くじ当たらないかしら。
F.LLI GIACOMETTI フリーザーブーツ!!
最近個人的にもアツいF.lli Giacometti(フラテッリジャコメッティ)。今回のスペシャル別注品は象革フリーザーブーツです!!
まずは岩田さんのコメントから!!
こちらも仕込みの段階で何かスペシャルなものを!とアイデアを考え、エキゾチックレザーが有名である同ブランドゆえに、ワニやトカゲ革を使用したモデルを作成しても面白くない、、と色々考えあぐねた結果、最後の最後にレディースのサンプルとして置かれていたフリーザーブーツに目をつけ、ブランドの方とも意気投合して無事に決まったモデルです。
なんといってもその見た目のインパクト。ヌバックエレファントを使用しており、ライニングにはファーがあしらわれています。ヴィンテージショップに置いてありそうな雰囲気と、その佇まい、他のどのシューズにもない唯一無二の存在感です。
シューズとしての使い勝手は他の商品と比べると少し曲者かもしれませんが、ぜひこれを履きこなしていただきたいです。
岩田さんとしても「すごく愛着があるモデル」とのこと。
これ、今回のレザー博でも1-2位を争う実用的な靴だと思っています。
だって、そもそも傷もつきずらく雨風にも強い象革を、ヌバックにしているわけでしょ?しかもファーライニングつきで防寒もバッチリ!!!
え?ファーライニングがついてたら春秋は履けない?でも春秋に履くブーツ、もう他にたくさんありますよね???(身に覚えしかない)
そしてブーツ故に引きで撮るざるを得ず、ぱっと見でわかりにくいですが、コイツはジャコメッティと言えばの全周ノルベジェーゼです。
別の靴ですが、ここのノルベは本当に綺麗ですよね。
岩田さんは「少し曲者」とおっしゃっていますが、これはご本人がとてもオシャレな方であるからですね!!
皆さん、地球温暖化ってご存知ですか?
夏が暑くなるのは知っていましたが、もでぃふぁいど が子どもの頃の予想とは裏腹に、冬はもっと過酷に寒くなっていくらしいですよ。
つまり、そのうち、このジャコメッティのフリーザーブーツを履いている人間だけが外出できるような冬が来るかも。もでぃふぁいど はそう考えて去年ダウン買いましたが、これも一緒。
もう防災。必需品。寒ければこれを履くしかない。冬でも暖か幸せ。冷えは万病の元なので。
ノルベでエキゾチックレザーでブーツならこの価格も納得!一家に1足、フリーザーブーツはいかがですか??
2023年は命を守るための靴を買おう!!
JOHN LOBB PHILIPⅡ LOAFER!
ジョンロブのフィリップといえば、言わずと知れたパンチドキャップ(クォーターブローグ)レースアップシューズの名作にして同ブランドの顔とも言えるモデルです。
実はフィリップはダブルモンクやローファー(というよりセンターエラスティック?)も展開されていたのですが、最近めっきり見なくなりましたね……というのがここでローファータイプが復刻します!!!
「*9月20日(水)より展示予約開始 で10月上旬販売予定」ということで、その場でお持ち帰りはできないのでご注意を。
岩田さんからのコメント、いきましょう!!
昨年ご用意したDELANOが非常に好評でしたので、今回は何のモデルをチョイスするかと非常に悩みどころでした。ですが、「定番品のアップデート」をテーマにいろいろ考えた末、このPHILIP2 LOAFERにたどり着きました。
そもそもPHILIP2自体、靴好きの方や我々販売員からすると、CITY2を凌ぐ定番としてジョンロブのシグネチャーモデルのように捉えています。プレステージラインの7000番ラストの代表格としては非常に高い人気を誇るPHILIPⅡをベースにしたこちらは復刻商品になるのですが、脱ぎ履きが楽なローファーが支持されている昨今、このタイミングで再度ピックアップするのは面白いのではないかと思い、オーダーした次第です。
PHILIPⅡにはダブルバックルやダービーなどこれ以外にも様々な兄弟モデルがいるのですが、どれも今ではバイリクエストのリストに名を残すのみとなってしまいました。その中でもこちらはローファーと言いつつもその独特の羽根の重なりがエレガントで、作りとしてもホールカットに近い革の取り方をしているので、純粋にシューズとしてのクオリティも非常に高いです。
この正統派シューズをベースにしながらも、中々見ないデザインディテールが搭載されている点がこのシューズの魅力です。
まず、昨年のDELANOはこちらですね。
このリラックス感を受け継ぐ更なる名品を……ということで今回チョイスされたのがPhilip2のローファータイプ!!
これ、パンツの裾がかかっちゃえば完全にノーマルのPhilip2と見分けがつきません。フォーマル使い◎。
それでいて、ジャスト丈のパンツに合わせれば、「や?ローファーですよ?」というカジュアル使いも◎。
つまり2足分活躍するということですよ奥さん。つまり実質半額!ジョンロブのフィリップ2が!実質!!半額!!!
岩田さんも書かれている通り、こちらのフィリップ2ローファータイプは、THEローファーというよりどちらかというと、レイジーマン寄りのデザインですね。唯一無二。
そして革もホールカットに近いとりかた?
見れば見るほど……納得のクオリティです。プレステージラインなので、シームレスヒールやソールの半カラス仕様も嬉しいところ。あれ、憧れますよね……!!(今までプレステージラインに縁がなかった人
Stefano Bemer ロングウィング!
革の魔術師といえば……??のステファノベーメルも参戦!今回は左のロングウィングについて、岩田さんにコメントいただきました!
伊勢丹新宿店に置いてあったオーダー会用のサンプルから着想を得たモデルです。
ロングウィングと言えば、ALDENのようなアメリカ靴のデザインですが、ベースとなったサンプルシューズの羽根の乗り方が非常に美しく、スタッフの間で話題になっていました。
新作を考えるアイデア会議の際、皆が口を揃えて「あのモデルがかっこいいから既製品で作ろう」と言い、すんなり話がまとまったのを覚えています。
「せっかく作るなら、10分仕立て&つま先踵ノルベジェーゼにしてプライス度外視のかっこいいものを作ろう!」と話した結果、意外と最終的な価格が高くならず、むしろこの価格なら安いのでは?と今になって話しています。
使用しているのは昨年の靴博アイテムでも採用していたホーウィン社のアーリントンカーフ。この革のおかげで渋く雰囲気のあるシューズに仕上がったように感じています。
ダメだ、どのエピソードも興味深すぎて太字と下線だらけになってしまう……。笑
まず、もともと伊勢丹さんに置いてあるオーダー会用サンプルから着想されたということで、もうこれは勝手に伊勢丹さんのシグネチャーモデル認定です。
だって、スタッフさんの間で話題になっていたという逸話つきです。羽根の乗りかたが。
たしかにロングウィングはどちらかといえば既製靴文化であるアメリカらしいデザインなので、直線的な意匠が目立ちます。
その点、このロングウィングの羽根、木型に沿ってVフロントのような曲線を描いています。この曲線美、超イタリア的……!!
羽根付け根のブローグがなだらかにシュータンのブローグへと破綻なく繋がる様は感涙もの!
……と靴バカは思うのですが、これが普通にスタッフ間で話題になっている売り場……伊勢丹は恐ろしいところです……。
しかも企画はさらに10分仕立てにノルベにと過激な方向に突き進みます。笑
10分仕立て、つまり底付けまで完全手縫い……つまりビスポークと縫いかたは完全に同じ……!
よく言われる9分仕立てはアウトソールのみミシン縫いです。9分仕立てと10分仕立て、字面は1分の違いですが、ビスポーク店では価格が2倍近く違うようなケースもあります。底付けはそこまで大変な作業ということですね!
で、このステファノベーメルのロングウィングは10分仕立て。しかもつま先とカカトはノルベジェーゼ……!!
写真からは分かりづらいですが、ソールと(たぶん)同色のステッチが走っていますね。
この辺、これ見よがしじゃないのはさすがのセンス……!!
革もタフなシボ革(アーリントン)なので急な悪天候もバッチリ、超絶技巧派ながら実用性も使い勝手も◎。
そもそもプライス度外視して超絶技法でオーダーされた靴ですが、結局この価格なら安いのでは?と話題になるオチつき!!
10分仕立てにノルベジェーゼということで、同じ靴作ろうとしたらまずビスポークじゃないと無理な気がします。ステファノベーメルのビスポーククオリティの1足。たしかに40万ならお買い得かも……!!
EDWARD GREEN CHELSEA/DOVER TD(TOP DRAWER)!!
事前お披露目会に参加された方たちの間でも話題になっていたこちら、エドワードグリーンのトップドロワー!!滅多にお目にかかれないエドワードグリーンの最上位ラインです。
トップドロワーでは、ビスポーク的意匠が盛り込み可能な上、作りかたも手吊りなどビスポークさながらの製法が採用されています。またブラックカーフは通常ラインよりアップグレードされるというウワサ!(ワインハイマーの最上級カーフとも、カールフロイデンベルグのデッドストックとも)
まずは岩田さんのコメントから見ていきましょう!
エドワードグリーンのトップドロワーは以前FULHAMというモデルを扱っていたのですが、ありがたいことに在庫がなくなったため、伊勢丹新宿店としてトップドロワーをご用意していないのは、、ということで今回はトップドロワーにてご用意しました。
作成に時間がかかるモデルのため、他のどのアイテムより先に作成を依頼したのがこのモデルです。
モデルは、チェルシーとドーバーのアイコン2モデルです。
DOVERは、トップドロワーではハーフミッドソール(スペードソール)が使えないのでシングルソールになっていると言うのも面白いポイントです。アッパーレザーのテクスチャや吊り込みの強さから出る表情を考えると、印象がトゥーマッチにならないシングルレザーのほうが良い気がしています。
CHELSEAについては、トップドロワー定番のストレートチップであるGLADSTONEを差し置いて採用しただけあり、良い意味で202ラストってこんな感じだったか?と思わされる、フォルムの美しさが魅力です。
もうこのコメントが全てですよ……!!が、言いたいことは言います、それが蛇足であっても……!!
まず、以前置いてあったのがFULHAM(ざっくり言えばドーヴァーのダブルモンク版)というチョイス、そしてそれを購入される方……真のエドワードグリーンファンですよね……!!
まぁフルハムは置いといて、今回のドーヴァーとチェルシーです。
ドーヴァーのトップドロワー……。まずこれ自体滅多にお目にかかれないものです。今回もオーダーでの受付ですし、既製は展開していないはずなので目にするだけでも超貴重な機会……!!
トップドロワーではハーフミッドソールが使えない、というのも興味深いところです。もうトップドロワーまでやるなら、ドレスに振れ!!ということですかね。笑
たしかにカントリーライクな靴にビスポーク的ドレッシーさはあまり求められないので、ドレスに究極に振ったドーヴァーならシングルソールが良さげです。
ドーヴァーって通常ラインで探すと、スキンステッチの表情が割と豊か……言ってしまえば、結構個体差があって、ウチのドーヴァー、ぜんぜんモコモコしてない……とかありがちなんですが、トップドロワーなら1発で解決です。ドーヴァーは集めきったと言う方、アガリのドーヴァーはこれ!!ここぞと言うときに履くドーヴァーはここにありますよ!!!
続いてキャップトゥのチェルシー。
岩田さんもおっしゃっているように、トップドロワーにおけるキャップトゥの定番はグラッドストーンです。ヴァンプの切り返しがロングウィングのようにカカトまで伸びるデザインが特徴。
アレはアレで「と、トップドロワーですか……?」というわかりやすさがあるのですが、今回は敢えてのチェルシー。まさに通常ラインの顔であるチェルシーです。
つまり……意匠が同じなぶん、細かな違いがわかりやすいということ……!!
事前お披露目会に参加された方も「これが202ラストか……?」と口にされていましたが、もはや別物に見えるレベルのシルエットの美しさであるとか……見たかった……!!いや、見に行こう。
オーダーなので売り切れません。行けば会えるさ。
チェルシーは写真には写ってないですが、シームレスヒール仕様だったり、トップドロワー限定仕様……というかトップドロワーならコレ!というソールのベヴェルドウエスト&半カラス仕様になっているので、ぜひ裏返してみてください。
個人的に好きなポイントは、ヒールの積み上げの前側がグッと傾斜しているところ!シャキーン!!してます。ここ、前に傾斜してないと不恰好に見えるのですが、このトップドロワーはやれるだけやっちまった感じが最高にステキです。
J.M.WESTON376!!
ひとまず最後はこちら!!!
J.M.WESTONの376ウイングチップ!!!
(ウエストンはブランドの成り立ちからしてアメリカリスペクトなのでフルブローグよりウィングチップのがしっくりくる気がしますね!)
先に岩田さんからのコメントから参りましょう!
376は以前廃盤になり、今回伊勢丹新宿店先行で展開をするモデルです。
ウエストンと言えば、641ゴルフや180シグニチャーローファー、705チェルシーブーツのようなカジュアルモデルがアイコニックですが、この376や定番ストレートチップ300のようなドレスシューズもその質実剛健な見た目やラストがファンからの支持を受けています。
実は前バイヤーの宮下がずっと欲しかったモデルとのことで、本人も実現を喜んでいました。
宮下のサイズは既製品で展開がないようですが、、
宮下さん、、、泣
たしか昨年宮下さんは376復刻を企画するも「お前が欲しいだけだろ!」となって実現しなかったというようなお話を聞いていただけに、このオチは残酷すぎる……。
まぁきっと、本国オーダーもできるでしょう!
気を取り直して376ですが、300キャップトゥと同じ11ラストを使ったウィングチップです。だいぶ前に廃番になっており、いちどイセタンさんでも復刻オーダーを2018年にやっていたのは記憶に新し……くはないですね、懐かしい。
めちゃめちゃ身も蓋もない評判としては、ウエストンの300(キャップトゥ),310(セミブローグ),376(ウィングチップ)はチャーチのコンサル、ディプロマット、チェットウィンドのパクりをオマージュしている、というような話もありますが、個人的には履き心地はダンゼン、ウエストンの11ラストに軍配をあげたいところ。
……とはいえ今回チャーチは73ラストのオーダー会やってて、アレはアレでクラシックなトゥが最高だし、173ラストも修行は一切不要なのは捨てがたいところ……
ただ、もはやチャーチの値上げ幅がすごすぎてウエストンの方が安くなっちゃいましたし、履き心地も踏まず部分のサポートを感じられるとあれば、これを試さない手はないですよね??
実は376は茶色を持っていたのですが、中古で馴染んでいたので履き心地も柔らかく、最高だったなぁ……としみじみ。足元に残しておけば良かったと定期的に思う1足です。
革質もきめ細やかでさすがのウエストン。輝きを増していく黒も、エイジングが存分に楽しめるタンも捨てがたい……!!
見に行くだけ見に行っちゃおっかな〜〜見るだけならタダだからな〜〜。
あと310のダークブラウン復刻したら買います(突然の宣言)
貯金しとこ……
今日のモディファイ!
そんな俺たちの靴博を内包したISETANレザー博2023は本日9/20(水)から開催!!魅力的なイベントも目白押し!詳細は以下靴……レザー博のページもご覧ください!
https://www.mistore.jp/shopping/feature/men_f3/kutsuhaku_m
このブログ的に靴に絞りましたが、カバンも財布も革小物もヤバいのがたくさんあるので1FやB1F靴売り場じゃないところもご注意を!!!
Vol.2も追加しました!クロケットやチーニーも!
伊勢丹のレザー博、すごいですね。
渾身のレポート、しっかり拝見しました。ありがとうございます!
私が釣られてしまうのは、やはり …、というより馬鹿の一つ覚えが正しいですが、エドワードグリーンのトップドロワー(TD)ですね。TDは同じ木型で作られていても、造形美が増すのは確かだと思います。
82ラストと202ラストの内羽根で、レギュラーラインとTDラインのそれぞれ所有していますが、82ラストのTDに比べて、202ラストのTDは曲線美が際立っています。
どちらのTDもべヴェルドウェストの効果で、レギュラーに比べてウェストのシェイプが鋭いですが、履いた際、土踏まずを押し上げるような感じはなく、しっかりフィットしている感覚です。フィット感自体は、田舎出身の私の足が、しっかり土踏まずがあるタイプだからかもしれませんが。
また、ラストの特徴として横から見た場合、202は82ラストに比べて、つま先から甲への立ち上がりのカーブがやや急ですが(つま先から第二甲の手前にかけてはぼ並行に近いので)、202のTDの場合レギュラーよりそのカーブがとても美しいです。そのため、岩田さんのコメントにある「良い意味で202ラストってこんな感じだったか?と思わされる、フォルムの美しさが魅力です。」はとても納得です!
202と82のTDのヒールを比べると、単純に作られた年代の差(202は昨年受取、82は2003, 4年ぐらいに受取)だと思いますが、やはり、202のキューバンヒールの前側の傾斜はこれでもか、という感じです。82の方は初期に近いせいか、申し訳程度のキューバンヒールのため、前側の傾斜はほとんどありません。
それにしても、TDの価格、すごいですね。もう私には手が出せない領域に入ってしまいました …。ジョンロブのフィリップIIローファーが安く見えるのが恐ろしいです(笑)
長くなりました。また素敵な記事、お待ちしています!
hanaishiさま
コメントありがとうございます!
いえいえ、これは完全に岩田さんのおかげです。笑
さすが、TDも押さえてらっしゃる!!(しかも1足は昨年受け取り!!)
82との違いは202ラストの方がメリハリが効いているというか、グラマラスだからですかね?
履き心地や甲の立ち上がりの違い、ヒール形状の差異など、大変興味深かったです!!(202と82と、TDとレギュラーライン両方お持ちで比べられる方が日本にどれだけいるでしょうか?敬服です!笑)
そして価格はハイ、私は箸にも棒にもかからない塩梅で、今生では縁がなさそうです。笑
> 82との違いは202ラストの方がメリハリが効いているというか、グラマラスだからですかね?
はい、おっしゃる通りだと思います。
82と202の靴(TD同士、レギュラー同士)をよく比較しましたが、レングスや幅はほとんど同じですので、もう少し考察してみて、以下の結論となりました。
202のラウンドトゥの大きさとTDのべヴェルドウェストによって、202のTDはウェストのシェイプが(202のレギュラーや82のTDより)より際立って見えるのだろう、と思います。
今まで、あまりちゃんと考えたことがなかったので、良い機会となりました。
どうもありがとうございます!
ありがとうございます。376は本当に買いたかったので、今回ゲット致します!
こりこりお様
いつもコメントありがとうございます!
376いかれるんですね!CHETWYNDより少し柔らかな印象がフランスっぽくてステキですよね!11ラストの履き心地も良いですし……羨ましいです!!
(……えっご本人ですか!?)
ごほんにんww
はい、以前から何度かやり取りさせてもらってます笑
376本当に嬉しいのですが、DとEウィズしかない&程度の良いものがヤフオクだったかな?そちらで中古で7Cで売ってたので、なんとそちらをかってしまいましたwww
しかも今回の伊勢丹でだけ復活ではないみたいですし、7Dの方が欲しくなったら新品で買ってみます!
こりこりおさま
ご本人www
以前からコメントいただいていた認識あります!いつもありがとうございます!!
そしてせっかくの前フリから想像以上に自由奔放な買い方をされていらっしゃるwww
あえて注目しなかったのですが、「先行復刻」ですもんね。廃番&価格改定のニュースが多い革靴界隈で、復刻のニュースは嬉しいです!!
310もレギュラーに戻してくれ!!!(買えるかどうかはそのときの懐次第ですが、、、笑)
はい、確認したらウエストンでもそのうち販売するとのことでした♪
はい、チェットウインドとよく似ている似ていると言われますが(実際似てますがw)そこにほんのりおフランスのかほりがしまして、結構ロブっぽいんですよね
特にCウィズになるとロブっぽさが強まりまして、個人的には牽牛なウエストンボックスカーフ版ロブ、って感じです
や、ウエストンなんですけどw
こりこりおさま
376の11ラスト、Eウィズはチャーチの旧73ラスト的な朴訥さがありつつも、かっちりしすぎない雰囲気がカジュアルにも合わせやすかったです。良いですよね……!!
なるほど、チャーチに気を取られていてロブパリとの類似は考えてきませんでしたが、Cウィズまで攻めると7000ラスト的な雰囲気も出てくるのですね!!
つまりCウィズはロブパリ、DやEウィズはチャーチということで別の靴なので376Dウィズもいかがでしょうwww