ちょっとづつ靴以外もネタを増やしていきますよー。な、もでぃふぁいど です。
今日は革小物を買うにあたって、ブライドルレザーとコードバンで悩んでいる方に向けて。
どっちもツヤツヤですし、結構悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
1.ブライドルレザーとは!!!
もともとは、馬具に用いるために開発された牛革の一種です。馬具は乗馬中に壊れると落馬、つまり命に係わるので、とにかく丈夫さが重視されます。
そのために開発されたブライドルレザーは、とにかく耐久性が高い、丈夫な素材となっています。
どうやって耐久性を高めているかというと、なめした革にロウをたくさん塗り込んでいます。これは普通の牛革にはない工程です。
とにかく限界までロウが塗り込まれるため、新品の状態ではロウが表面に出てきていることも。これはブルームと呼ばれ、むしろたくさん出ているくらいのほうがしっかりロウが塗り込まれていて良い、と言われるくらいです。革マニアはブルームが出ているほど喜びます。笑
(ちなみにブラシでブラッシングしたり、気にせず使うことで体温で溶けて馴染んできます。)
ブライドルレザーを使った革小物が得意なのはホワイトハウスコックスや、エッティンガー、グレンロイヤルあたりでしょうか。
2.コードバンとは!!
コードバンとは、農耕馬の臀部、つまりお尻の皮の内部にあるコードバン層を削り出した革です。
本来毛羽立っているものをガラスやメノウのローラーで猛烈にこすって毛羽を寝かせることで、牛革にはない、独特な強いツヤが出ています。また、表面に皮だった部分の層がないのでひび割れと無縁なのはうれしい点です。
コードバンをなめすことができるタンナー(なめし業者)は世界中でも片手で数えられるくらいしかありません。
その中でも特に有名なのは、米国はシカゴのタンナー、ホーウィン社です。ここが作る「シェルコードバン」は革のナチュラルな表面を生かした仕上げが特徴です。また、しっかりと特製のオイルが浸透しているため触り心地はもっちり、なのにツヤツヤ。
オールデンの靴に使われていることでも有名です。
3.ブライドルレザーとコードバンの比較!!
3.1.どちらもエイジングで強いツヤ感が出る!!
ブライドルレザーはロウが表面に吹き出し、またこれが馴染んでくることで表面がヌラヌラと光ってきます。
これが6年間もでぃふぁいど が使ったブライドルレザーのキーケースです。
たまーにホワイトハウスコックスのブライドルレザーフードを塗ることで、新品時よりだいぶ柔らかにしなやかに、そして強いツヤが出てきました。
一方コードバンは最初からツヤツヤな革です。
これが3年使っている名刺入れ。レザーエッセンシャルでケアしてきたものです。
ツヤという意味では、ケア次第で同じくらい光ることでしょう。どっちも良いなぁ。
2.シワ感の違い!ブライドルレザーはシワが出ることも!
使い込んでエイジングが進むとブライドルレザーの表面はこんな感じでヒビ、というかシワというか、、、が出てくることもあります。
一方コードバンなギン面(表皮だった部分)がないのでシワができません。また、ひび割れ、シワとは無縁です。アジが出にくいと言えば出にくい。これも良し悪しですね。
3.水への耐性!でも濡れるか?
ブライドルレザーも特別水に強い革ではありませんが……。
コードバンは水に濡らしたままにすると手入れが面倒です。寝かせた毛が立ち上がっちゃうので、こんな感じで水泡のようになってしまうのです。
(上から猛烈にアビィレザースティック等でこすれば再び毛が寝るため、復活自体はできます。)
ただ、靴と違って革小物を水に濡らすことってあまりないかな、とも思いますので、そこまで気にしすぎることはないかもです。
コードバンの名刺入れは3年使っていますが、水に濡れたことはないかもしれません。
4.傷つきにくさ!頑丈なブライドルレザー!再生力のコードバン!!
これは革の具体的な種類にもよりますが、一般的にはブライドルレザーのほうが傷には強いです。
というより、ホーウィン社のシェルコードバンが特に弱いだけかもしれません。めっちゃ傷つきます。笑
その代わり、再生力はハンパないです。
ブライドルレザーは傷つきにくいですが、キズがついたら、傷が目立たないよう補色するくらいしかないです。
コードバンの傷は大抵繊維が起き上がっているだけなので、これがまた寝てくればなんと元通り!!
これも好みですねぇ。
まとめ!!
財布やキーケースなど、他人にわざわざ見せる必要がないもので、多少傷がついていても良い!ワイルドに使いたい!!という方は、コードバンの革小物が最高です!!!
名刺入れやビジネス用の財布なんかは、あまりキズがついていない、ピカピカのブライドルレザーの革小物が最高!!どちらも違ってどちらも良い!!!!!
でも、女性ウケが良いのはブライドルレザーです。笑
悲しいかな、使い込んで「味が出た」「武骨」「ワイルド」「あめ色」と評されるようなエイジングは女性からすると「変色して汚い」「傷だらけでボロい」と切り捨てられる可能性が結構あります。。。ワークブーツ派、アメリカン派は要注意ですかね。。。。
当初は傷つきにくいブライドルレザーの方がすぐ傷がつくコードバンより見栄えがいいです。
そのうちブライドルレザーにシワや割れが出てきてしまうと、コードバンのがキレイに見えますね。どこかで逆転するのです。難しいっすね。。。
どちらも違った良さがあるので、参考になれば幸いです。
今日のモディファイ!!!
ブライドルレザーとコードバン、どちらも違ってどちらも良い!!見た目と用途で使い分けよう!!!!!!!(でも女性ウケが良いのはブライドルレザーです。)