もでぃふぁいど はやっとこさ謎が解けましたよ。
ベベルドウェスト!!!
と言われてスラリとスペルが書けますでしょうか。もでぃふぁいど は無理でした。笑
Beveled Waistが正しい綴りです。
敢えて言うならベヴェルド ウェストでしょうか?ベベルベベル言ってるからBかVかわからんのです。笑
もはやツッコむこともしませんが、直訳するなら面取りされたウェストって感じでしょうか?
結構色んなところでベベルドウェストベベルドウェスト言う割に、本当にベベルドウェストな靴って意外と少なくない?というのが今回のお話です。
ベベルドウェストがゲシュタルト崩壊してきますね。
ベヴェルドウェスト風の靴が多い!!!
これまで雑誌や色んな靴の売り文句でベベルドウェストという単語を見てきましたが、たいてい「このクビレ!!」という言葉と組み合わされるので、もでぃふぁいど は「ああクビレていてコバが丸みを帯びていればなんとなくベベルドウェストなのかな……?」くらいに思っていました。
が、違うんですよね。今さらですが。笑
そう思って見てみると、もでぃふぁいど はベベルドウェストの靴は2足しかありませんでした。
面取りしたウェスト、ならたくさんあったんですけどね。いわゆるベベルド風です。
どれ、いっちょ見てみるか。
オマエはベベルド風ゥゥゥゥゥゥゥゥ!!
オマエもベベルド風ゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!デモナァァァァァァイ!!!
オマエも隠す気ナァァァァァァァシ!!!!
うんうん。当たり前ですが、ベベルドウェスト自体に機能はないので、これらの靴に全く問題はありません。好きです。(語彙力
というわけで、もでぃふぁいど が持っている靴はそこそこクビレがあってもベベルド風ばかりでした。というかベベルド風ですらねぇ。いいんですけど。
ホンモノのベヴェルドウェスト!!!
で、じゃあホンモノはどんななん??というとコレです。
もでぃふぁいど の手持ちではVASSの靴だけが正真正銘ベヴェルドウェストでした。
さらにアップで。
この通り、写真右から走るウェルト上の出し縫いが中央部で見えなくなっています。
奥まっているところを縫ってあるから見えないのではなく、どんなに目をこらしても見えないです。
逆に、ベベルド風のエドワードグリーンなんかはよく見れば出し縫いの糸が見えます。アングル次第で。あおってあおって!!
これ、構造的にどうなっているかというと、革底の一部を巻き上げるようにしてウェルトに接着しているのです。
出し縫いはウェルトごと革底にくるまれちゃってるので見えないのですね。
と言った感じでしょうか。言葉にするのめちゃくちゃ難しいですねこれ。
コバが丸みを帯びているのはそのように削ったわけではなく、自然とその形になるという。(もちろん仕上げはしていますが)
つまりクビレていなくてもベヴェルドウェストと言える……はず。
ただ、なんのためにベヴェルドウェストを採用するかって、エレガントに見せるためだけなので基本的には細くクビレるようにするんでしょうね。
VASSなんてカカト小さいからあまりえぐれているように見えないんですよね。普段わからなかったけど脱いだらすごいんです的な。違うか。
ベヴェルドウェストはやはり手がかかるので基本的にはビスポークなど、超高級な靴にしか採用されないようです。
最近は機械でも縫えるようになったので、ジョージクレバリーの上位ラインやガジアーノガーリングでは既製でも見ることができます。
VASSはむしろよくやってくれたというか……絶対手作業だろ、という良い意味でのボロが見えます。好き。愛してる。
VASSはフィッティングも含め非常に良い靴ですが、履き心地も含めてエレガントというよりはクラフトマンシップを感じる温かみのある質実剛健さ(なんじゃそら)を感じますので、別にベヴェルドウェストじゃなくてもいい気はします。笑
でもせっかく職人さんが精魂込めて作ってくれたのだからしっかり紹介してやりたいのもまた人情。
ただ、ふと思ったのが、これオールソールするの大変なのでは……。いつか修理屋さんに聞いてみよう……。
というわけで、ベヴェルドウェストとは単にクビレているウェストのことではなく、明らかに意匠として存在します。
今日のモディファイ!!!
まずもって明日使えない知識でした。明日どころか未来永劫使わないかも。