ブルームを除去していきますよ。
ブルーム(白いやつ)は心配不要!
冬場、さむーい玄関に置いておいたコードバンのオールデンにはしばしばブルームが現れます。
こういうやつです。
![](https://modified.jp/wp-content/uploads/2022/03/25140F08-5C6F-4F25-BE9A-324939B8AD36-1024x683.jpeg)
妻から「カビ生えてるよ」と写真が送られてきたときは覚悟しましたが、画像を見てひと安心です。
この白いやつはカビではなく、革の油分・ロウ分が冬場の寒さで固化して革表面に現れたもの。ブルームと呼ばれます。他にはブライドルレザーやパラブーツのリスレザーに現れるものが有名です。
これらの革と同様、ホーウィンのシェルコードバンはたっぷりと油分を加えて仕上げられた革なので、こういうことになります。なので触り心地は油分たっぷりでしなやかモチモチ。ブルームが出るとケアの手間はかかりますが、もでぃふぁいど はありがたいことと心得ています。せっかくならたっぷり油分が含まれていてしっとりしている方が嬉しいです。
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とはいえ、このまままっちろなまま履いていると普通の人からは「カビの生えた靴履いている人」、靴マニアからは「ケアがなっとらん人」と見られがちなので取り除いていきます。
そもそもローファー=怠け者なんだから、ブルームとか気にしない、これがホントのローファースピリッツじゃい!!!と主張していきたいですがネット内弁慶なので素直にケアすることにしました。
ブルームをとる方法1:ブラッシング!
まず1番簡単なブルームを取り除く方法はブラッシングです。馬毛ブラシでも豚毛ブラシでも。
というわけで右側だけシャカシャカやったのがこちら。
![](https://modified.jp/wp-content/uploads/2022/03/4FD4F8FE-81C9-4A5A-8B3B-83EF2FB43E79-1024x683.jpeg)
うん、ばっちりですね。
ブルームをとる方法2:ドライヤー!!
もうひとつの方法は、ドライヤーで熱すること。寒くなって油分やロウ分が固化しているわけなので温めれば戻ります。
もう片足を
![](https://modified.jp/wp-content/uploads/2022/03/9A234DC1-D1B7-4E48-B67F-0AC9CF476F45-1024x683.jpeg)
やっちまいますよ
![](https://modified.jp/wp-content/uploads/2022/03/F63D94EE-449C-48B3-8C51-F19834B05956-1024x683.jpeg)
実際には片手で靴を持ち、もう片手でドライヤー持って熱風を当てていきます。そしてブルームが溶けたら風を当てるのをやめます。ブルームは思ったより熱くしないと溶けないイメージ。
ドライヤーは濡れた靴を乾燥するのにNGという話がありますが、ブルームが出てくるくらいの革であれば油分たっぷりですので問題ないはずです。そもそも夏場しばらく黒い靴で外を歩けば同じくらい熱くなりますし。
今回特に問題はありませんでしたが、心配な方はブラッシングで取り除くのが良いでしょう。
結果!!
というわけで両足ともにブルームを除去できました。所要時間は10分かからない感じです。
![](https://modified.jp/wp-content/uploads/2022/03/95378B1A-1078-4722-AE7D-6A4C6B0E34B9-1024x781.jpeg)
今回左右で違う方法でブルームを取り除きましたが、見た目上はそんなに差がありません。
![](https://modified.jp/wp-content/uploads/2022/03/4F0B33B0-A6F3-4281-A1F6-4887A12993C1-1024x683.jpeg)
しかし触ってみると結構感触が違います。
ブラッシングで除去したほうはいつものコードバンの感触。ドライヤーで除去したほうはモチモチですがちょっとベタつくような感触です。が、このベタつき感は革が冷えると落ち着きました。
また1週間経った今では触り心地になんら差がない状態です。
この方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。わかりやすいのでドライヤーからいきましょう。
◆ブルーム除去(ドライヤー)のメリット! ・もともと革に含まれていた油分を革に戻せる ◆ブルーム除去(ドライヤー)のデメリット! ・冷えるとブルームが再出現の可能性アリ
という感じです。
ブルームはもともと革に含まれていた成分なので、それを革に戻すのは自然なことです。コンディション維持には良いでしょう。
ただし、温めて戻しているので時期が早いと玄関の寒さでブルームが再発生するリスクがあります。笑
ブラッシングはその逆ですね。
◆ブルーム除去(ブラッシング)のメリット! ・カンタン ・電気代がかからない(笑) ◆ブルーム除去(ブラッシング)のデメリット! ・革の油分は減ってしまうのでは?(一定量まで)
ブラッシングをすることでブルームを物理的に除去しているわけなので、革に戻る油分ロウ分はドライヤーより減りそうです。ブラッシングの摩擦熱によって革に戻る分よりは、払い除けられる分の方が多いでしょう。
ただし永久に革内部の油分ロウ分が減り続けるわけではありません。表面に染み出すのはあくまでその気温下における過剰な分と考えられるので、一定量はとどまるはずです。
あんまり寒いところであれば暖かくなってからクレム1925等で油分補給してもいいと思いますが、しなくても革が即割れるなんてことはないでしょう。するに越したことはないですが。
結論:お好みで!!!
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個人的にはブラッシングしてきちんと普段ケアして油分ロウ分補っていればオッケーそうです。その時節の気温にあわせた最適量が革内部にとどまっていれば良い感じのはず。
ただ、たまにブラッシングで取りにくい部分に頑固なブルームが局所的に発生することがあります。今回の靴で言えば、タッセルにブルームがついていたので気を遣いました。ここ、思いっきりブラッシングしているとタッセル千切れそうで。
こういう部分はドライヤーだとやりやすかったです。
というわけで、うまく使い分けてブルームをやっつけよう!むしろブルームを除去しない履きかたもローファースピリッツとして浸透しますように!!季節に応じで溶けゆくブルーム……雪解けみたいで良くないです?ダメです??
![](https://modified.jp/wp-content/uploads/2022/03/95378B1A-1078-4722-AE7D-6A4C6B0E34B9-1024x781.jpeg)
今日のモディファイ!
まぁそんなことより、タッセルローファーってこれからの季節大活躍で最高ですよね。