本気出して考えてみたようでただの徒然記事です
結局足元に残っている靴(事実として)
こういうブログの宿命かと思うのですが、買った当初は「運命の出会い!最高!この靴以外に人生の伴侶はあり得ない!!」みたいな記事をアップしてても、数ヶ月後には「なんかちげーな」とドナドナしてたりするわけですよ。超現実的なことを言うと。人間だもの。(〇〇をしばらく履くことができた、という経験にお金を払ったものと言い聞かせてます)
その点、このブログのそういう記事は往々にして「付き合いたてカップルの交換日記」的な恋の最大瞬間風速を切り取ったモノなので、自分ではなかなか見直すことはなかったりします……。
そんなのを繰り返しに繰り返しまくってここまできたわけですが、結局足元に残っている靴から「どういった靴が一生モノたりえるのか?」というのを考えてみたいと思います。
次の買い物に一生モノの靴を考えている方に、90足の重みが乗ったご参考としてご笑覧いただければ幸いです。
さて、一生モノの靴とは考えてみるに、どうやら「思い入れ」がキーワードであるようです。
J.M.WESTON641Golfの場合
この靴は手放さないだろうなぁという気がしています。こんなことしてるの、マジでアホすぎる。恋の最大瞬間風速(買って数ヶ月後)。
修行が必要と言われる靴で旅行に行っちゃう若さ。
あとにも触れますが、ゴルフが他の靴に比べて何が優れているとかではなく、
- 直営店で緊張しながら買った
- 頑張ってなじませた
- 色んなところに履いて行った
などなど、そういう部分で思い入れがあるからかな、と思います。新婚旅行のリゾートにまで履いて行ったら、そら売れないわな、と思っています。
なのでぶっちゃけてしまえば、今からもう1足同じサイズ、同じ素材のゴルフを買ったとしても馴染ませられる気はしません=足元に残らないでしょう。笑
なのでこの「買い直したとて同じフィッティングを実現する気力がない」というのも大きな要因のようです。
未だ朝から晩まで履いていると靴下次第では夜に鈍痛があったりするのですが、近所のコンビニにすら行けず引き返した当初に比べりゃかわいいもんと言えましょう。
Church’s Shannonの場合
今さら手放せない、というのも理由たりえそうです。
晴れの日に履いても良いのですが、ことさら雨の日に出番が多かったシャノン。今年は丸洗いしてフルメンテしました。結構気合が必要でした。
この靴の思い入れは
- たまたま入った店で初売りの超絶セールにかかっており、緊張と興奮の中、試着しつつ購入
- 梅雨時は週2-3活躍
- 台風の日にも活躍
といったあたりでしょうか。自慢のダブルソールもそろそろオールソールか?というのを考えるくらい履き込みました。
そんな履き込み具合なので、今さら誰かに譲るくらいなら自分で履くわ、と思ってしまいます。いや、オッサンが雨の日メインでこんなに履き込んだ靴をわざわざ買って喜ぶ方も少なかろうて。
数度の値上げが重なった今となっては信じられんですが、セレクトショップで新品5万円台でした。初売りで。衝撃的な出会いの後、しばらくその辺うろうろして頭冷やして買ったなぁ。暖冬で頭が冷えなかったのかもしれません。
数年前まではアウトレットの初売りにオールデンが並んでたり、このシャノンみたいなサプライズがあったりしましたが、最近あまり見ません。今年はそういう出会いがあるでしょうか。
ともかく(本意ではない)転職の多いここ数年でしたが、雨の日にはいつも足元を支え続けてくれた相棒です。どこに行ってもシャノンがいた枠。
Edward Green Doverの場合
なんだかんだでゆるく付き合えていつでも履けちゃう枠。スキンステッチの靴は上から見てても「んふ」ってなれるので、履いたときの満足度が高い気がします。
この靴は、今日なんの靴履く?となった際、とにかく履きたい!と思う確率が高い靴……な気がします。
エドワードグリーンのオークバークソールとか、スキンステッチがうんぬん、というウンチクも買った当初は満足度に寄与していたのですが、慣れてしまえば靴は靴です。
最早そういうのはあまり考えず、フラットに履き心地が良い、具体的に言えば、踏まずの適度なサポート感と履いてて楽なのが要因ぽいです。オールデンよりややカッチリいきたいな、というテンションの日に履くイメージでしょうか。
きちんと試着でサイズを合わせたということもありますが、ユタカーフは柔らかなレザーということもあって靴下を選ばずいつでも履けます。
またオイルドレザーの1種なので小雨くらいならシミも残りません。……とか言いつつ大雨で履いたことがないのはなんだかんだで天気予報見ているんでしょうね。
ただ、気分としては天候のわからない旅行に履いてったって構わない、という感じになってきました。ハーフラバー貼るか、オールソールならラバーソールかなぁなんてことを考えていたりします。
そういうどこにでも履いていけるぜ!っていう靴はやっぱり使用頻度も多くなります。
色はけっこうカジュアルなので、正直合わせづらいジャジャ馬なのですが「靴マニアにオシャレ求めんな」という精神で履いてます。
オシャレな人ではなく、ただの靴が好きな人なので!!!
Gaziano&Girling Barclayの場合
常軌を逸したフィット感なのに超絶便利枠と言えばGaziano&GirlingのBarclayでしょうか。
レイジーマン(サイドエラスティック)なので脱ぎ履きが超ラクです。なのにフィット感がすさまじい!!レイジーマンはビスポークで1足目に受けてもらえないとこがあるくらいフィッティング難しいのに!!!
90足履いてきて「吸い付くフィッティングNo.1」は間違いなくこのGaziano&Girlingです。
足全体にスッ……とぴったりフィットするんですけど、履いてて痛くなる部分はない不思議。
着圧で疲労回復を促すリカバリータイツとか、リカバリーソックスに近いフィット感かもしれまそん。タイトなんですけど、別に痛いわけじゃないというか。このGGも同じです。ピッタリフィットするけど痛くない。疲労は回復しないと思いますけど。
タイトな革靴は痛いという固定観念をぶっ壊す1足なので、最近タイトな靴はツラいなぁ、という方にもおすすめです。TG73ラスト、ぜひお試しを。
このBarclayはそんな超絶フィッティングが味わえるのに、脱ぎ履きが一瞬でできるというギャップがね……良いんですよね……。単純に便利で手放せないというのもあります。
またMTOでいくつかデザインを普通のBarclayから変更しているの愛着ポイントです。あとから同じデザインで作られていらっしゃる方もいらっしゃって、お揃い嬉しいおじさんだったりもします。(片想い)
まぁこのモデルだって当然もでぃふぁいど のオリジナルというわけでもなく、GGのインスタ見てたら「これくらいできるのでは?」という組み合わせをお願いしたにすぎないのですが……。笑
いやでも良いですよね、このデザイン。オーダーしてから2年弱経ちますが未だ飽きが来ず、意外とヒールやバンプは革の面積広いので磨き心地も良いです。
このBarclayというモデルは展開があまりないのですが、ユニオンワークスさんでChelseaⅡという同じくTG73ラストのレイジーマンが常時展開されているので一度履いてみて、次回のボーナスの使い道を決めちゃえば良いと思います。
もでぃふぁいど は履くたび「これがフィット感調整できる紐靴だったら更にヤバいフィット感なのか……!?」と悪い考えが頭を掠めて大変に困っています。
Alden Cigar Tasselの場合
便利枠は夏にもう1足。
履いておけばとりあえずなんかオシャレことシガータッセルローファーさんです。
この大きめサイズのアバディーンラストというのは大変に履き心地が良いです。なんせユルくてラクなのに、なぜかカカトはついてくる。カカトのしぼりが、スベリが……という理論を超越したフィッティングなのです。
バリーやモディファイドより先に買う方はあまりいないと思いますけど、バリー+0.5のサイズなら十分1足目にもアリだと思います。ちゃんとオールデンしてるラクな履き心地が味わえますので!
あとタッセルローファーって履き口が大きく、ソックスやら素足の部分やらが他の靴より見えます。なんかそのヌケ感が革靴ガチ勢らしからぬ気軽さを醸し出すのです。
以上のことを鑑みると、レアカラーである意味はあまり噛み締めてない=563でも満足できちゃうかもしれません。
が、このシガーはこのブログをきっかけにしてご縁をいただいた靴ということもあり、シガーの何にでも合わせやすいオールマイティさもあって、手放すことはないでしょう。
本来マシンステッチでオーダーされたモカ縫いが工場のミスで手間のかかるハンドステッチになっているのもオールデンらしくて最高です。
履けよ紳士靴!作れよ思い入れ!
以上、(時間の都合もあって)こんなもんにしておきますが、個人的に大事なのは「履くこと」による「思い入れ」っぽいです。
もちろん飾って毎日眺めながら酒飲んで、というのでも愛着が湧くと思いますが、もでぃふぁいど はそういう暮らしができてないもんで……。
考えてみるに手元に残っている靴も残らなかった靴も、どれもモノとしては10年近く保つモノだったと思うんですよね。
それを一生モノにできるかどうかは、その人の思い入れ次第、もっと身も蓋もない言いかたをすれば「飽きちゃっても付き合っていけるか」という点に尽きると思います。
数年思い続けてようやく買えたあんな靴やこんな靴。そんな高揚感は1年は続かないでしょう。良くも悪くも慣れちゃいます。
そうなったときに今後も履いていけるかどうかは、どれだけいろんな場面に履いていったとか、どれだけ磨いた(or磨いてもらった)かとか、そういう思い入れにかかってくると改めて感じました。
だからJ.M.WESTONのゴルフは、もでぃふぁいど にとっての一生モノ(今のところ)だったかもしれませんが、これをご覧になっている方にとっての一生モノたり得るかどうかはわからんのです。
じゃあ何を選べば良いのよ!!!となった方、ご安心ください。
このブログに載っている靴は9割5分そのポテンシャルを十二分に秘めた靴です。
記事数も気づけば600を超え、1日1記事読んでっても1年以上かかるという有様。年末年始、暇で暇で仕方なくなった方は色々ご覧になってみてください。
このブログは間違いなく暇な時間を潰しますが、あとには物欲以外、何も残らんことを保証します!
喰らえ恋の最大瞬間風速!!
今日のモディファイ!
それでは皆さま今年も残りあとわずか、今年の物欲は今年のうちに!!よいお年を!!
ゴルフを検討している自分にとって、とても面白く参考になる記事でした。
最後に残る靴は見た目よりも思入れと履き心地、まるで結婚相手を決めるときのコツですね(笑)
ゴルフは本国サイトでは770ユーロとなっているので、コロナが開けるまで待って旅行時に買うのもいいかなあ、と夢想しています。
いずれは関税が撤廃されるようですが。
ともあれ、これからもブログ楽しみにしています。
MasaKさま
ありがとうございます!!
ゴルフは履いていてなかなか被らず、パラブーツより上品に見え、かつタフ……という点で間違いなく一生モノのポテンシャルを持つ靴だと思います。
関税は10年かけて0にするという話なので、値上げのペースのが早いかもしれません。パリで購入、あると思います!!!笑
いずれにせよサイズを攻めすぎると後年後悔することになりかねないのでご注意ください。
今後ともぜひよろしくお願いいたします!
もでぃふぁいどさま
フィッティングアドバイスありがとうございます。
ぜひ参考にさせていただいて、ほどほどのタイトさにしておきます(笑)
今後とも記事を楽しみにしています。