記事の内容を大幅に変更してお送りしています。
御殿場にて
時は遡ること……どのくらいでしたっけ……
ともかく、例のあの店でのできごとです。
も「ちょっと一周してきます。その間に妻を……説得できたら買います。」
店員さん「はい、かしこまりましたー」
◇
も「戻ってきました。買います」
店員さん「正直このパターンで戻ってきた方は初めてです」
も「はははー……」
店員さん「むしろ自分にも奥さんの説得のしかた教えてほしいです」
も「ははははー……」
というわけで、
からの
です。
ワオ。
所詮はアウトレットで買った身分でございますので、以後粛々と控えめに履かせていただくことと致します……。笑
とはいえ、この靴に関してはあまりネット上に情報が落ちていません。
その部分はぜひ皆さまのお役に立たせていただいて、後に続かれる方へのレガシーとできたらええなと思っております。
……という記事を書くつもりだったのですが、肝心の靴については次回記事に譲ります。
以下、続く話題はタイトルの通りです。
高級靴を買う際の誤魔化しにNo!!
さて、ここからは日々家庭円満と物欲のはざまで揺れ動くセンチメンタルジャーニーな皆さまにお送りします。
ハードルを下げるのはわかった。問題はそのあとだ。あとこの方法には即効性がない。
というわけで、いかにもでぃふぁいど は妻に納得いただいた上で購入にこぎつけたのか。
店員さんにもリクエストいただいたのでまとめておきます。
だいたい、この項をフフフと見ていただいている方のやってきたようなことは、もでぃふぁいど もひと通り手を染めてきましたよ。
- 「……」無言で増殖ヒミツの買い物作戦
- 「え?前からあったよ?」アハ体験作戦
- 「いやいや安かったから」価格ちょろまかし作戦
- 「オヤジのを譲ってもらった」オヤジ急に高級靴に目覚めてた作戦
パッと思いつく懺悔案件はこんなもんでしょうか。最後とか我ながら無理がありすぎる。
しかし、これは決して妻の説得ではありません。
全てウソ。偽り。デタラメです。
こんなん続けていても、女性の目はごまかせません。信頼を失う一方なのです。
明らかに玄関を圧迫し始める夫の靴。
安い(本人談)にも関わらず明らかに周りの方より輝く靴、靴、靴のオンパレード。
どこぞやに積み上げ始めた色とりどりの靴箱。
毎日磨けるくらい存在する靴のバリエーション。
こんなん今考えてみればバレて当然ですね。
いま奥様の目をごまかせていると思っている旦那様がた。ほどほどにしておきましょう。笑
妻の説得のしかた(?)
というわけで説得のしかた(?)です。
これはもう、
正直に話す
これに尽きます。ただし、ツボを押さえることが肝要です。
いつも5,000円の靴しか履いていないと思われていたら、いきなり10万20万の靴を買うなどと、のたまった瞬間正気を疑われることでしょう。(いつも高額な靴ばかり買っていても疑われますが
Pt.A靴にハマって日が浅い場合
これはハードルは高くないでしょう。
たぶん。
- 修理ができ、手入れをすれば長く履けること
- 今この瞬間に買わねば2度と会えないかもしれないこと
- きちんと採算がとれること
このあたりきちんと真摯に説明をすれば、一生に1度の清水ダイブなんだと許してくれる気がします。埋め合わせが必要になり出費が予想以上に膨らむかもですが。笑
なお以後、一生に1度だったはずのダイブを繰り返すことになる人々が多いことに触れてはいけません。コレは言わないだけ。ウソじゃないから。
Pt.B沼にハマっちまっている人
こちらは根が深いです。
もちろん、もでぃふぁいど もこちら側です。
なぜなら、
- 似た靴いっぱいあるじゃん
- というかまた靴??
このあたりご理解いただかないことには先に進まないのです。ご理解いただかないまでも話すからには「まぁそこまで言うなら……」というとこまで持っていく必要があります。
実際、もでぃふぁいど も言われましたよ。
嫁「似た靴あるじゃん、なんなら家のやつのがスマートでカッコよく見えるけど」
これはドーヴァーのことですね。我が嫁ながらお目が高い。というかしっかり握られておる。
というわけで、もでぃふぁいど がいかにこの壁を突破したのか、(多少盛りつつ)振り返ってみましょう。
◇
も「さっきのあの靴さ……」
嫁「ん?」
も「買うわ」……☆ポイント1
嫁「マジで?気が狂っとる……」
も「何を今さら……ここで買わねば、もう一生手が届かないんですよ」……☆ポイント2
嫁「6ケタ円の靴即決できるのマジやばいよ」
も「思い切りが大事なんだ。ここで買わねば一生後悔する」
も「金の都合はつける。ちょうど靴を整理しなくては、と思っていたんだ。この機会に○足は売ろうと思ってる」……☆ポイント3
嫁「ほう……」(説得はムダだと諦めている)
も「じゃあ買ってくる!!!」……☆ポイント4
◇
あれ?似た靴の話は?という方は下の方で触れますからちょっと待って!!
いや、なんも盛ってないですわ。事実まんまですわ。いくつかポイントがありましたね。
☆ポイント1:ハッキリ言う
ここで濁してはいけません。はっきりと!さぁご一緒に!!
俺は!あの靴を!!買って帰る!!!
悩みや迷いなどない。言い切りましょう。
「あ、コイツ、買うんだ。」まず、そう理解してもらうことが大事です。
☆ポイント2:千載一遇のチャンス
いつでも買えるものなら、きちんと貯金して、よく考えて、それから買えばいいじゃない。
でも違うの。
これは滅多にセールにかからないから。
高級靴は個体差が大きくて、出会ったその靴が運命の相手だから。
理由はいろいろありましょうが、イマここで買わねば一生後悔して暮らすことになる旨、理由とともにきちんとお伝えすることが大事です。
もでぃふぁいど は4年前、トゥモローランドでオールデンのスエードのブーツがセールで5万ちょいだったこと、その年末、クロムエクセルのタンカーブーツが新宿各所で49,800円で売られていたことを未だに思い出します。
こういうエピソードがあるとなお良いかもしれません。
ダメ押しすべきもここです。
☆ポイント3:金策
ここまで来れば買う理由は整ってきました。
さらにダメ押しで、少なくとも嫁に迷惑はかけない。趣味の範囲でやる。この意思表示も大事です。
特に「靴が多い多い」と普段から言われている方であれば下駄箱整理を口実にするのは有効です。
☆ポイント4:即行動
説得のしかた、とか言っておいてこれ言っちゃオシマイですが、この手の野郎共の趣味に関して奥様と100%わかりあえることは(ほぼ)あり得ません。
「コイツまじ酔狂だわ」
思われて当然というか、酔狂なので。
踊らされてるんじゃねぇ踊ってんだ
「うわぁ、この人もう何言ってもムダだわ」と穏やかなムードで思わせることができたなら、即行動です。
あとのことは、後でフォローしましょう。
×スペックをアピール
これはやってはいけないことです。
- この職人技が……
- 手作業で……
- この素材がレアで……
- この色がレアで……
ぜんぶ、10万とかする靴を買う理由たり得ません。マニア以外には。
そもそもこういうスペックが好きなのは、すべからく男子です。いや、好きな女子がいればご連絡くだs……お友だt……
とか言ってほら見てください、このサイトの読者は9割5分男性というオチ……じゃないだと……!?!?
こんにちは、靴狂いの(もしくはパートナーが靴狂いの)女性のみなさま。なんでも聞いてくださいね。靴が増える方向にしか話が進みませんが。
このように、もちろんご理解いただける女性もいらっしゃいましょうが、少数派にはなるんじゃないでしょうか。増えて欲しい。わかりあえる気がしてきました。みんなで手を取り合って靴を買おう。
……という個人的な発見は置いておいて、
じゃあこのスキンステッチは職人技で超絶技巧で素晴らしいものだとして、履き心地に関係あんの?○○万の価値あるの??
細部を詰めていけばこうなるわけですが、これにはマニアにも答えられません。
個々のスペックはあくまで靴の1要素でしかないわけで。
「似た靴持ってるよね?」と言われ「いやいや……これはノルベジェーゼでね……みてこのステッチ!!こっちはスキンステッチって言ってね……」とか返した日には「ふーん(何もわからない)」です。これはこれで諦めてもらえるかもしれませんが。
そういや、もでぃふぁいど はどうやって話を進めたんでしょ?
もでぃふぁいど の記憶をたどると……
◇
嫁「似た靴持ってるよね?なんなら家のがスマートに見えるけど」
も「うん……って、え?よく覚えてんな!!似たような靴ばっかなのに!!見る目が肥えてきたね!!なんならお目が高いアナタにはあちらのローファーなどいかが??おすすめですよ。」
嫁「買いません」
◇
と、褒めつつかわしたような気がします。使ってください(使えない)。
ゲタを履こう
これは文字通り……ではなく比喩の方で。
Instagramでフォロワーを増やしましょう。
もしくはブログを始めましょう。
……と、どこまでやるかはその人次第なのですが、もでぃふぁいど家においては
◇
も「御殿場……御殿場……」
嫁「そんな言うなら行きゃいいじゃん」
も「だって行ってさ?なんか良いのあったらどうすんのよ?」
嫁「帰る」
も「地獄じゃん」
嫁「つまり?」
も「買うじゃん?」
嫁「いいモノあるかもまだわからんのに……」
も「良いものがあったが最後、必ず買ってしまう。俺は俺を押さえることができない」
嫁「カッコよく言っても理性ゼロじゃん」
も「革靴のケダモノなの」
嫁「皮剥いで靴にしよ」
も「タンニンでなめしてくれ」
嫁「つかブロガーなのに行かなくていいの?」
も「う……」
◇
と、こんな具合になってきます。そういや靴博2019もそうでした。
正直「まあ行ったからにはルモックでも買おうかな」と思ってました。
この流れからの、予想外に良いものがあったから大変なことになったわけですよ。
このゲタを履いていることもあり、「買うわ」→「コイツもうどうしようもねえな」が成り立つのは大きいかもしれません。
靴が買いたきゃ!!
ブログをやろう!!!
なにか1つでもヒントがありましたでしょうか。皆さんの革靴ライフ、そして家庭円満の助けになれば幸いです。
今日のモディファイ!
靴購入記事のはずが本当に購入するところで終わってしまった……