あのころの初々しい気持ち。
普通の同僚!
客先への訪問も終え、ちょっと時間があったことと、せっかくここまで来たのだからと、いそいそと阪急メンズ館に向かおうとするもでぃふぁいど。
すると、一緒に回っていた同僚も「ちょっと見てみようかな」とついてくることに。
この同僚は、至って普通の人です。
※ここで言う普通の人とは、靴に対する金銭感覚が正常であることを意味しています。
しかし、もでぃふぁいど は此奴に前から目をつけていました。変な意味じゃなく。いや、変な意味かもしれんけど。
彼の足元を見ると毎回靴はキレイにされているし、ソールはレザー。そしてつま先に若干面積の広い独特のラバー……そう、彼の靴はスコッチグレイン!!沼への1歩目を彼はすでに踏み出している……!!
……という話をしたところ
同僚「やっぱ靴マニア違うわ……」
え?そうですかね?スコッチグレインちゃんとキレイに履いてる人に悪い人はいないですよね??
さらに話を聞いてみると
「ソールに穴空いちゃったからそろそろ修理出さないと」
「昨日も磨いたんだけど、塩吹いちゃって」
コイツ絶対いいヤツだ!!
そして普通の人よりもちょっと靴を気にしているかもしれない。
スコッチグレインをキレイにしている人に悪い人はいませんが、オールソールするまでキレイに履いてる人は間違いなく良い人ですよね。
そんな彼の目線を通して見た阪急メンズ館靴売り場での(脚色を交えた)言行録です。
いや、もしかしたら全部もでぃふぁいど の妄想かもしれませんが。
ジャランスリワヤ=高い
も「スコッチグレインの次ならコレじゃない?セレクトショップなんかにも置いてあるし、人気だよ」
同僚「お、カッコいいかも!……って高っ!!」
も「でも長く履けるよ?」
店員さん「給付金も入りますし……」
も「給付金で3足買えるよ?」
同僚「足出てんじゃん!というか買わそうとしてる?」
も「してる」
店員さん「試着もぜひぜひ」
も「履かないとわからないですよ」
同僚「キミはどっち側の人なの??」
◇
3.6万の靴。
靴の値段としていかがでしょうか。
このサイトにいつもいらっしゃっているような方たちは数ジャランの靴を履いている方も多くいらっしゃいましょうが、普通の感覚はコレです。思い出しましょう、あのころの気持ち。
ちなみにこのあと、英国靴コーナーに向かった際は同僚は値段に更にドン引いてました。
愛媛のみかん、ノーザンプトンの靴
同僚「ノース……アンプトン?」
も「ノーザンプトン。こういう、いわゆるビジネスシューズみたいな形の靴は、イギリスが本場と言われてるんだけど……」
同僚「英国紳士ってやつ?」
も「そうそう。で、ノーザンプトンは靴産業の集積地なのね。この棚の靴メーカーも、あの棚の靴メーカーも、ノーザンプトンに工場があると」
同僚「そんなところがあるんだ」
も「愛媛のみかん、ノーザンプトンの靴、そういう感じ」
同僚「そうなの?」
も「愛媛のみかん、ノーザンプトンの靴。覚えて帰って!!」
◇
クロケット&ジョーンズのロゴの下にノーザンプトンって書いてあるんですよね。
この辺りに置いてあるどの靴もノーザンプトンで作られてんの!?なんなのノーザンプトンって!!
というのはたしかに不思議かもしれませんね。
キレイな水があってもともと皮革産業が発展していたことからでしたっけ。
行ってみたいノーザンプトン。
でも靴買っちゃうから旅行代貯まらないの。
タッセルローファー=オジサンぽい!
同僚「あ、これ!オジサンぽいなぁ」
も「いやいやいや!!意外とハマるよ?履きやすいし」
同僚「この飾りがさ……なんか抵抗ある」
も「いやいやいや!休日ジーンズにこれ合わせるだけで超絶オシャレよ?」
同僚「そうなのかなぁ。そういうもんかなぁ」
◇
思うに、タッセルローファーがええ感じだな、と思える方は沼に片足以上突っ込んでいると言って良いかもしれません。笑
たしかにタッセルは完全に装飾なので、そこに違和感があるのかもしれませんね。ブレスレットとかつけちゃう感覚に似てるかも。ふだんマジメにシンプルな靴を履いていればなおさらでしょう。
由来やら何やらを知っていると抵抗ないんですけどね。
昔やんちゃしてたオジサンが履いてそう、という意見もあったので(笑)、履かれる際は、周囲の方からの印象に気をつけましょう。
別の知人と靴を買いに行った際にもタッセルローファーは「なんだか女の人の靴みたい」と言っていました。もでぃふぁいど も第一印象はそんな感じだったような……。
それがいつしか買っちゃうし、全く抵抗なく履けちゃうし、なんなら好きですし、スエードのキャベンディッシュはあってもいいかな?とずっと思ってる。
価値観の変化って恐ろしいですね。皆さんはどう思われます?タッセルローファー。履こうぜ、タッセルローファー。
フルブローグ=めっちゃ撃たれてる
同僚「この靴!!」
も「ん?」
同僚「めっちゃ撃たれてる!!!」
も「ハチノスやん」
同僚「すげーなこれ……」
も「撃たれてないよ??」
◇
ブローグ(穴飾り)ですね。
やっぱり靴単体で見ると派手に見えますよね。
ただ、足元に来れば意外と気にならない(特に黒)こと、別にビジネス用途であれば(少なくとも自社では)問題ないことを説明してわかってもらえました。
たしかに最初は「こんな派手な靴履く!?」って思ったなぁ。
履きますが。
ちなみにエドワードグリーンのカドガンは「これはカッコいい!!」と言ってました。もでぃふぁいど も全面的に賛成です。バランスがいいと思います。
◇
も「値段見てみ?」
同僚「もはや触れない」
チャーチ=かわいい!?
も「穴が空いた靴ならここ!これが代表作なのよ」
同僚「かわいい!!」
も「(かわいい……??)たしかになんか丸っこい形してるしな」
同僚「そう!なんか丸みがある!」
◇
これ、ディプロマットやチェットウィンドを見てのやりとりです。
言うに事欠いて「かわいい」とな。
やっぱり迫力ある!!とかもでぃふぁいど は思っていたのですが……
しかし、言われてみればわからなくもない。わからなくもないぞ……!!最近シャープな靴も多いなかで、丸みを帯びたつま先なんかは比較的にかわいいかも。
チャーチを履いたもでぃふぁいど はかわいい。
覚えておいてください。
……セール中?
と、こんな感じで靴屋散策は終了。
しかしよ。
よく考えてみれば、阪急メンズ館さん、いまめっちゃセール中でしたね。
そういやガジアーノとか、グリーンとか、いろいろセールの棚に置いてあったぞ………手にも取ったのに、イマイチモデルや値段が思い出せない。
常人が横にいると、1○万する靴を舐め回すように物色するモードには意外とならないもんでした。
いやしかし、なんかすごい見逃しがあったのでは……いいもんいっぱいあったのでは……あったとして買える体力はとっくにないが……
と帰ってきてからずっとソワソワしています。
今日のモディファイ!!
しかし嫁を連れて休日見に行くのはもっとハードルが高いぜ!!!そもそも子ども連れはもっと無理だぜ!!!!
誰かもでぃふぁいど のカタキをとって自慢してください。笑
タロウさま
コメント欄ですので、返信してしまうと公開されてしまいますのでこの形式でご容赦願います。
おっしゃるような接客にあったことはありませんでしたが、他所で今履いてる靴のことを悪く言われる、というようなことはありました。まぁ、その他小さいことまで挙げだすと色々ありました。単に靴マニアなので格好が見合ってないからですかね。笑
まぁ自分としては2度と行かないだけですし、今はSNS等ありますから評判にすぐ効いてくると思いますよ。
タロウさまに良い靴との出会いがありますよう願っております。