あゞ無情……。
ガラスレザー、割れる
ガラスレザーって割れるの?割れないの?どうなの?ということが気になって仕方ない皆様こんにちは!!
割れます!!クラック入ります!!!
いかにしてクラックが入ったのか?オマエは一体どんな扱いをしていたのか。1人の男とその靴の生き様をご覧ください。大したことはないですが。
クラックしたのはこの靴!
長くこのブログを読んでくださっている方からすると、え?どの靴?どの靴が??という方もいらっしゃるかもしれません。
この靴です。
あぁ、Church’sのシャノンじゃないのね、という向きもあるかもしれません。そちらもあとで見ていきますが、今のところはなんとか。
というわけで届いてから?ちょうど3年くらい?最強の雨靴として活躍してきたSandersのChelseaですが、ここにきてヒビが入ってしまいました。
クラックを見てみよう!!
というわけでこちらです。
わかりにくいですが、履きジワのところで割れています。
特にひどいのは左足の内側。
明らかにやっちまってる箇所がありますね……。
角度を変えて見てみましょう。
うん、割れてる。
というわけでやはり靴の履きジワ部分にクラックが入ってしまいました。
人生初クラックです。
クラックの原因は?
(1)雨靴としての酷使
これはそういう用途で買ったので仕方ありません。大雨ならこのサイドゴアブーツ。ガラスレザーは雨を通さず、非常に頼りになるヤツでした。
台風の日も雪の日も。写真を撮る余裕のない日に履くことが多かったので写真があまりありません。
ただ、しっかりケアしていれば平気では?という思っていたのですが……
(2)ガラスレザーは状態がわかりづらい!
クラックの根本原因は革の乾燥にあると言われます。
雨に濡れると乾燥時に革の油分が抜けてしまいます。そしてしなやかさを失い割れると。
つまり、ケアしていれば割れない、と思っていたのですが……そもそもガラスレザーって雨染みなくない?
また、脱ぎ履きの際、革に手で触れるわけですから乾燥していればわかります。
が、今にして思えばガラスレザーは乾燥がわかりづらいです。
いつ触ってもモチっとしている感じがしたんですよね、このサンダースのポリッシュドレザー。
そして、ちょくちょくクリームを塗ってきたつもりでもありました。
それでも割れてしまったのだから、やはり乾燥していたのだと思います。
酷使しているのならなおさら、ほかの靴よりケアの頻度を上げるべきでした。
が、しかし??
フラれた思春期の男子学生の如く、あんまりシミったれたこと書いていても仕方ないので、建設的に考えてみると。
割れてるのは革じゃない?
ガラスレザーの割れかたって、コーティングだけが割れてるっていうことも考えられます。
今回のクラックを見る限り、革の地の色は見えません。
芯まで染められている革の可能性もありますが……
しかし、コーティングしている樹脂が劣化してくるとなると、もはやこれは不可避?樹脂を保湿して柔らかさを保つというのは、ナンセンスな気がします。
やはり部材が安い?
その一方で、このサンダースのチェルシーよりも長く履いており、同じように台風でも雪でも履いてきた靴が1足あります。
Church’sのシャノンです。
シャノンに使われているポリッシュドバインダーカーフもガラスレザーの1種。
ただしポリッシュドバインダーカーフはガラスレザーと言っても、革も上質なものを使用しコーティングも薄いと言われています。曰く、なので割れない。割れにくい。という触れ込み。
今回サンダースのクラックを発見して思ったのは「え?じゃあシャノンもやばくない!?」でしたが、幸いシャノンにクラックはありませんでした。
価格で見てみるとシャノンの現地価格£570(@Herring Shoes)に対し、サンダースのチェルシーはセールで£150とかでした。(サンダースのチェルシーは日本未展開なので現地価格で比べました)
価格で1/3以下ですもんね。どうしたって同じクオリティの素材は使えません。
やはり、きちんとした素材なら4年履き込んでも割れない。
なのでチャーチのポリッシュドバインダーカーフとその他安いポリッシュドレザーとの間にはそこそこ差があると言えそうです。
改めて比べてみると、シャノンの方が革が柔らかいことに気づきます。これが割れにくさの秘訣?
まぁシワは
似たり寄ったりなので十分注意が必要だとは思いますが……
革靴のクラックの予兆は?
ありませんでした。
よく「シワに対してタテに細かいシワが入りだすとヤバい」とか囁かれますが、この靴にそのような兆候はなし。触ってもカサカサ感はなし。
リッチモイスチャーやレノベイタークリーム、クレム1925など、まだしも浸透してくれそうなクリームを気が向いたときに塗り、シューツリーも欠かさず入れていました。
解せぬ、、、
まぁ割れるもんは割れる。イヤなら良い靴履くんだな。そういうものなのかもしれません、、、
いやしかし仮にもグッドイヤーウェルト製法を採用しながらオールソール前にクラックとは……。
まとめ!
というわけで、ポリッシュドバインダーカーフはきちんと手入れしていれば酷使していてもまだ大丈夫そうです。Church’sフリークは安心してください。でも気を抜かずに。
逆にコスパ良かったなぁ〜と思っていたサンダースについては結局「安物買いの銭失い」というか、このような結果に。
まぁクラック入ったから即寿命というわけでもないので、ケアしつつもっと破滅的になってくるまでは履こうとも思います。(代役を探す目をギラつかせながら
遠目で見れば分からないですし!!
また、日本で展開しているサンダースは今回クラックが入ってしまった靴より上の価格帯のラインナップです。
素材が違うこともじゅうぶん考えられますので、サンダース=クラックしやすいとするのは早計かと思われます。お持ちの方は安心して、しかし気を抜くことなくケアすることをオススメします!!!
ちなみに、定価が爆上がりしたChurch’sですが、並行輸入品はまだまだお得なものが転がっていることも。この価格で7年雨の日に履いてクラックしないなら、アリと思いますがいかがでしょう??
いかがでしょうか?というか、この価格なら買い足したいぞ!!!
今日のモディファイ!
また新しい靴を買う口実ができてしまった……(と言いつつ履く
個体差もあるのでしょうけど、やっぱりチャーチのカーフ使ったガラスレザーというのは本当なんですかねー。
カーフと他でクラック入りやすいかどうかが謎ですけど。
ウエストンのボックスカーフやロシアンカーフもクラック入りやすいと昔からいわれてますね。
タイトフィットの関係もあるのでしょうけれど、革の仕上げの指定は各ブランド違うらしいのでそこら辺も関係してそうですね。
通りすがりのチワワさま
分厚い革だと乾燥したときバリっといってしまいそうなので、薄いほうが……というのはなんとなく感覚としてはあるのですが、いろいろな要因がありそうなのでなんとも言えない気がします!
たしかにウエストンはたまにボロッボロになった靴を中古市場で見かけるので我が身を省みてケアしていこうと思います……。
いつも楽しく拝見しております。
実はもでぃふぁいど様のサイトに影響されてチェルシーを購入、その直後にこの記事を読んで戦慄したものです。。。
ちなみに、もでぃふぁいど様はチェルシーにシューツリーは何を使っておいででしたか?それがクラック防止になるかは勿論わかりませんが、特徴的なこの靴に合わせるツリーがまだ決まらず…。
宜しければ教えて下さい!
クラック毅さま
コメントありがとうございます!&すみません……笑
ひとえに悪いのは私であって、モノは悪くないはずです。この屍を乗り越えてよくケアしてやってください……。
シューツリーですが、旧型の無印良品の木製シューツリーを突っ込んでいたのでした。笑
オールデンのツリーのような、木製でも1番簡素なものと思っていただければ。
今の無印のツリーは改良されていますし無印でも問題ないかと思います。靴自体が他よりお買い得なので、その分手をかけねばならなかったなぁと反省しきりです。
何かご参考になれば幸いです!!!
お返事有難うございました!
ミレ何とかみたいなブーツツリーを入れるには、この子どう見てもスネ周りが細すぎる!と困ってました笑
そもそもサイドゴアに特化した記事自体が貴重ですからね。。。
樹脂革へのクリーム浸透具合について未だ定説がない様ですが、
小生は「油性クリーム塗っとけ説」を末永くやってみる所存です。
もでぃふぁいど様のブログも靴沼紳士のバイブルとして、末永くコッテリと継続されることを今後も応援していきます!
クラック毅さま
ありがとうございます!更新の励みになります!!
おっしゃる通り樹脂革にクリームが入るのかどうかは全然わからないのですが、入る可能性が少しでもあるなら塗っとくに越したことは無いですね!!
特に雨の日に多く履くなら頻度を上げたら良かったなぁと今では思います。ぜひ大事にしてやってください。
今後もぼちぼちコッテリやっていきますのでお付き合いいただけたら幸いです!