半年履いた感想です!!
目次
Heinrich Dinkelacker Rio!!
さて。日本にいると……というか少なくとも、もでぃふぁいど は片足突っ込むまでRioとはモデル名かと思っていましたが、あくまで木型の名前です。
ハインリッヒディンケラッカーは、
木型名+デザイン+素材
という感じでモデル名が成り立っています。
Rio Full Brogue Cみたいな感じです。
これはRioのフルブローグのコードバン(CordovanのC)ですね。欲しいです。
よってプレーントゥもウィングチップもこの木型ならRioです。よろしくお願いします。
Rioってどんな木型?
さて、肝心のRioラストの特徴を見ていきましょう。
For over 60 years, the Rio last, which boasts a rounded overall form, has served as the basis for classic budapesters — the pinnacle of stylish, handcrafted perfection.
https://www.heinrich-dinkelacker.com/
待ってこの引用って超シャレオツじゃないですか?さすが海外製CMSだぜ!!!(WordPressのことです)
さて、適当に訳してみるとこんな感じ。
Rioラストの丸みを帯びたスタイルは、60年以上もの間、クラシックなBudapesterのキホンとして君臨してきた!!パーペキオブ頂点てな感じにスタイリッシュ、そして手作りの最高な靴だぜ!!
パーペキオブ頂点、本日のハイライトですから覚えて帰ってください。
ブダペスターとは?
Budapester(ブダペスター)とは、東欧靴に特徴的なハコかな?みたいなトゥを持つ靴ですね。

この構造により、足指が信じられないほど自由に動くので歩きやすいのです。そこだけなら、もうサンダルと変わらんよ。
ブダペスターの文字通りブダペスト(ハンガリー)やオーストリアのあたりにある靴ブランドはラインナップしていることが多いスタイルです。ブダペストの名を冠していますが、東欧式の靴といっても良いかもしれません。
靴のシルエットだけでなく、フルブローグまで揃って初めてブダペスターとすることが多いでしょうか。

Rioの履き心地!!
さて、この靴ですが届いて以来、肝心の履き心地を自分の言葉にしていませんでした。
Rioのサイズ感!→デカ目?
実測値25.2cmの足には若干デカい疑惑のあった6.5というサイズですが、なんとかなりそうです。履き口がくるぶしに当たる感じがあったんですよね。でもなんとかなりそうです。
その他のフィット感は紐で締めればバッチリな羽根の開き具合&ホールド感なので、次があったとして買うとしたら……6.5かなぁ。6.0は足先が当たるのが恐いです。そんなサイズ感だと思っていただければ。
そもそもキツキツのタイトに履く靴でもなさそうですし。でも同社のBudaに比べると幾分ゆったりしています。
Budaを緩めのサイズで履いていれば、Rioはハーフサイズ下げてもいいかもしれません。

足の後半ホールド系!!
足を入れた感じは、指先完全フリー。そして紐で締めると土踏まず〜かかとまで自然にフィット、という感じです。
オールデンのモディファイドラストと比べると、土踏まずの突き上げ感を控えめにして、かかとのホールド感を上げた感じでしょうか。足指の自由さは同等以上です。

ブダペスターは同社Budaを含めて一貫してこの後半ホールド系のフィッティング思想です。
強いて言うなら、Budaはカカト重視、Rioは土踏まず重視。そんな感じでしょうか。
トリプルソールの履き心地??
さて、この靴、初見から衝撃的だったのは標準でレンデンバッハ社のレザーを3枚重ねたトリプルソールを搭載している点です。笑

普通、トリプルソールほどの厚さになるとミシンで縫えないため、ウェルト自体を2段に分けるのですが、Rioは(銀色のなんかついているけど)そういう仕組みでソールがついているわけではありません。
2枚目のソールまでを縫って取り付け、最後の1枚は接着してあります。ハーフラバーならぬ、レザーソールを1枚張り付けてある感じですね。ハーフじゃないけど。
そしてスチールまで最初から打ってあるんだから笑っちゃいます。(トリプルソールの場合)

ただでさえ頑健なレンデンバッハのソールが3枚……履いたときにどうなっちまうのかと。返るの?削れは?カカトは無事でいられる?
しかもこのモデルに限っては、ノルウィージャンウェルトまでついてます。

と、ここまで振っておいてなんですが、結構普通に履けてます。笑
カカトもついてくるので血塗れになることはなく、ソールも返りやすいとは言えないものの、タイトフィットなドレスシューズより歩きやすいです。
アッパーがコードバンなので、休日晴れていれば、この靴かニューバランスかどっちにしようかな?と悩めるくらいですね。なんならニューバランスはフワフワしすぎか?とこっちを選ぶ気分です。今日は。こんな成りのくせして。
まぁカッコンカッコンどうしてもしますけどね。笑
このあたりの見た目から想像つかない履き心地の良さは、さすが60年変えずにリリースしている木型だな、と思います。
Gウィズ恐るることなかれ
さて、ハインリッヒディンケラッカーの靴でもうひとつ、パンチが効いている部分と言えば、
Gウィズ表記。

Gってあなた。ねぇ。うへへ……いや、やめよう。
まっとうに考えるのであれば、標準をEウィズとして、E→F→Gというわけで、日本で言えば3Eとかになります。
なんならラインナップにはKウィズもありますからね。どうなってんだKって。G→H→I→J→K??つまり7E??
7Eて。
が、これを書き、というか履いているもでぃふぁいど の足は平均よりちょい細めです。(右足ボールジョイント部除く)
靴次第ではCウィズに足突っ込んだりしてますからね。

C〜Gまでいけるとなれば、もう大抵イケちゃうんじゃないか?なんでも良いのではないか??という気もします。
思うに、靴が太いぶんには履けちゃうというか。紐できちんと締めて甲が固定できれば、ボールジョイントあたりはフリーでオッケーです。カカトがついてくればなお良し。
オールデンのバリー、モディファイドラスト、チャーチの103ラストあたりは似た雰囲気ですね。
というわけで、
Gウィズは履ける。
(Kはさすがに自信ない)
まとめ!!
見た目が衝撃的すぎるRioラストですが、意外と履ける!むしろ気持ちよく快適!!!

Parabootあたりちょっと食傷気味かな、というか雨の日に履いていくとめっちゃカブるな、という向きにはオススメです。フィット感は段違いですし!
今日のモディファイ!!
悩まれている御仁、あなたが次買うのはこのRioで間違いない。間違いない1足ですよ。