伊勢丹「THE MUSEUM OF VINTAGE SHOES」の事前お披露目会レポ!!〜Vol.1マボロシの靴たち

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会期に先立って事前御披露目会にお招きいただきましたので、ここぞとばかりに参加してきました。以下革靴に関するレポです。

THE MUSEUM OF VINTAGE SHOES!!

今回の伊勢丹さんのイベントは、ずばり”THE MUSEUM OF VINTAGE SHOES”!!

「いい靴を次の世代に繋ぐ」をテーマに高円寺の超有名ヴィンテージショップ、SAFARIさんの協力のもと、今までストックしていたヴィンテージシューズ約500足を大放出!!

なんとこの500足、1年間かけて集めたもので普段はお店に並んでないスペシャルなストック品なのだとか。

今までの靴博でもSAFARIさんのコーナーがありましたが、今回のイベントはその拡大版にあたるものだそうで。

あのコーナー、掘り出し物がザクザクなので毎度ワクワクと恐ろしい気持ちを同時に抱きながらお邪魔していましたが……今回はもう逃げ場なし!!!観念すべし!!!年貢の納めどきじゃ!!!!

ということのようです。

以下、イベントの概要です。

会期:2022/1/12(水)〜2/1(火)
場所:伊勢丹新宿店メンズ館1F正面玄関横
※B1Fじゃないので注意!

今回、会期に先立って事前お披露目会のご招待をいただき、そそくさと乗り込んできました。

「メディア関係者の方やインフルエンサーなど」と書いてあるので、もでぃふぁいど はたぶん「など」に含まれるただのおっさん枠だと思います。マジご慈悲。もでぃふぁいど は皆さんのご慈悲にまみれて生きています。

ちなみにこの事前お披露目会、試着はできますが購入はできないので盛大なお預けを喰らって帰ってくるものです。笑

青田買いというより、むしろ飛んで火に入るなんとやらの類なので心中ご賢察ください。

イベント自体は革靴に限らずレアな年代もののスニーカーなども展示販売されますが、ここは革靴の沼ですので以下革靴に関するレポです。チャックテイラー待ちの方、すみません。いやぁでもジョンロブ買えそうな額のスニーカーがあるなんて。

放出されるブツたち!!!

いざ、はなてん!!!

リアルロシアンカーフのローファー!!

今回の目玉の1つ、ニュー&リングウッドのリアルロシアンカーフのローファー!!

リアルロシアンカーフっちゅーのは、靴マニアの間で語り草になっている、いわゆるイギリスの沈没船から引き揚げられた製法不明の革です。トナカイともそうでもないとか呼ばれるアレ。ロシア革命で製法は失われたとされ、さまざまなタンナーが再現を試みてレプリカを出すあのロシアンカーフのモノホンです。

実はこの沈没船はいくつかあってイギリス政府が管理しており、ロシアンカーフは今も毎年決まった量が引き揚げられ流通しているとのこと。

なので今すぐ枯渇するものではありませんが……現在これを卸されているのはジョージクレバリーくらいです。もちろんオーダーしたらエライことに。

また、伊勢丹さんで付き合いのある革の魔術師、ステファノ・ベーメルですら靴を作るのには向かなそうなクオリティのものが少量あるのみとのこと。

まぁ毎年出てくるとはいえ幻の革には違いありません。

そんな幻の素材のローファーがこの距離で見られる、なんなら買える。さすが”MUSEUM OF VINTAGE SHOES”だぜ!!!

リアルロシアンカーフは錆びた鉄のような匂いが特徴と聞いてましたけど、断って嗅いだところこの靴は普通に良い匂いでした。これは知的欲求の発露であり、変態ではありません。念のため。でもご馳走様でした。

ちなみに製造は安定と信頼のクロケット&ジョーンズ。馴染みのある表記に安心。

THEロマンの塊。ネットで見たことはあってもリアルに見られる機会はなかなかない革かと思いますので行かれた際は要チェック!!売れちゃったら見れないけど!!

ロイヤルワラント×4!?幻のシングルモンク!!

続いての目玉はロイヤルワラントが4つついたこの靴!!!

現在付与されるロイヤルワラントの数は最大3つ。2002年にエリザベス女王の母君が亡くなった際に1つ減ってしまいました。

そう、これは英国の歴史そのもの。そしてロマン。MUSEUM OF VINTAGE SHOESはロマンだ!!!

単純に資料的価値も高そうですし、シングルモンクは脱ぎ履き楽なんで普通に履き倒しちゃっても良いと思います。

え?写真がないって?

撮り忘れたようです。不甲斐ないブロガーですまん。

(1/8 23:21追記)見かねた伊勢丹さんからお写真いただくことができました。笑

皆さまご査収くださいませ!!

ウエストンのロシアンカーフコンビゴルフ!

ややこしいのですが、こっちのロシアンカーフはRussia Finished Calfなのでガチロシアンカーフではありません。

でも見て!!どっちもロシアンカーフのコンビシューズなの!!!

そもそもからしてロシアンカーフのゴルフは数年前に廃番になっています。

また、現在レギュラーで展開されるウエストンのロシアンカーフはブラックかタンの2色。数年前はスペシャルオーダーのスワッチにこのブラウンのロシアンカーフがあったと記憶していますが、スペシャルオーダーは革の数が減ったという噂も聞きますし、今もオーダーできるか怪しい感じ。あのときローファー頼んでおけばよかったよ……。

改めて見ると、ヴァンプがタンで他が廃盤ブラウンでしょうか。

……という幻のゴルフ。しかしここでゴルフを普段履いている もでぃふぁいど の目線!!

更にレアなのここ!!!ストームウェルト!!!

昔はストームウェルトがついたレザーソールのゴルフはあったようですが、ラバーソールでもついちゃうんだぁ、しかも切れ込みの装飾つき!!!!!こりゃ手作業でやってません?この切れ込み。この装飾ひとつ取っても手がかかってそうです。

スタッフさんに聞いてみてもこちらのゴルフは本命の方が多そうです。

気になるサイズは6C!!お披露目会でも撃沈する方続出でした。ええ、私もです。(6.5Dだったら、、、、)

エドワードグリーン120周年モデル!

お次はエドワードグリーン120周年モデル!!1890年創業なので2010年のモデルです。

ここんちは125周年のときも思いましたが結構マニアックなモデルを周年モデルで出してきます。125周年はサイドレースアップのブーツでした。

120周年のこの靴はブラインドブローグ。ブローギングもアデレード的な意匠を持ちつつロングウィングの変形でもあるという超絶ヒネリの効きつつもカッコいいデザインに、通常ラインにないメダリオンつき。

木型は82ラストですが、非常に丁寧に吊り込まれています。見よこのフォルム!!!

この踏まず!!スタッフさんも「キレイですよねぇ」と思わず漏らす作り込み。

下まで落ちないのでロングウィングの変形と言えるはず

個人的にはブローグのバランスもグッド。しかもブラインドブローグなので実はホールカットという贅沢さ、磨いても楽しい!!!

というわけで、これ、すごく良いと思うんですけどどう思われます???

コードバンのエドワードグリーン!

これはオールデンを取り扱うことでも知られるleffot別注、コードバンのカーディフ。外羽根セミブローグです。

個人的に何度か個人輸入でお世話になっているのでなんとなくスルーするところだったのですが、注目ポイントはコードバンであること!!

エドワードグリーン自体コードバンの靴を作るのには消極的で、これまで伊勢丹さんが別注でコードバンを発注しようとしてもやんわり断られてしまったとのこと。バイヤーの宮下さんに「だから悔しくもある」と言わしめる1品です。笑

MTOではコードバンも選べるはずですが、アップチャージ額は推して知るべしという感じなので、これもサイズ合う方は良いのではないかなぁ。

ジョージクレバリーのビスポーク!

お次はジョージクレバリーのビスポーク!!上位ラインのアンソニークレバリーの名作、チャーチルを元に作られたと思われるレイジーマン !!

で、イミテーションレースがボルドー色!!さすがビスポーーーク!!

オシャレすぎる……!!しかもシューツリー取ってみると……ライニングもボルドーのミュージアムカーフ!!!こことイミテーションレース合わせちゃうの、オシャレすぎる!!!!

ビスポークらしくシューツリーも削り出しで非常に軽量のものです。足か?と思う見事な形状!!

ソールも見事なフィドルバック。写真じゃわかりにくいですがフィドルバック中央の盛り上がりのエッジ、すごかったです。

ビスポークらしい絞られたシャープで立体的なフォルム。

ビスポークに使われるレベルのカーフのツヤもすんごいです。

こんなビスポークの名品を眺められるのもこの企画ならでは!!

3都市旧チャーチチェットウィンド!!

こちらは最近球数が減って相場も高めな3都市旧チャーチです。2都市とかになると突然ソール分解などのリスクも高まるので、実用的なのは3都市だよね、と言われるその3都市チャーチです。

って履いてる!!!

木型はもちろん73ラスト、70Fです。73ラストはなかなか試着の機会すらないので実物見て検討できるだけで貴重です。ちなみに見ての通り試着させてもらいましたが、もでぃふぁいど には少し小さめでした。

状態も上々!!サイズが合う方にはオススメです。

ちなみに伊勢丹さんでは昨年73ラストのオーダー会を実施していましたが、1週間で50足近いオーダーがあったのだとか。

50人近く沼に沈んだのならブログ書いた甲斐がありました。このブログを見ている方かはわからんですが……

タニノクリスチー!!

今はなきイタリアの古参ブランド、タニノクリスチーの靴もあります。実物初めて見ました。

もともと乗馬ブーツを作っていた同ブランドの叡智を結集して作ったサイドゴア。

この鼻筋がスッと通る感じがキレイです。

また、このスエードがすんごかったです。まるでベロアのような、とスタッフさんが評されていましたが、こんな滑らかなスエードは初めて触りました。上質なスエードってこういうもんなんだなぁと。これは毎日頬擦りできる。

そんなタニノクリスチーのデッドストックも放出!!

今はなきイタリアの雄に想いを馳せつつお持ち帰りするのも乙かと思います。

ソールを見るとグッドイヤー×マッケイですかね。

その他その他、まぁこんな感じで眼福でした。

というわけで諸々見てきましたが、いずれも一点モノ。しかし本番ではこの10倍以上の靴が用意されているときた。

突然ですがアザミの意匠があしらわれたグリーン製の靴なんかもよかったです。

個人的に思うすごいポイント!

ちょっと立ち返って考えてみるに、これ、すごいコラボだと思うんですよ、伊勢丹さん×SAFARIさんって。

だって本来革靴を購入できるところという意味ではバチバチなライバルのはずです。

試着したお客さんが「あ、でも中古で買うんで今日は買わないっす!!」と言って帰るみたいなことってちらほらあると聞きますし、逆にSAFARIさんだとサイズがないからいっそ新品買っちゃお、みたいなこともあるわけです。

当て馬的商談って一定数発生するものなのでしょうがないですけど、せめてこう、感謝の気持ちは持つと良いと思います。せめて濁してくれ。

しかしライバル同士バチバチ言ってても言わなくても革靴なんて履く人は年々減る一方。斜陽っちゃ斜陽なので、ここらで力を合わせて業界を盛り上げる!!!

ということなのかなと。勝手な推測ですが。

たとえば今回の商品の中にあったタニノクリスチーなんて、もうブランド自体ないわけで伊勢丹さんでは新品販売が叶わないんですよね。でも取り上げちゃう的な。

ここに、もでぃふぁいど は個店の垣根を越えて業界を盛り上げようという両者の熱い志を垣間見たのです。

え?オールデンはどうしたって?

Vol.2 おいでよレアカラーオールデンの森!は明日公開予定!!!

追記)公開しました!

今日のモディファイ!

この記事をご覧になった皆さまもその熱意、現場で感じてみてはいかがでしょうか。

ただし肺炎にはマジで注意しましょうね。単純にツラいので!!!

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