意外と長く履いていると評価が乱高下しません?この木型。
今日のおはなしはオールデンのモディファイドラストについてです。
時系列を追ってみていきましょう。
1.試着/購入まで〜ひとめぼれ
試着した瞬間はすごいですよね。「えっ?」と思うほど土踏まずがフィットします。「なんだこれ!?」という状況です。でも、不思議と気持ちいい。
これだけで「いつか買うリスト」にほぼ入ってくる恐ろしい木型ですよね。
ちなみにオールデン価格がしんどいな、という方はチーニーの1886ラストは履き心地が近いと後輩が言っておりました。(公式でも土踏まずでフィットさせる木型と言及があります。)
このとき、評価は120点くらいです。満点超えてる。
2.購入後しばらく〜アツアツ
購入後、中底の下のコルクが沈んでくると、土踏まずのフィット感は更に高まります。なんて恐ろしい子。試着時であれだけすごい突き上げ感だったのにまだポテンシャルを秘めていたなんて。
評価は150点くらい。時速に直せばメーター振り切れてスピード違反切られるあたりです。
3.馴染んでから〜倦怠期
しばらく履いているとこの履き心地が「当然」のものになってきます。いわゆる倦怠期です。
傍から見ればなんて贅沢なのかと。
でも人って慣れちゃうんです。
評価は70点くらい。普通に良い、他にもいいフィッティングの靴はあるし、くらいに落ち着きます。
4.ひと通り履いてから〜円熟期
一通りいろんな靴を履いているとモディファイドラストの履き心地が唯一無二であることがだんだんわかってきます。
そうすると一定周期で「モディファイドラスト履きたい!!」という衝動に襲われるようになります。
特にコードバンのモデルしかない状態で、雨続きだとこの欲求を発散できずツラいです。クロムエクセルかキッドレザー(ヤギ革)のモデルも欲しいなぁ。そんなヤバい欲求も湧いてきます。
やっぱり、モディファイドラストは良い。
もでぃふぁいど は今この境地です。
点数で言うと95点。
最早本当に自分にフィットする靴、という概念がよくわからなくなってきた昨今。
具体的に言うと「ビスポークのようにしっかりと足全体にフィットする靴」と「モディファイドラストのようにフィットするのは一部分だけどめちゃめちゃ歩きやすく、足のむくみにも強い靴」どちらのが良いのか判断しかねています。
とはいってもビスポークはやったことがないので、現実的には履き慣らしたウエストンやエドワードグリーンのように履いた瞬間「おっ!?」となる全体のフィット感の靴との比較です。これらは履いた瞬間はモディファイドラストより気持ちいいこともあるのですが、長い距離歩いたり1日を通して履き続けたりすることを考えたらどっちが良いんだろうね、という間で揺れています。フィッティングバイオリズムですね。
今日のモディファイ!!!
今日ひっさびさにオールデンの54321履いたらじんわり良いなぁってなっただけなんですけどね!!!お持ちでなければ是非ご試着を!!!人生に1足はモディファイドラスト!!!
お持ちの方は趣向を変えて専用ツリーとかいかが?
モディファイドラストのサイズ感に関してですが、ラコタハウスの店員さんのフィッティングって正しいのでしょうか?
以前勧められたサイズ(6h)を試着したのですが、かなりぶかぶかで…
結局その時はどうしても納得できず、購入には至りませんでした。
アドバイスお願いします!
ドナドナさん
コメントありがとうございます!!
たしかにモディファイドラストは土踏まずと紐で締めて固定するので、かかとや足の前半分は余裕がある状態になります。特にバチバチなローファーブランドやタイトな英国靴と比べた場合は。
ドナドナさんの場合、どのくらい余裕があったかはわかりませんが、やはり納得できないのであれば、撤退されて正解だったと思います!!
まぁこんなチラ裏なんで、小さくこっそり正直に言えば、私もラコタさんで「この8Dでもイケるんじゃないすか?」みたいなことを言われたことありますので、アパレル同様、「とりあえず在庫売っちゃろ」という意識はある…………かもしれません。アパレル業界のサガですね……。