だんだんマニアックなオールデン記事しか書けなくなってきました
コマンドソールとは?
コマンドソールとは、紳士靴に使われるラバーソールの一種です。ビブラム社やイッツハイドというブランドのものが知られています。
いずれも粘りのあるラバーで作られており、深い溝(トレッドパターン)に加えて十字のスタッド状のパターンが特徴です。
もともとは登山靴用に開発されたソールでしたが、そのグリップ力の高さから軍用の靴にも採用された結果コマンドの名を冠しています。
ちなみにコマンド、コマンドーとは、軍隊における特殊部隊・精鋭部隊の名称としてしばしば使われる用語です。
オールデンのコマンドソール
というわけでオールデンに話を移すと、オールデンのコマンドソールには2種類あります。
コマンドソール(ラグソール)!
オールデンのコマンドソール(ラグソール)は普通のラバーソールと同様、アウトソールとして装着されています。
再掲。溝の深さがわかると思います。
しかし出し縫いが見えないな?縫いをかけた後、さらに接着しているのか?
また、ヒールは積み上げではなく一体成形です。ちょうどパラブーツみたいな感じ。
一体成形のソール(特にヒール)は修理の難しさが懸念されますが、実は削れた部分にラバーを盛るとか、1層分削って新たに平面のラバーを接着する等で普通に修理が可能です。
ヒールが削れても即オールソールにはなりませんのでご安心を!(修理部分の見た目は変わっちゃいますが)
このコマンドソールは実はオールデンの中でもなかなか珍しいソールかもしれません。日本で発売されているモデルではプランテーションクレープソールの方が多い気がします。
柔らかさ/クッション性では断然プランテーションクレープソールに軍配が上がりますが、プランテーションクレープソールは削れるとパターンがまっさらになっちゃうため、グリップ力が低下します。
その点、コマンドソールは硬いですがソールのパターンが深いためグリップ力が持続します。基本グリップ力にステータス全振りのソールです。
ハーフコマンドソール!
一方ハーフコマンドソールはオールデン特有の仕様です。
普通のレザーソールにハーフラバーを貼るようにして、薄いコマンドソールが装着されています。
あとからハーフラバーをつけてもらうのと違い、製造の際にレザーソールと一緒に縫いをかけるので、つま先が剥がれるようなことがありません。超優秀!!!
ヒールはコマンドソールと違い、通常の積み上げタイプです。1番下だけ薄いコマンドパターンのヒールになっています。
ハーフコマンドソールは最近アメリカ本国の別注オールデンで頻繁に採用されています。
適度なカジュアル感、そして抜群のグリップに、レザーソールよりは高いクッション性を持ち合わているので、それも納得です。
ただ、実はパターンの溝は本家コマンドソールより浅め。グリップ力はコマンドソールの方が強そうです。
こうしてみると意外とパターンも違うものですね。
アップにすると、溝の深さの違いがわかりやすいです。
その代わりに、ハーフコマンドは横から見た際の靴のシルエットがスマートです。横から見てもラバーソールのモデルだとわかりにくくなっています。
マニアはつま先の黒い層を見れば1発ですよ
これがコマンドソールだと、こう。明らかにラバーソールどかーん!というボリュームが見て取れます。
結局、街を歩く分にはハーフコマンドでも必要十分です。コマンドソールが必要なのはもっとこういう感じとか
こういう感じでしょうか。
もともと登山靴用のソールだけあって、悪路をものともしない信頼性があります。
お出かけの際に最強のコマンドソール、おひとついかがですか?
オールデンは見つからなかったけどトリッカーズもそれっぽくて最高ですよね
コマンドソールon世界
コマンドソールは将来の海賊王のクルーを務める方にもオススメ!!!
そりゃこんなときに滑ったら文字通り命取りですからね。グリップ力、だいじ。
これが全世界で4億9,000万部発行されているコマンドソールです。グリップ力で世界取りに行きましたね。
まぁ肝心の船長は裸足でビーサンですが。
今日のモディファイ!
こんな目線でワンピース読んでるの、世界で自分だけかもしれないと思ったらちょっとゾッとしたよ。