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革靴のスタイルと履き心地〜オールデンのバリーラスト沼に沈む

この沼、深いぞ!!

革靴のスタイルと履き心地

靴の履き心地のほとんどは、木型(ラスト)によって決まると言っていいでしょう。靴の形の元となる木型が違えば履き心地は違う。

ポッテリなオールデンと

スマートなガジアーノ&ガーリングでは履き心地が違います。

コレはわかりやすいのではないかと。

でも最近思うのは、

同じ木型でもスタイルが違えば履き心地は異なるのでは??

ということです。

もでぃふぁいど はオールデンのバリーラスト沼にハマっているので特にコレを感じます。

絞って買っているわけではないのですが、なんでか足元に集まってくるんですよバリーラスト。好かれてるのかな?

というわけで今日は同じラストでもスタイルごとの違いにフォーカスをあててみたいと思います!!

プレーントゥ!(クリッパー)

オールデンのバリーラストで代表的なモデルといえばコレ!プレーントゥ!!(かチャッカブーツかロングウィング)

990とか9901といったモデル番号は覚えているという方も多いのではないでしょうか??

人によってはその後9905とか9900とかの魔窟に迷い込みます

そんなプレーントゥの履き心地はなんといっても、継ぎ目のない1枚革仕様によるナチュラルな履き心地!!!

シワも素直に入るので1番足に馴染みやすく、自然な履き心地を味わえます。

プレーントゥに慣れていると他のモデルのステッチ(縫い目)や革の段差が気になったりするんですよね。しません??

バリーラストのプレーントゥは紐を締めることで、履き口周りがギュッと締まってフィットさせる感じ。バリーラストの靴の中でもオーソドックスなフィッティングです。

チャッカブーツ!

バリーラストと言えばやっぱりコレ!な方も多いのではないでしょうか??

チャッカブーツ!!

プレーントゥとは違って靴の前半分と後ろ半分で革は分かれますが、足首丈のブーツなのでコードバンの面積のデカさによる満足感はピカイチ!

2アイレットなので甲部分が大きくダイナミックなシワが出たり、履き口周りのうねるようなシワを存分に味わえるのはチャッカブーツだけ!!!

また、そもそも2アイレットということで脱ぎ履きもスムーズにできるのも魅力的。脱ぐ時は紐を解けば即脱げます。

そんなチャッカブーツの履き心地は、前半分にステッチがないために味わえるプレーントゥ同様のナチュラルさ、そして独特の羽根形状による土踏まず部のフィット感です。

チャッカブーツは紐を締めるとこの羽根全体に影響します。そしてこの羽根の落ちる先は土踏まず。

なので紐を締めると土踏まず部も含めてキュッと持ち上がるようにフィット感が上がります(個体差あるかもです)。

この踏まず部分の履き心地はチャッカブーツならではだと思います。

あと単純に2アイレットなので紐をギチギチに締めるのが他のスタイルに比べて難しいです。もでぃふぁいど が不器用なだけかもしれんですが。笑

NST!

ちょっとオールデンにハマると気になり出すのがノルウィージャンスプリットトゥ(Norwegian Split Toe)ことNST!

このハンドステッチはオールデンならではのモコモコですよね。欲しい。欲しいよね。

日本では手に入らないという定説も既に過去のこと。ラコタさんに行けばバリーラストのNSTは普通に売っています。良い時代になったもんだ。

(ただしアバディーンラストの2210,2211は今も日本では買えません。個人輸入すれば別ですが)

そんなNSTの履き心地ですが、やはりステッチが入るぶんアッパーの屈曲性は落ち、足馴染みは悪く感じます。プレーントゥと比べると特に。

でも良いところもあるんです!!

それはシワがキレイに入りやすいところ!!

個人の足形にもよるのかもしれないですが、この手の靴ってキレイにシワが入りやすいです。(厳密に言えば、オールデンのNSTは一般的なUチップとは違ってモカを乗せて縫っているのではなく、プレーントゥに装飾的にスキンステッチを施したものです)

キレイにというのは、変に斜めのシワが入ったり、クシャッとシワシワになったりしないということ!!

オールデンに限らずですがUチップはだいたいこんなふうに2〜3本のシワがほぼ平行に出る気がします。

オールデンでコードバンとくればシワの入り具合にドキドキしちゃうもんですが、個人的にはNSTは割と気楽に履き下ろせます。いや、そんなたくさん履き下ろしまくったわけではないですが。

サドルNST!!

世界広しと言えど、サドルNSTが手に入るのはAlden of Carmelだけ!!

そんなちょっぴりレアなサドルNSTですが、履き心地はNSTとほぼ同等。

サドルの羽根は踏まず付近に落ちていきますが、紐を締めても踏まず部分のフィット感はほぼ変化なし。

比較的オーソドックスなバリーラストの履き心地と言えるでしょう。

ただこの靴、クロムエクセルなので柔らかく馴染んでいます。コードバンよりその点……いや雨の日も履けるのも含めて良いんですよね、クロムエクセル。

ロングウィングは?

履いたことがないスマン!!!

ただ、ウィングキャップがついているので、キャップ直前のシワは比較的深めに入りがち。そしてキャップとウィングがあるぶん、プレーントゥ等に比べると返りは硬め(のはず)です。

他のウィングチップを履いているとそんなことを思います。

なぜ履き心地が異なるのか?

もでぃふぁいど は最近そうだったのですが、「木型が同じなら履き心地は同じ」みたいな思考だったんですよ。

でも当然ながら、スポーツ用に作られたチャッカブーツとドレス用のプレーントゥとでは、本来全く別の履きものなんですよね。

同じ野菜と言えどキュウリとトウモロコシで味が違うのも当然みたいな。

たまたま同じ素材、同じ木型で生産が可能だったというだけで、靴自体は全くの別モノなわけです。

だから靴の設計思想が異なります。具体的には

  • 紐を締めた際のサイズ感が変わる箇所
  • 装飾の有無によるシワの入りかた

なんかは異なるわけです。

だからバリーラストでアンラインドの靴はプレーントゥかチャッカしかない。ナチュラルな履き心地を求めるならやはりこの2つ。

みたいな。

革靴のスタイルって主にはTPOに合わせて選ぶのですが、昨今カジュアル化も進んでますし、履き心地で選ぶのもアリかと。

俄然プレーントゥでMTOとかしたくなりますよね。

今日のモディファイ!

バリーラストの履き心地ではなく、バリーラストのスタイル別に履き心地の違いを考え始めちゃうのは当サイトだけ!!!(たぶん

って待って、バリーラストの履き心地記事、書いたつもりがタイトルだけで下書きになってる!!

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