今さら3年以上前の雑誌を買う男。
LAST買いました
LASTは好きなんです。
って
この号は、もでぃふぁいど が初めてLASTを見つけて立ち読みした号です。
こんな雑誌があるのか……!!と当時は感動したものの、なぜ買わなかったのか……
当時のもでぃふぁいど にはちょいとマニアックすぎたかもしれません。
Webでも記事があげられていますが、あの名タンナー、デュ・プイ社探訪とか最高ですよ。
ウエストンに納入する革について、スタッフさんのコメントするくだりが好きです。笑
http://www.lastmagazine.jp/features/7-01/
LASTが良いところは、こういう個人じゃハードルが高い取材の特集を組んでくれるところです。
やっぱり個人じゃ、いきなりデュプイ社行けないっすよ……。
そしてなんといってもタンナーは生き物の皮を扱う以上、夏場は……という体験談も聞いた身としては、こうして写真だけ見られるのは非常にありがたいことです。
ホーウィン社とかそれでも行ってみたいですけどね。
LASTも、もちろん雑誌である以上、広告記事もあるのですが、写真も大きく、見ていて楽しい。そして単純に写真がキレイです。
や、なんつーんですか、このブログにもさんざ書いてあるような、「モディファイドラストは土踏まずのフィット感が……」「世界的に超希少なコードバンが……」「202ラストはトラディショナルでかかとの……」とか、そんな文言がたくさん書いてあるだけのものは、先日買った雑誌だけでもう充分です。笑
あれ?ということはこんなブログももう充分……??
LAST issue11のみどころ!!
Dress Shoe Styles!!
もうこのページだけでも充分ですよね。
同じアングルでひたすらに紹介されていくので、デザインやそこから受ける印象、そしてブランドごとの木型の違いなんかもよくわかり、つまり、最高です。
はぁ〜そうだったのね〜ということが誰しも1つや2つ見つかると思います。
永久保存版です。
EDWARD GREEN探訪!!
まずこの見開きからですよ奥さん。
ユタカーフのドーヴァーにハンドソーンを施しているところ。
大興奮ですね。
見開きで大きく見られるのもあって、もでぃふぁいど は未だに紙で買うのが好きです。
さて、ここの記事で、もでぃふぁいど が特に好きな部分がさらに2つ!!
ひとつ!!
全もでぃふぁいど が泣いた!!
或る旧ロゴ箱のフタ!!!
これ、工場にふと、立てかけられているそうです。
我々は、出来うる限り最高な靴を作りたい。ただそれだけだ。
もでぃふぁいど も、もうオッサンだからわかるんですよ。たとえエドワードグリーンであっても、スタッフ全員が全員、好きで靴を作っているわけではない、と。
めんどくせぇなぁ、と思いながら作る日もあるでしょうし、ここで働くしかないから、と渋々雇われている人だっているはずです。
でも誰かがこれをさりげなく書いて、みんな何となく「そうだな」って思うからずっと置いてあるわけですよね。旧ロゴだから数年は飾られているはず。
ひとまず、社長からのトップダウンで「顧客満足の追求!!」なんてポスター貼られてるよりずっと良いと思います。笑
自分たちが作る靴に対するプライドが感じられるというか。
これ以上の説明はないので、実際には敏腕社長のヒラリー・フリーマン女史が書いた可能性もありますが(笑)、もでぃふぁいど はスタッフの誰かがふと、これを書いて立てかけて、誰もそれを撤去せずにいるのだとしたらステキだな、と思います。そうあってほしい。
ふたつ!!
全もでぃふぁいど が泣いた!!!
アンドリュー・ピーチ氏のドーヴァー!!
誌面にはアンディと書いてありますが、この方のお名前はAndrewだったような……
いかにも職人然としたピーチ氏ですが、ここには「現在はじめて自分のためのドーヴァーを手掛けている」と書かれています。
もう最高じゃないですか。
これも推測ですが、いくら高級靴と言えど、それを作る職人さんたちの給料がめちゃくちゃ良いかと言われれば、そんなことないと思うんです。
少なくともエドワードグリーンの靴を次々と新品で買えるような給料では、ないはず。
そんな中でですよ。
2018年時点でピーチ氏は22年エドワードグリーンに勤めていると(別媒体ですが)語られているため、この雑誌が出た2016年時点では勤続20年。
きっと記念に自分の靴を作って買うと決心されたんだろうなぁ……。
自分が作っているものを愛せるって大変にステキです。
もでぃふぁいど は製造業にて働いていたこともありましたが、そこの製品は今でも使いたくないくらいなので……。笑
やっぱり裏のイヤな部分や粗が目についちゃうじゃないですか。どうしても。
でも、ピーチ氏は自身で作る靴を、勤続20年という大きな節目の記念に、選ばれたわけです。
そしてピーチ氏はノーザンプトン育ち。ご子息までEGで働かれているとか。
そんな生粋のノーザンプトン育ちが節目に選ぶのが、自分で作った靴であると。
そんな靴、最高に決まっています。
「セールだったから(財布に多大なダメージを負いつつ)買っちゃった⭐︎」みたいな自分が恥ずかしいっすよ、もでぃふぁいど は。
せめて長く、そしてたくさん履こうと思います。
ピーチ氏は、たまに椅子ごと(笑)来日されていらっしゃいますよね。
いつかアンタの作ったドーヴァーはマジで最高だよ、と直接言いたいです。
ハンドソーンを行なっている職人さんは3人いらっしゃるそうなので、もでぃふぁいど のドーヴァーがピーチ氏作かはわかりませんが……。
そんなピーチ氏の技が見られる動画がこちら。
うん、やっぱりアンドリューさんですね。
というわけで、LAST、最高です。とか言いつつ、特集はパッキリ好みが分かれるものが多く毎号買おう!!という感じでもないのですが、最新号も買おうかなぁ。
(ひとえにもでぃふぁいど が偏っているからであってLASTは悪くないと思います!!)
↑バックナンバーも買えます!!
LAST(issue 11) 男の靴雑誌 ドレスシューズの世界。 (東京カレンダーMOOKS)
今日のモディファイ!!!
ゆったりコーヒーを飲みつつ靴雑誌眺める時間、最高です。