似た名前の直前の記事から読むのがよいですよ。ちなみにこっちが本音ですよ。
「もでぃ」「ふぁい」「ど!」
もでぃ「まだ生きてたんだこのキャラ……」
ふぁい「一度きりかと……」
ど!「君たちにはこれからも大いに働いてもらう」
もでぃ&ふぁい「そうなの!?」
ど!「以下設定です」
もでぃ:運営者の良心の呵責。靴好きのおっさん ふぁい:今回もう出番なし。靴好きのおっさん ど!:黒い靴クリームが指からとれない。靴好きのおっさん
もでぃ「もう出番ない人いるけど……」
もでぃ「え?もう1人なの?」
もでぃ「3人に分けた意味??」
もでぃ「」
もでぃ「今回は私がお送りします。いろんな靴ブランドに思うアレやコレや天使版!!いきます!!」
もでぃふぁいど!版天使の 辞典!!
JOHN LOBB(パリ)
紳士靴界隈では全体的に年々革質が下がっていると言われ、少なくとも上がることはなさそうな雰囲気の中での最後の砦。売り場でひときわ輝く様はみんなの憧れ。エルメス傘下は伊達じゃない。
小細工なく、良い革でがっしり足を包む伝統的なフィッティングと現代的なスタイリッシュなシルエットを両立させているのはさすが。
JOHN LOBB(ロンドン)
ビスポークを生業としており、顧客として王族から有名人まで数多くのセレブリティを抱えるなど、本当に上質なものを愛する人々に愛されている。
広告など派手な戦略はあまり打たず、日々粛々と靴を作るあたり本物の職人魂を感じる。
EDWARD GREEN
現代的なアプローチのデザイン世界一がジョンロブなら、伝統に立脚した保守的なデザインでの世界一はエドワードグリーン。(個人調べ)
茶靴における焦がしたような仕上げ、アンティークフィニッシュを世に広めた。本家の仕上げのバランスは本当に素晴らしいと思う。
木型に相当こだわっているブランドでもあり、フィッティングマニアであれば、ここの靴を履かずに死ねない。足裏と土踏まずあたりの感触は唯一無二。
Gaziano & Girling
簡単に言えば、ジョンロブ×エドワードグリーン。良いに決まってる。
作りやデザインは英国靴、馴染みの速さやシルエットはイタリア靴、木型はピスポーク由来と、世界中の靴の良いところを掛け合わせた靴を作る。特に柔らかさは英国靴に慣れた履き手を驚かせる。
Church’s
プラダに買われ、木型が変更された当初は賛否両論巻き起こったものの、フタを開けてみれば173ラストは万人にソツなくフィットする優秀な木型だった。
「ロングノーズになった」と言われたが、ジョンロブが許せるなら、というかG&Gの靴あたりを見ているなら全く問題ない。トラディショナル。
ブローグ(穴飾り)のついた靴のデザインの完成度はピカイチ。
Cheaney
Church’sの弟分、廉価ブランドの座に甘んじていたが、最近Church’sの創業家がこちらに移り、着実にブランド力を伸ばしている。
靴は旧チャーチのように素朴で魅力あふれるものからスタイリッシュな高級ラインまで、いずれも完成度が高い。
木型にも一家言あり、中にはオールデンやエドワードグリーンに慣れた足を唸らせるものも。
ブランド力が上がれば値上げ攻勢に入ることが予想されるので、買い時はいつだって今。
Crockett & Jones
言われるほど良くないかもしれないが、言われるほど悪くはない。
……という冗談はさておき、さまざまな評判に関しても実用上問題はなく、5年でクラックとか、ウェルトがちぎれたみたいな話は聞かない。
世界一の木型数はダテではなく、英国ブランドなのに日本市場向けにモディファイした木型まである。そんな経緯で生まれた367、375、376ラストは1度履いて驚愕していただきたい。なんだかんだローファーはJ社やA社より履きやすい説。
その辺で買える市販品では、履き心地×品質×シルエット×値段で見たときに最高のバランスの気がする。
実はオールデンならレアカラー扱いのコードバンシューズも普通に売ってる。定価で。
GRENSON
イマイチ日本での展開が上手く行ってないが、『華麗なるギャツビー』に衣装提供するなど、世界的には実力が認められている。
トリプルウェルトなんてド級の靴を作りつつも、スニーカーに力をいれるなど現代の市場に適応している。
SANDERS
買い方を選べば、相当安く手に入れることが可能でコストパフォーマンスがハンパない。生産数の半分くらいは英国防省に納入するなど、信頼の実績もあり、実用靴ならココ!という感じもある。矢印。
Tricker’s
カントリーブーツと言えばここ。愛情もって履いて手入れしていればどんなエイジングでもカッコいい。
分業が進む紳士靴製造業界において、異色のベンチメイド体制を持っている。つまり、1人の職人が責任を持って初めから最後まで靴を作っている。なんかこう、温かみがある。
J.M.WESTON
痛みの果てに手に入れるフィット感は至高。「そんな大げさなw」という向きもあるが、他ブランドではありえないキツさ/痛さだと思う。少なくとも替えの靴持って出かけようとは他ブランドでは思わない。が、その先に待っているのは真に足と一体化した靴。
過去、名門タンナーのデュプイ社を傘下に置いていたこともあり、革質はきめ細やかでしなやか、かつ丈夫。ソールに使用するレザーのタンナーも別に傘下にあり、レザーソールの耐久性/履き心地が半端ない。いわゆるオークバークソールなので、レンデンバッハやベイカー社製のソールに引けも取らないが、こことスコッチグレイン以外に使わせてくれない。
フィッティング、革質の割に、ギリギリ良心的と思える価格も良い。ローファーのスペシャルオーダーはグリーンやロブの定価より安いことを覚えておくと幸せになれるかも。
Paraboot
革靴というよりはスニーカー的な履き心地で気楽に履けるのがウリ。しかも、セレクトショップにこぞって置いてあることが示すように、たいていのファッションになんなく合わせられる。
休日に紳士靴をどう合わせるか?と知恵を絞ったコーデで出かけた先で、パラブーツを1発バチコンと合わせた御仁を見ると「オシャレやん最高やん」てなる。
タフな作りなのでガンガン履いてガシガシ磨くと他のブランドにない魅力が出てくる。しっかり手入れされたリスレザーってめっちゃ良いよね。
VASS
東欧靴の雄。生ける伝説の靴職人……と言って過言でもない気がするラズロ・ヴァーシュ翁率いるブランド。
ここだけの話、公式サイトではハンドソーン、かつそれぞれの木型に合わせたツリーまでついて、その値段で良いの?という価格で売っている。
最初から最後までここの靴にお世話になれば良かったのでは??という疑惑が最近ついて回る。
Heinrich Dinkelacker
おじさん。
……は、さてお……けないイケメンなのだけれども無理やり横に置いておいて、唯一無二の戦車的存在感を発揮するBudaやRioにやられちまう紳士続出。
履き心地は抑えるべきところを抑え、解放するところはとことんGウィズで解放しちゃうスタイル。歩きやすい。
トリプルソール、ツォップナート、コードバン、ど迫力のシルエットとブローギングなど見所が多い。しかもハンドソーン。
値上げもあって少し高いが、その価値はあると思う。
Alden
結局、たくさん歩くならここの靴なのではないか?と思っている。
コードバンの靴は探せば数多くあれど、ここのボリューミーな木型でこそ、ダイナミックにうねるシワが入ると踏んでいる。
やっぱりコードバンはオールデンだね!!
歩き心地にフォーカスされた木型はいずれも履きやすい。ドレス向けのアバディーンでもじゅうぶん歩ける。
Allen Edmonds
歴代アメリカ大統領が履いてきた由緒正しい靴。件のオバマ元大統領も家にはアレンがたくさんあるというウワサ。本国での知名度も高い。
アメリカの靴らしく履き心地を追及しており、シャンクや釘を使わないなどの伝統を打ち破るアプローチで紳士靴の限界に挑む。
ブローギング(穴飾り)も大きく、迫力がすごい。
ジャランスリワヤ
リーガル!スコッチグレイン!!と進んできた紳士達を世界へ羽ばたかせるきっかけとなることが多いブランド。
ハンドソーンでこの値段でこの品質ならバランスは取れているし、雨用に足る頑丈でタフな靴もある。6ケタ円の靴が増えてきたとき、ふと「なんでこれじゃダメなんだっけな?」という考えが頭をかすめる。
◇
もでぃ「1人で語るなら運営者が語っても同じじゃない?」
もでぃ「誰からも返事がない……」
もでぃ「あるのは己の身と靴棚に溢れる靴のみ……」
もでぃ「靴磨きでもするか……」
今日のモディファイ!!
ボーナスで買う靴の参考になったでしょうか?
バーウィックはどうですか?
UKさま
コメントありがとうございます!
実は履いたことがないのです……。ただ、タッセルローファーは実物を見たことがあるのですが、非常にコストパフォーマンスに優れた印象でした。編み紐タッセルは手がかかるのにこの価格帯でやるか、という感じです。(グリーンやチーニーがやってます)
某地方のイオンで1年ほど前、半額で叩き売られていたのは買っておけばよかったかも……とたまに頭をかすめます。