ランダム記事表示のページを作りました!!

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更新1日すっ飛ばして、新たなチカラを手に入れました。

ランダム記事表示!!!

いやもう完全にそれだけなのですが(笑)、ランダムで記事のリンクを作成するページをトップに表示するようにしてみました!!

布団に入ってどのくらいの時間が経ったのだろう。

秒針の音に耳を澄ませていると、60秒がとてつもなく長く感じる。朝なんて本当に来るんだろうかと思う。その一方で、もう朝になるんじゃないか?という時間が既に経った気もする。

カーテンの隙間から月明かりが漏れて、部屋を薄暗く照らしていた。

自分の呼吸と秒針が刻む音以外は何も聞こえない。静かな夜だ。

こんなときは決まって昔のことを思い出す。もう何年前になるのか……。それさえもあやふやだ。

まだ学生だったころ、深酒しては夜の街を徘徊するという悪癖があった。

友人の下宿先でしこたま安いウィスキーをコーラで割っては、皆が寝静まった頃合いを見計らって外に出るのだ。

もちろん特に目的があったわけでもない。

目的がない故に職務に忠実なお巡りさんにご厄介になると非常に困ったものだ。

そのリスクを差し置いても、深夜の町は魅力的だった。

さらに思考を遡る。集中する。

そうだ、あの日はここ数年で最も冷え込みが厳しいと言われた夜だった。

寝ながらも僕から毛布を奪おうとする友人に全てくれてやる。足音を忍ばせ、六畳間に雑魚寝の友人たちを踏まないよう気をつけながら玄関にたどり着く。ついでに安物のダウンを羽織った。

静かに靴を履き、カギを開け、ノブを捻り、ドアを押す。

スッと入り込んだ冷気が頬を冷やす。

キィ、と軋む音がしても、起きるものはいない。

誰も起きないのを見届けてから静かに戸を閉めた。

今思えばそのままカギを開けっ放しで出かけてしまうんだから、改めて迷惑な奴である。よく閉め出されなかったものだ。

路地に出ると夜気が身に染みる。アスファルトはどこまでもしんしんと世界を冷やしていた。

ダウンに手を突っ込み歩き始める。

まるで世界が終わってしまったかのような静けさが身を包む。

路地に響くのは僕の足音だけ。健気に明かりを投げかける自販機に構うものも誰もいない。

ジャラつく小銭を震える手でなんとか投入し終え、ホットコーヒーを買う。

フタをあけるとカシッという音とともに安っぽいカラメルの香りが鼻をくすぐる。指先に伝わる温度。全てが幽かな路地裏でなんとなく生きている実感が湧く。

全ての生き物が死に絶えたこの路地で、ヌクいのはオマエだけだなぁ、とか1人ごちながら指先を温める。今思えば完全に浸っていた。若かった。

「なにしてーんのっ!!」

感覚は思い出せないが、文字通り心臓が止まるほどビックリしたことは覚えている。実際には数秒は止まっていたと思う。

突然現れた人影に言葉が思うように出ず、さらにコーヒーでむせる。

「ちょっと、大丈夫?吐くのはカンベンね」

「むせただけだから…」

ようやく言葉が出る。自販機が照らしていたのは、ダッフルコートを羽織った同回生だった。

「それ、おまえのじゃなくねぇ?」

「いいの、暖かそうだったし。だいたいアンタのそのダウンだってそうでしょ」

「いいの、暖かそうだったし。……安物とか言ってごめんな」

ダウンコートをひと撫でする。

「なんの話?」

「こっちの話だから気にしないで」

「で、なにしてんの?」

「コーヒー飲んでる」

「このクソ寒い中?」

「コタツでみかんみたいなもんだよ。取り合わせ。そっちこそなにやってんのさ」

「暇だし眠れないからアンタをつけてみたのよ」

「ヒマだなぁ」

「バイトもせずブラブラしてるアンタにだけは言われたくないわ」

そこから、僕のダッフルコートを羽織った彼女と何の話をしたのか、今はもう思い出せなかった。

甘美な思い出は甘美なだけで、安眠の足しにはならないということは、よく覚えておいてほしい。

そして残念ながらこの思い出が今と地続きでないことは、身に染みる寒さからも明白だった。布団に入っているのに寒い。なんだというのか。

僕はどこでどのように選択を間違ったのか、そもそも間違っていないのか、やり直すことはできるのか、今からでも間に合うのか?

ダメだ、この堂々巡りは余計に眠れなくなる。

こんなに暇なのだ、あてなく夜の街を歩き回ってしまうのも、意味なく友人をつけてしまうのも仕方ない。

でも齢を重ねたこの身に冬至近くの夜気は堪えるだろう。

こんなときはブルーライトを浴びるに限る。

昨日の夢の中でも言われたではないか。

スマホをいじること自体が入眠の儀式になっているのだから、それでいいのだと。

おや、馴染みのブログに見慣れない記事が上がっている。

なんとそのページからは2019年12月16日時点で339記事へのランダムリンクが表示されるとか。

ふーん。

少しは暇つぶしになるかもしれないな。

今日のモディファイ!!!

というふうにご活用ください。あるのはオッサンが履いた靴の温もりだけですが。

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